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日本のSDGs達成度、世界19位 3年連続で後退
SDGs(エスディージーズ)という言葉を、一度は耳にしたことがある方も多いと思いますが、内容を詳しく知っていたり、実践している人はまだまだ少ない状況だといいます。
SDGs(Sustainable Development Goals)とは、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
JAPAN SDGs Action Platform|外務省
国際的な研究組織「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)」は、163ヵ国のSDGsの達成状況を2016年から毎年調査を行っている。SDSNの報告書では、SDGsの17目標を4段階で格付け。日本は2019年の15位、2020年が17位、2021年は18位と順位を下げ続けている。
なぜ日本はSDGs達成度の順位を下げ続けているのか?この状況について聞いてみました。
SDGs達成度、順位が下がるのは「仕方ない」
■緑:達成済み ■黄:課題がある ■橙:重要な課題がある ■赤:深刻な課題がある
↑緑:改善または達成を維持している↗黄:緩やかな改善 →橙:停滞 ● 情報なし
上の図は、2022年6月に発表された日本のSDGs達成度です。
SDGs「持続可能な開発目標」の達成度の順位を下げ続けている日本、最も多かったのは「仕方ない」、続いて「意識の低さ」という意見でした。中にはもっと順位が低いと思っていた方もいるようです。
【主婦の声】
30代女性・既婚/会社員(神奈川県)
「仕方ないのかなと思う」
50代女性・既婚/専業主婦(鹿児島県)
「意識の低さ」
50代女性・既婚/専業主婦(東京都)
「他国の意識が勝っている。日本が遅れているばかりではないと思う」
40代女性・既婚/パート・アルバイト(神奈川県)
「19位よりも順位が低いと思っていた」
2030年までにSDGsの達成は「難しい」
2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標のSDGsは、17のゴール・169のターゲットから構成されているのですが、この目標を達成させることができるのでしょうか?多くの方が「達成は難しい」と回答しています。
【主婦の声】
40代女性・既婚/会社員(愛知県)
「なかなか達成して行くのは難しいと思う。この19位というのもどうやって測ったのか疑問」
50代女性・既婚/自営業(静岡県)
「なかなか意識の改善は大変だと思う」
50代女性・既婚/専業主婦(鹿児島県)
「これ以上頑張ると生活が辛い。 経済的なSDGsにしてくれないと家計的に持続不可能」
SDGs達成度って「分かりづらい」
SDGsという言葉を耳にしたことはあっても、達成度って何?といったご意見も多く寄せられました。
【主婦の声】
50代女性・既婚/パート・アルバイト(岐阜県)
「何をどう実行するのかはっきりとわからない」
50代女性・既婚/専業主婦(富山県)
「正直、テレビ等マスコミが言うほど世の中の人は認知していないと思うし、興味がある人も少ないと思う」
50代女性・既婚/会社員(神奈川県)
「知っている人が少ないと思う」
30代女性・既婚/専業主婦(愛知県)
「興味がないのでしょうがないと思う」
SDGs達成度、日本が順位を下げている状況について
SDGsの内容を詳しく理解されている方からは、現状の問題点などについて、しっかりとしたご意見をいただきました。主婦のリアルなコメントをご紹介します。
【主婦の声】
40代 既婚 会社員(神奈川県)
「やってる事が的外れなものが多いと感じるから、妥当だと思います」
40代 既婚 専業主婦(大阪府)
「日本はこの様な取り組みに向いていない政治家が多いから乗り遅れている、政治家の若返りが必須だと思う」
40代女性・既婚/専業主婦(愛媛県)
「SDGsをビジネスとして扱っている企業に違和感がある」
40代女性・既婚/パート・アルバイト(大阪府)
「SDGsは世界に足並みを揃えないと先進国は指摘される」
50代女性・既婚/専業主婦(群馬県)
「コロナがあり不景気が影響しているのかなと思う」
50代女性・既婚/専業主婦(神奈川県)
「もともと、環境対策はしている方の日本だから達成基準が高いのかなとも思う」
まとめ
いかがだったでしょうか?
SDGs達成度19位、日本は「ジェンダー平等」(目標5)、「つくる責任、使う責任」(目標12)、「気候変動対策」(目標13)、「海の環境保全」(目標14)、「陸の環境保全」(目標15)、「パートナーシップ推進」(目標17)の6つが最低評価だったようです。
SDGsは国や政府、企業が意識すべき目標と思われがちですが、私たち一人ひとりにも密接に関わっている問題と理解している人が思いのほか少ないこと、またしっかりと理解されている方もいることを、主婦の方のご意見から見えてきました。
「17の目標」は、貧困や飢餓、働きがいや経済成長、気候変動に至るまで、21世紀の世界が抱える課題をまとめています。これだけ聞くと特別なものと捉えてしまいがちですが、「自分ごと」としてできることを日々の生活の中に浸透させていければ、目標に近づくことができるのかもしれません。