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五人家族の食費の予算の立て方
五人家族の食費の平均月額
総務省統計局の家計調査データを基に五人家族の食費の平均月額を計算しますと、酒類・外食費を除いておおよそ82,000円~86,000円になります。酒類の平均月額は3,000円程度、外食の平均月額は25,000円程度。
ご自分の食費と比べていかがでしょうか?平均月額より少なければ使いすぎということは無いようです。ただし、この金額はあくまでもおおよその平均月額で、食費は様々な条件によって変動します。
五人家族といっても大人の人数と年齢、子供の人数と年齢でも変わりますし、持ち家、賃貸、65歳以上の人数、都道府県、収入、職業、勤労者の人数・性別なども影響します。
ちなみに、3人家族の食費の平均月額は、食費が58,283円、酒類が2,743円、外食費が14,757円、合計75,783円です。(総務省統計局のデータ2019年1月を参照)
五人家族の食費の予算の立て方のポイント
収入や出費によって五人家族の食費も変わります。自分の食費の予算を決める方法をいくつかご紹介したいと思います。どの方法で予算を立てるかはご自分にあった方法を選びましょう。
エンゲル係数で食費の予算を立てる
エンゲル係数とは、1ヶ月に使ったお金の内、食費につかったのはどのくらいか?食費にかかった割合のことです。全支出のから食費の割合を出すと、自分が食費を使いすぎていないかが判定できます。
エンゲル係数(%)= 食費÷消費支出×100
このエンゲル係数の日本の平均数値は24%~25%ほどです。25%以上食費に使っていると、食費を使いすぎている、無駄なものを買っている可能性があるとわかります。逆に%が少なければ少ないほど節約上手ということになります。
たとえば、1ヶ月に使う消費支出が250,000円の場合、食費が60,000円~62,500円以内であれば無駄使いが無い、または少ないことになります。
過去の食費を見直す
家計簿をつけている方は食費にかかった金額から無駄使いしたと思う金額を差し引いたものを食費の予算にします。単純な方法ですが今まで実際にかかっていた食費の見直しですので節約もしやすいですね。
家計の黄金比率で貯金ができる
家計の黄金比率とは理想的な支出の割合のことで、この割合通りにすると年収の2割が貯金ができるといわれています。貯金を優先にして考えられている割合ですのでかなりキツイ予算で節約は必須になりますね。
たとえば、家計の黄金比率の理想の食費は「収入の15%」ですので、収入が25万円の場合「食費は37,500円」です。
20万円の場合:30,000円
25万円の場合:37,500円
30万円の場合:45,000円
35万円の場合:52,500円
40万円の場合:60,000円
45万円の場合:67,500円
50万円の場合:75,000円
五人家族の食費が月額37,500円だとする一日1,250円になりますがかなり厳しいですね。
そもそも黄金比率はお金を貯めることを優先に設定された比率ですのできつくて当たり前、これくらいきつくないと貯金はできないよ・・・ということですね。
食費の%を増やすには他の生活費の%を下げるなどの調整が必要になります。他の生活費の黄金比率は次の通りですがどれもやっぱりきついかな?
- 食費:15%
- 水道光熱費:6%
- 通信費:5%
- 小遣い:8%
- 預貯金:18%
- 生命保険料:4%
- 日用品:2%
- 嗜好品:1%
五人家族の食費の管理方法
五人家族の食費の予算を決めたあとは食費の管理方法をご紹介いたします。
使い過ぎ防止の封筒分け
食費のうち毎月確定しているものを封筒分けします。お米やお水やお酒など金額がわかるものは封筒に振り分けましょう。
うちの確定費の場合
お米:10kg 3,000円
夫と子供3人の5人家族なので、お米は月に10kgほど食べます。子供が1歳・3歳・5歳なので食べる量は少ないのですが、自分と夫のお弁当を作るので毎月10kgはかかります。
お水:天然水1Lのペットボトル60本 6,000円
うちの水道水はとにかく不味い…おもに飲み水用ですが水道水でお米を炊くと味が変わってしまうので天然水のペットボトルを買っていますが、節約のためウォーターサーバーに変えようとは思っています。
缶ビール:500ml 缶72本 7,500円
夫がお風呂上りにビール2缶~飲む習慣がありますのでこれは定額です。でも酒類の平均月額が3,000円程度だとすると・・・ビールは節約の対象ですね。
合計16,500円を1つの封筒に入れておきます。
買い物の回数と使用金額の上限
1週間に買い物へ行く回数と、1回の買い物金額の上限を決めます。
買い物に行く日:週1回日曜日
1回に使える金額:10,000円 月合計40,000円(10,000円×4回(1ヶ月分))
食費専用財布で無駄買い防止
食費だけを入れる「食費専用財布」を作ります。1回の買い物金額の上限を10,000円とした場合は、「食費専用財布」に10,000円(買い物上限)のみ入れて買い物に行きます。10,000円(買い物上限)以外は持って行きませんので無駄買いを防ぐことができます。
小銭は封筒に入れて貯金
買い物で残った小銭は別の封筒に入れておきます。月末足りない時はこの小銭でまかないますが、使わなかった場合はそのまま貯金しましょう。
注意点
外食費は別予算です。外食費を食費として管理すると食費に無駄が多いのかわからなくなります。外食は外食費として別にしておくことで外食のしすぎを防止することができます。
五人家族の食費を抑えて節約する買い物のコツ5選
①冷凍保存で節約する
食費の節約に役立つのはなんといっても冷凍保存。お肉、魚、野菜、納豆、調理品、などが安い時にまとめ買いし、小分けに冷凍保存しておけば、必要な時に必要な分だけ冷凍庫から出して調理できます。
作りおきのおかずやお惣菜も冷凍保存しておくことで「今日はおかずが少ない…」時におかずを冷凍庫から出してチンするだけで1品追加できます。食材やお惣菜などは冷凍保存で1ヶ月間ほど美味しく食べることができますので無駄にすることがない賢い節約術ですね。
②業務用スーパーを利用する
まとめ買いするのは業務用スーパーもおすすめです。業務用ですのでお肉もキロ売りですが小分けに冷凍しておけばOKです。
また、調味料やインスタントものはネットスーパーでも安く販売していますし、無料で配達してくれるのが嬉しいです。ただし配達が有料だったり、到着に数日かかるネットスーパーもありますので確認してから注文しましょう。
③かさ増し料理
豆腐、おから、しらたき、えのきなどの食材や乾燥食材などを料理に使うことでかさ増し料理を作ることができます。ハンバーグに豆腐、サラダに乾燥わかめや春雨、切り干し大根の卵焼き、など色々なかさ増し料理が作れます。
④チラシや割引商品のチェック
たいがい日曜日にセールをするスーパーが多いですので、チラシを事前に見て買うものを決めていくことで無駄買いを防ぐことができます。また、1ヶ月のうちポイント還元率の高い日、全品○%オフの日にまとめ買いすることもおすすめします。
ただし、事前に価格はチェックしてから行きましょう。セールや割引と書いてあるのでまとめ買いしたら、実はたいして安くなってなかった…というケースはたくさんありますので注意しましょう。
まとめ買いする際の注意として、冷凍保存や作りおきできないものをまとめ買いするのは無駄遣いにつながりますので気をつけてくださいね。
⑤買い物は一人で行く
なるべく買い物は一人で行きましょう。子供や夫と一緒に行くと買う予定がなかった食品やお菓子などの余計なものを買うことになりますので、一人で行かれることをおすすめします。
食費の無理な節約はやめましょう
五人家族の食費を決める際、食事の栄養を考えずに安くすますことだけを考えて無理に節約すると栄養が偏ったり栄養不足になる原因になります。また食べたいものが全く食べることができないとストレスがたまって、我慢切れした時に過食する可能性もありますので、計画性の無い食費の管理はやめましょう。
まとめ
五人家族の食費を節約するコツは冷凍保存ですね。ほとんどの食材が冷凍できますが、中には「これ冷凍できたんだ!」と意外なものもあります。つい買いすぎてしまう食材に納豆がありますが納豆が冷凍できることを知らなかった方が多いようです。
作りおき料理は最低3品は冷凍保存しておくことをおすすめします。上手に冷凍保存を活用して食費を節約してみましょう。