目次
電源タップは超便利!でも使い方を誤ると危険な事態に…
1つのコンセント穴では足りない時に、より多くの電力を使用できるようにしてくれる『電源タップ』は、電化製品を多数使用する現代において、とても便利なアイテムです。
しかし、身近な物であるがゆえに、意外ときちんと取扱説明書を読まない人が多くいます。電源タップはとても便利な代物ですが、電気を扱う商品であるため、使い方を誤ると危険な事態を招くことも少なくありません。
実際、電源タップによる発火や火災事故は毎年報告されています。多くのご家庭で使われている物だからこそ、他人事で済ませてはいけません。
超危険!電源タップにしてはいけない『絶対NG行為』5選
電源タップは誤った使い方によって発火を起こす危険性があります。ここでは電源タップにしてはいけない『絶対NG行為』を5つご紹介するので、電源タップを使っている方は改めて確認しましょう。
1.電源タップの電気容量を超える電力を使用する
皆さんは電源タップに電気容量があることをご存知でしょうか。電源タップによって、使用できる電気の量は異なるため、説明書を読み確認することが大切です。
この電気容量を超える電力を発生させてしまうと、電源タップが必要以上に熱を発してしまい、発火してしまう恐れがあります。
電子レンジやドライヤーなどは、1台で多くの電力を使用するため、電源タップを使う際は容量オーバーにならないよう注意が必要です。
2.電源タップにさらに電源タップをつなげる
前述した通り、電源タップには電気容量があります。電源タップに電源タップをつなげる『タコ足配線』使用をしているご家庭がありますが、これは容量オーバーを招く非常に危険な行為です。
タコ足配線による火災は、毎年のように報告されているため、さまざまなメディアで注意喚起されています。発火だけでは済まず、カーテンや壁に火が燃え移り、家が丸ごと全焼してしまう火災事故も起きているので、絶対にやめましょう。
3.電源タップを湿気の多い場所で使用する
電源タップを使用する際は、結露が起きやすい窓辺や水場の近くなどは避けるようにしましょう。湿気の多い場所で使用すると、触れた時に感電してしまったり、電源タップに付着しているホコリと湿気によって、トラッキング現象を引き起こす危険性もあります。
トラッキング現象により、電源タップから火花が飛び散り、発火につながる危険性があります。こちらも壁やカーテン、周囲の燃えやすいものに火が燃え移ってしまうと、大火事につながる危険性があるので注意が必要です。
4.電源タップのコードに負担をかける扱い
電源タップにはさまざまな種類がありますが、多くがコードを有しています。このコード部分に負担をかける扱いを続けていると、コード内の動線部分が切れてしまい、ショート現象により発火を招く恐れがあるのです。
例えば、コードを折り曲げたまま使用し続けたり、コードの上に重い物(家具や家電製品など)を乗せたまま使用したりしていると、コードが破損するリスクが高まります。
こうした扱いは非常に危険なので、電源タップはもちろん、コードの上に物を載せたり、コードを折り曲げたまま使用したりしないよう気をつけましょう。
5.同じ電源タップを5年以上使い続ける
電源タップは、一般的に約5年で寿命を迎えると言われています。この時期を過ぎると劣化してしまい、最悪の場合、接触不良により発火を引き起こす危険があります。
また、経年劣化により商品の質が低下している場合は、必要以上に発熱してしまい、発火現象を引き起こすリスクが高まります。そのため、5年以上同じ電源タップを使うことは避け、少しでも不調や異変を感じたら買い替えるようにしましょう。
事故を招かないために…ご家庭でできる予防法
電源タップを使用する際は、正しく扱わなければ火災につながる発火現象を招く恐れがあります。事故を招かないためにも、ご家庭で以下の扱い方を押さえておきましょう。
- 電源タップは目に届くように設置する
- コード部分が捩れていたら直す
- 電源タップの電気容量を超過しないように意識する
- ホコリがたまらないよう定期的に周辺を掃除する
小さなお子様がいるご家庭や、犬猫などを飼っているご家庭では、電源タップを含め、コード類を専用のボックスに入れておくことが推奨されています。
しかし、そうでないご家庭では、定期的に掃除したり捩れを防止するために、あまり電源タップを隠さない方が良いと言われています。
他にも上記で紹介したポイントを押さえ、なおかつ改めて説明書を読み直しましょう。
電源タップは必ず取り扱い説明書に従って正しく扱おう
いかがでしたか。電源タップは便利な反面、危険な要素も持ち合わせています。正しく扱えば安全に使用できるので、必ず取り扱い説明書をよく読み、正しく使うことを心がけてください。また、古い電源タップは買い替えましょう。