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厚生労働省が「更年期症状」に関する意識調査を実施
更年期の症状や医療機関の受診状況などについて、厚生労働省が意識調査を実施し、女性のうち40代で28.3%、50代で38.3%、60代で27.7%が更年期障害の可能性があると考えていることが分かった。
厚生労働省:更年期症状・障害に関する意識調査(結果概要)
この結果について、同世代の主婦の声を聞いてみました。
更年期障害を自覚してる人って思ったより少ない!?
厚生労働省の意識調査結果の数字について、想像どおりと納得した方はとても少なく、多くの同世代の主婦の方が思っていたより少ないと感じているようです。
【主婦の声】
50代・パート・アルバイト(千葉県)
「この程度しか自覚していないのは意外だった」
50代・専業主婦(東京都)
「自分は自覚症状はありませんが、思っていたより少ない数でした」
40代・専業主婦(岡山県)
「思ったより割合が少ないので、自覚してない人が多くいそうだと思った」
更年期障害、実際には自覚できないかも!?
意識調査結果では、40代女性で28.3%、50代で38.3%、60代で27.7%と自覚できてる人の割合が低いと感じている方が多いですが、実際に自覚できるのか意見を聞いてみたところ、不安との意見が。
【主婦の声】
40代・パート・アルバイト(東京都)
「身近に更年期障害で苦しんでいる人がいないため、自覚できるか不安」
40代・専業主婦(神奈川県)
「何が更年期障害なのか、自分では判断つかないことが多いと思う」
40代・会社員(正社員)(奈良県)
「人によって症状も違うので自覚するのは難しいのではないかな」
「更年期」は一般的に閉経前後の10年間の期間を指し、女性ホルモンの減少などによって起きる、ほてりや気分の落ち込みなどの症状を「更年期症状」といい、日常生活に支障が出るほど症状が重い状態を「更年期障害」というが、症状もさまざまのようで自覚できるか不安だというのがリアルな声だ。
更年期症状を自覚している方からの声をいくつか紹介します。
【主婦の声】
40代・専業主婦(北海道)
「疲れやすいし、イライラすることが多い」
40代・専業主婦(静岡県)
「更年期障害であちこち痛くて働きに出られない」
40代・自由業(東京都)
「顔や体がほてったり、頭痛が昔よりひどくなったり、気分の落ち込みもあります。でも、気持ちの持ちようで更年期症状を軽減させることができるかもとも思っている」
更年期障害は「病気」。それくらいのことと軽んじず関心を持って!
更年期症状が1つでもあると答えた人で、医療機関を受診していない割合は、約8~9割を占めたという。その結果について意見を聞いてみた。
【主婦の声】
40代・専業主婦(秋田県)
「更年期障害について、もっと世間に広く知らせて欲しい。とくに理解しようとしない夫に知って欲しいと思った」
40代・専業主婦(東京都)
「更年期に対する理解が深まり、病院に行きやすくなり、病院側も丁寧に治療してくれるといいと思う」
40代・パート・アルバイト(神奈川県)
「意識調査だけでなく、生理休暇のような対策や補助などを考えてほしい」
まとめ
更年期症状を自覚しながら、多くの人が病院を受診していないことが明らかとなったが、「これくらいのことで」と本人が躊躇するばかりでなく、世間の更年期に対する認識の低さが大きく影響しているのかもしれない。
この調査では、更年期に入る前にどのような情報がほしい(ほしかった)かも尋ねているが、「主な更年期症状の内容や程度」、「主な更年期症状に対する対処法」など、更年期に関するいずれかの情報を求めている人の割合は男女ともに 40~49歳、50~59歳で高い傾向だったという。
厚生労働省初の意識調査、今後に生かしてもらいたいものだ。