目次
食パンを常温で保存する方法
乾燥しないようしっかりと密閉する
食パンは空気に触れて乾燥すると、硬くなったりパサパサしたり、品質や風味が落ちてしまいます。少しでも美味しさを保ちながら保存したいので、常温保存する時はできるだけ空気に触れさせないよう、密閉した状態で保存してください。
購入時に包装されている袋のまま常温保存する時は、封をしっかりと閉めて、隙間から空気が袋の中に入らないように気を付けましょう。食パンを保存する専用の密閉容器もあるので、利用するのもおすすめです。
カビ発生の防止対策
約40%近い水分を含んでいる食パンには、カビが繁殖するための栄養分が豊富に含まれています。空気に触れるとカビ胞子が付着してカビが生えやすい原因となるので、密閉して保存することも、カビの発生を防止する対策になります。
他にも、カビは高温多湿を好むため、常温保存する時は、直射日光が当たらない場所に置くようにしましょう。特に夏場や梅雨時は気温の上昇に加え湿度が上がり、カビが最も発生しやすい時期ですので注意してください。
カビ防止対策として、アルコール度数の高いお酒を霧吹きなどに入れ、食パンに吹きかけておくという方法があります。お酒を吹きかけますが、食べる時にパンを焼けば、パンにお酒の風味は残りませんので安心してください。
食パンを冷凍保存する方法
食パンは冷凍保存に適している
食パンの風味が落ちる理由は、乾燥とデンプンの老化にあると言われています。焼き立て直後から、食パンの水分はどんどんと失われていき、乾燥していくとパンが硬くなっていきます。
また、食パンに含まれるデンプンが老化すると、ボソボソの食感になってしまいますが、このデンプンの老化も冷凍保存することで防げるそうです。
1枚ずつしっかり包んで冷凍する
食パンを冷凍保存する場合、1斤の食パンは1回に食べる分量に切っておいて下さい。そして1枚ずつラップでぴっちりと包みましょう。そして、ジッパー付の冷凍保存用袋に入れ、中の空気を抜いてから冷凍庫で保存します。ラップのままの保存は控えたほうが良いでしょう。
アルミホイルで包むのもおすすめ
アルミホイルはラップに比べ、冷気の伝わりが速く急速冷凍できるため、食パンに限らず肉や魚もアルミホイルで包むことで、風味をより保ったまま冷凍できると言われています。
アルミホイルで包む場合は、1枚ずつ包んだら2重に包みます。アルミホイルは空気を通さないため、2重に包めばジッパー付の冷凍保存用袋に入れる必要はありませんが、2重包みでない場合は、ラップ同様ジッパー付の冷凍保存用袋に入れ、中の空気を抜いてから冷凍庫で保存してください。
食パンの保存期間の目安
常温保存の場合
食パンの常温での保存は、きちんと密閉して高温多湿を避けたところで保存すれば2~3日ほど持ちます。冬の乾燥した時期であれば、もう少し長く、3日~5日ほど持つ場合もありますが、この期間内に食べ終わらない場合は、早目に冷凍保存するのがおすすめです。
冷凍保存の場合
食パンの冷凍保存は、2週間~1ヶ月くらいです。1枚ずつラップかアルミホイルで包み、ジッパー付の冷凍保存用袋に入れて冷凍してください。冷凍することで、パンの水分も凍るので、乾燥が防げ、カビの心配もありません。
まとめ買いした場合や食べきれないような時は、きちんと冷凍保存すれば、美味しく食べることができるので、冷凍保存がおすすめです。ただし、保存期間が長くなればその分、風味は落ちやすくなるので、できるだけ早く消費するようにしてください。
食パンをふわふわのトーストにする方法
水を吹きかける
食パンを焼くとパサつくのは、水分が失われるためです。ですので、トーストする時に、霧吹きなどで水を吹きかけて焼くと、トーストしてもふわふわした食感で食べることができます。
この時、食パン全体に水が吹きかかるように、少し離れたところから霧吹きききしましょう。あまり近いと、水分が多すぎて美味しく焼けないので気を付けてくださいね。
電子レンジを使う
電子レンジを使えば、冷凍した食パンも自然解凍せず、ふわふわの食感で食べることができます。耐熱皿に冷凍した食パンをのせ、ラップをせずに電子レンジで加熱します。
食パンの厚さとお使いのレンジにもよりますが、600Wで30秒~50秒くらい加熱してみましょう。しっとりふわふわの食パンになります。このままトーストするのもおすすめです。
蒸し器を使う
お湯をあらかじめ沸騰させた蒸し器に、食パンを置き30秒~1分くらい蒸してみましょう。耳の部分までふわふわの蒸し食パンができます。トーストで焼くと、ふんわりもっちりした食感が味わえます。
アルミホイルごと焼く
アルミホイルで食パンを包んで焼くと、パンから出た水分がアルミホイルの中で対流するので、水分を逃がさすに焼けるそうです。アルミホイルで包むときは、パンの両面に均一に熱が入るよう、ミミの周りまでくまなく包みます。
オーブンで2、3分焼けば、焼きたてのようなふわふわな食感になります。アルミホイルに包んでいると、焦げ付きの心配もありませんのでその点でもおすすめです。
オーブンは予熱と霧吹きを使って焼く
あらかじめ庫内を熱しておくと、食パンを入れた時に食パンの水分の蒸発を防ぐことができますので、食パンを入れる前に予熱をします。
そしてトースターの庫内に、霧吹きで水を吹きかけると乾燥が防げますので、食パンを入れる前に庫内に水を吹きかけましょう。このひと手間で、パサパサ感がなくなり、ふわふわのトースターが出来上がります。
ガスコンロのグリル
オーブンやトースター以外にも、魚焼きグリルを使う方法もあります。グリルは火力が強いため時短でトーストが焼け、サクサクでふわふわなトーストが焼きあがります。
この時も、オーブンの時と同様に、予熱をして霧吹きで乾燥を防いでから焼きましょう。グリルは両面焼きや片面焼きなどありますので、お使いのグリルのタイプを確認してから焼いてみて下さいね。
食パンの品質が劣化するNG行動
冷蔵庫の保存は不向き
乾燥をさせないこととデンプンを老化させないことが、食パンが硬くボソボソの食感にならず美味しく食べる大切なポイントです。
常温保存より冷蔵保存のほうが良いのでは?と思いがちですが、冷蔵庫の中は湿度がひくく、常温保存より水分の蒸発が進んでしまいます。
そして、冷蔵庫の低い温度は、デンプンの老化を早めて、食パンが硬くなってしまいます。未開封の食パンは冷蔵庫には入れず、常温で保存するか、すぐ食べきれない時は冷凍保存しましょう。
密閉せずに冷凍保存はNG
開封後の食パンは、外気に触れることでどんどん乾燥が進み、品質が劣化してしまいます。できるだけ乾燥させないためには、冷凍保存する際、手間であっても食パンを1枚ずつラップやホイルで包み、ジッパー付の保存用袋に入れたり、専用のケースに入れて保存しましょう。
また、スーパーなどで購入する食パンには、プラスチックのクリップなどで、包装の口が留められています。このクリップなどは長期保存用のクリップではないので、少しずつ空気が入ってきてしまう可能性がありますので、そのまま冷凍庫に保存するのはやめたほうが良いでしょう。
冷凍庫でも長期間保存は避ける
冷凍保存した場合、腐るわけではありませんが、あまり長い期間入れっぱなしにしておくと、密閉されていても冷凍庫内で徐々に乾燥が進んでいきます。
そして、冷凍やけを起こして、乾燥した食パンになり、解凍しても元の通りの食パンにはならなくなってしまいます。1ヶ月くらいは保存できますが、2週間程度で食べるほうが美味しく食べられます。
おすすめのパン保存容器
まとめ
食パンは冷蔵庫の保存があまり向いていないのですね。そして開封後は常温保存しておくより、食べきれない時は早目に冷凍保存をしたほうが良いとのことです。
どんな保存状態でも、食パンは空気に触れるとどんどん乾燥がすすみ、硬くなったりボソボソの食感になってしまうので、開封後は手間であっても1枚ずつラップなどで包むのがおすすめです。