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フライパンで揚げ物は火事の危険性がある?
フライパンで揚げ物をすると火事になる危険があります。それは油の量が原因です。
油が少ないのが火事の原因
フライパンで揚げ物をするメリットは少ない油で揚げ物ができることですよね。ところが、油の量が少なすぎると、逆にそれが火事の原因になるんです。
フライパンに入れた油が少なすぎると、油の温度が一気に上がり、高温になりすぎて発火する危険があるんです。
油の発火温度は360℃以上ですが、油が200℃を超えると白煙が発生します。この時点ですでに発火の危険サインです。数分後には360℃以上になり発火します。
フライパンの形状が火事の原因
ライパンの揚げ物で火事になる危険の原因は油の量以外に、フライパンが原因になることがあります。フライパンの底が浅いと油の温度は一気に上がり、発火する可能性が高くなります。
また、底が浅いと食材を入れた瞬間、油と食材の温度差で油が噴き出す可能性があります。フライパンで揚げ物をする際は、火事の危険だけでなく、火傷の危険も忘れないでください。
フライパンで揚げ物をするのは火事や火傷の危険がありますが、次の注意点をしっかり守れば発火や油跳ねの危険を回避することができます。
- 油は適量にする(多すぎても少なすぎてもNG)
- 高温にし過ぎない。
- 大量に食材を入れない。
- 食材の水気をしっかり落とす。
- 周りにものを置かない。
- 目を離さない。
この6つはしっかり守ってくださいね。
《 ポイント 》
- フライパンで揚げ物をする際、油が少ないのと火事になる可能性がある。
- 揚げ物をするフライパンの形状が揚げ物に適していないと火事になる可能性がある。
フライパンで揚げ物をするのが危険な理由やデメリット
フライパンで揚げ物をする危険な理由は火事だけではありません。他にどのような危険があるのでしょうか?
油跳ねや油が噴き出す危険
底が浅いフライパンは揚げ物に適していません。通常フライパンで揚げ物をする際は、フライパンの深さの半分以下の油が適量ですので、フライパンの底が浅いと油の量が少なすぎて一気に高温になり、食材を入れると油と食材の温度差で勢いよく油が跳ねあがる危険があります。
逆に、油を多めに入れてしまった場合、油と食材との温度差で油が食材を跳ね返し油が噴き出すことがあります。
噴き出した油で火事になったり、大火傷をする可能性がありますので危険です。フライパンで揚げ物をする際は、油の量は少なすぎても多すぎても危険ですので注意しましょう。
テフロン加工のフライパンの場合
テフロン加工はマイナス100℃~260℃まで長時間の使用に耐えることができますので、フライパンの表面温度(油の温度ではありません)が260℃を超えない限り、テフロン加工のフライパンで揚げ物をしても問題ありません。
表面温度が260℃を超えはじめると劣化し始め、390℃あたりからは分解が始まるようです。唐揚げや天ぷらなどの適温は160度~180度ですので、テフロン加工のフライパンでも問題無いでしょう。
ただし、高温が長時間続くとテフロン加工が剥がれ落ちる可能性があります。テフロン加工は一度剥がれると元には戻りませんし、剥がれたために焦げや傷で寿命が短くなります。
心配な方はテフロン加工のフライパンで揚げ物するのはやめましょう。
フライパンで揚げ物をするデメリット
カラっと揚がらない
フライパンだとカラっと揚げられないという意見が多いですが、フライパンでもカリッと揚げることができます。
フライパンで上手に揚げるコツ
食材は薄く切る
天ぷらなどの揚げ物は食材を短時間で揚げるのがカラッと揚がるコツです。フライパンの油は少ないので、食材は薄めに切って、短時間で揚げられるようにしましょう。
温度を保つ
揚げ物をする際は、温度を一定に保つのも美味しく仕上げるコツです。そのために食材を一度にたくさん入れるのではなく、油の温度が下がらないよう一度に揚げる量を調整しましょう。
揚げ具合を小まめにチェックする
フライパンで揚げ物をする時の失敗で多いのは食材が焦げてしまうことです。油が少ないため、フライパンの底に食材がついて焼き物のをしているようになり焦げやすくなります。
油の温度や揚げ具合をこまめにチェックしながら揚げましょう。
《 ポイント 》
- フライパンで揚げ物をすると油跳ねや油が噴き出す危険がある。
- テフロン加工のフライパンは260℃までOKだが、長時間続くとテフロン加工が剥がれ落ちる可能性がある。
フライパンで揚げ物をするメリット
フライパンで揚げ物をすると危険なこともありますが、メリットもあります。
少ない油で時短調理
使う油が少ないので適温になるまでの時間が短く、調理時間の時短になります。また、ガス代や電気代の節約になります。
片付けが簡単
使う油の量が少ないため、残りの油は新聞紙やペーパータオルで吸い取って捨てるだけ。オイルポットに移したり、凝固剤を使う必要はありませんので時短になります。
洗い物が楽
天ぷら鍋の場合、油跳ねガードや温度計などの付属品も洗う必要がありますが、フライパンの場合は付属品がありませんので楽です。
調理しやすい
フライパンの場合、口径が広いので食材を入れやすく、揚げ具合がはっきり見えますので油から出すタイミングも分かりやすいです。また、食材同士もくっつきにくいので調理しやすいです。
揚げ物ができるフライパンの種類
揚げ物をしても危険ではないフライパンの選び方をご紹介します。
深さのあるフライパン
揚げ物に使うフライパンは深さがあるものを選びましょう。浅すぎると油が一気に高温になり油跳ねによる火傷や発火の可能性がありますので、ある程度深さがあるフライパンにしましょう。
厚みのあるフライパン
揚げ物は、一定の温度で揚げるのが美味しく作るコツです。油の温度を一定に保つことができる厚手のフライパンがおすすめです。
小さくて深さや厚みのあるフライパン
小さくて深さや厚みのあるフライパンは使いやすく安全なのでおすすめです。少ない油で揚げることができますし、温度が一定に保てますので美味しく仕上がります。
また、口径が小さいので油跳ねも少なく、使用する油も通常より少なくて済みます。
コーティング加工されているフライパン
コーティング加工のフライパンにも種類があります。テフロン加工は高温が長時間続くと劣化する可能性がありますが。セラミックのフライパンは高温に強いのでテフロンのフライパンよりセラミックフのライパンの方がおすすめです。
ただし、テフロン加工のフライパンで揚げ物ができないわけではありません。テフロン加工の場合、表面温度が260℃を超えると劣化が始まりますが、揚げ物で260℃を超えるものは滅多にありませんので、160℃~180℃で揚げるからあげや天ぷらでしたら大丈夫だと言われています。
最後に
フライパンで揚げ物をすると火事になる危険以外に、火傷をする危険もあります。
以前、病院で顔や手に大火傷をしている方がいて話を聞いてみるとフライパンで揚げ物をしている最中に揚げ物油が大量に勢いよくはねたことが原因でした。それ以来、フライパンで揚げ物をする時は、手の甲まで隠れるアームカバーと保護メガネつけて揚げています。
ちょっと大げさに見えるかもしれませんが火傷してからでは遅いので…フライパンでの揚げ物は火事と火傷の危険があることを忘れないでくださいね。