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生ゴミを冷凍庫に入れるのはあり?無し?
生ゴミの処理に冷凍庫を利用する方法があるのをご存知でしょうか?
「ゴミを冷凍庫に入れたら衛生的にダメでしょ」という意見が出るのもわかりますが、実際、生ゴミを冷凍庫に入れる人は増えています。
ゴミだと思うから汚い・不衛生などのイメージがでますが、もともとは食材です。
例えば、ニンジンの皮はニンジンですし、じゃがいもの皮もじゃがいもです。また、今食べた食事で残った料理は食べ物ですよね。
そう考えると、料理の残りや野菜の皮などを冷凍庫に入れるのに抵抗を感じなくなりますよね。
ただし、食べ物だと思えるのは、傷んでいないものに限ります。食べ物と呼べる新鮮なうちにポリ袋に包んで冷凍庫に入れましょう。
そうなると、新鮮な生ゴミが出る度にビニール袋に入れて冷凍庫に入れるのは面倒ですよね。その面倒を解決するために、生ゴミ入れを冷凍庫に設置すればOKです。
生ゴミボックスを冷凍庫に入れる方法
- 冷凍庫の大きさに合わせてプラスチックボックスを設置します。
- ボックスの中に大き目のビニール袋を広げて設置します。
- 調理中に出た野菜の皮や卵のからなどを放置せずにすぐポリ袋に入れてしっかり口を閉じます。
- 冷凍庫のボックスのビニール袋の中に入れます。
食べ物だと思えるうちにポリ袋に入れましょう。ボックスのビニール袋の中に生ゴミを入れたら、ビニール袋の口を軽く閉じればゴミは見えません。
あとは凍った生ごみを燃えるゴミに出すだけですので簡単ですね。
《 ポイント 》
- 野菜の皮や食事の残りものを食べ物だと思える新鮮なうちに冷凍庫に入れれば抵抗を感じなくなる。
- 冷凍庫に生ゴミを入れるボックスを設置する。
生ゴミを冷凍庫に入れるメリット
生ゴミを冷凍庫に入れるか入れないかは、生ゴミを冷凍庫に入れるメリットが分からないと決められませんよね。
悪臭がしない
生ゴミをキッチンのゴミ箱や三角コーナーに放置しておくと、腐って臭くなりますが、冷凍庫で凍らせておけば、臭いが気になりません。生ゴミの臭いがしないのは、大きなメリットですね。
コバエが寄ってこない
ゴミ箱や三角コーナーの生ゴミからコバエが発生し、調理している食品に付いたら不衛生ですよね。生ごみを冷凍庫に入れることでコバエや虫などは発生しませんので安心です。
三角コーナーが不要
三角コーナーに生ゴミを入れておくと三角コーナーがヌルヌルしてきますよね、長時間放置していたわけでもないのにヌルヌルしてくるのは調理で使った油や、食品から出た油が原因です。
三角コーナーを洗う手間を考えたら生ゴミを冷凍庫に入れるのはありですね。
雑菌やカビが繁殖しない
雑菌やカビは、水分量が多く湿度の高い場所で繁殖します。生ゴミをキッチンのゴミ箱に入れたままにしておくと、細菌が繁殖します。
生ゴミを冷凍庫に入れることで、生ゴミから細菌やカビが発生するのを防ぐことができます。
ゴミの出しを忘れても安心
燃えるゴミの日に生ゴミを出し忘れたことはありませんか?次の燃えるゴミの日を待つ間に、生ゴミが腐ってしまい、臭いやハエ、雑菌の原因になっているケースも少なくありません。
また、旅行などで長期間家を空けるとき、燃えるゴミを出せないときは、冷凍庫に入れておけば腐る心配はありませんので安心です。
食材の無駄が無くなる
生ゴミを冷凍庫に入れることで生ゴミの量が確認できます。また、冷凍庫のボックスに生ゴミがいっぱいにならないようなるべく生ゴミを減らそうと思うようになります。
その結果、野菜の皮を剥かずに調理したり、切れ端を少なくしたり、食材を無駄なく使うようになります。また、食事も残さないように作り過ぎにも注意しますので経済的にもいいですね。
《 生ゴミを冷凍庫に入れるメリット 》
- 悪臭がしない
- コバエが寄ってこない
- 三角コーナーが不要
- 雑金やカビが繁殖しない
- ゴミ出しを忘れても安心
- 食材の無駄が無くなる など
生ゴミを冷凍庫に入れるデメリット
生ゴミを冷凍庫に入れるのはメリットだけではありません。ここでは生ゴミを冷凍庫に入れるデメリットをお話します。
冷凍庫のスペースを取る
冷凍庫に生ゴミ用のボックスを設置すると冷凍庫のスペースを取ってしまい、他の食品を冷凍する場所が無くなる可能性があります。
冷凍庫のスペースにゆとりが無いと生ゴミを入れることはできません。
見た目が気持ち悪い
他の食品の横に生ゴミがあるのは気持ち悪いと言ってやめた人もいます。ゴミ用ボックスを設置する場所にも注意しましょう。
一般に販売されている冷凍食品などはしっかり包装されていますが、自分で冷凍した野菜や肉などが生ゴミの横にあるのは抵抗あるという意見もあります。
生ゴミを冷凍庫に入れずに虫を寄せ付けない方法
生ゴミを冷凍庫に入れずに放置していると悪臭がでてきますが、その悪臭にコバエが寄ってきます。生ゴミから出る悪臭も最悪ですがコバエが飛び回るのもうんざりしますよね。
コバエが寄ってこないためにどのような対処法があるでしょうか?
重曹で虫よけ対策
重曹には消臭効果があります。重曹を生ゴミの上にふりかけ、コバエが寄ってこないように重層で消臭します。食品が腐ると酸性に変化しますが、アルカリ性の重曹によって中和させることができるのです。
ハッカ油スプレーで虫よけ対策
コバエはハッカ油のニオイが苦手ですので、ハッカ油スプレーを作り、生ゴミにスプレーすることでコバエを寄らなくします。
ハッカ油スプレーは重曹を入れるタイプとエタノールを入れるタイプがあります。
重層を入れるタイプ
スプレーボトルに水50ml、ハッカ油10~15滴程度、重曹少々を入れ、上下にシャカシャカ混ぜ合わせます。
無水エタノールを入れるタイプ
スプレーボトルに無水エタノールを10ml入れ、ハッカ油を20滴ほど加えてかき混ぜます。最後に水を90mlほど入れて上下にシャカシャカ混ぜ合わせます。無水エタノールは、ハッカ油が水に混ざりやすくする役目をしていますので、先に無水エタノールとハッカ油を混ぜてから水を足しましょう。
ハッカ油はコバエだけでなくゴキブリにも効果があるようです。ハッカ油はネットで500~700円くらいで販売されていますので試してみましょう。
ハッカ油スプレーを使う際の注意点
使用するスプレーボトルはポリエチレン(PET)、ポリプロピレンPP(PP)、ポリエチレン(PE)の表記があるものを使用してください。ハッカ油はポリスチレン(PS)などのプラスチックを溶かしてしまいますので注意しましょう。
作ったハッカ油スプレーはできるだけ早く使い切りましょう。5日以内に使い切ることをおすすめします。
犬や猫などペットを飼っている家では使用しないでください。ハッカを嗅ぐと具合が悪くなる動物が多いので注意しましょう。
生ゴミ処理機でゴミを分解
生ゴミ処理機とは、生ゴミをいれると温風乾燥で水分を飛ばして乾燥させ、微生物なども分解してくれる優れものです。
生ゴミの水分がなくなるので、腐敗や悪臭の心配がなく、ハエが寄ってくることもありません。また、ゴミの量が減るので、腐敗や悪臭の心配もなく、ゴミの量も減り、悪臭もなくなります。
自治体によっては処理機の購入に助成金をだしているところもあります。たとえば、品川区の「家庭用生ごみ処理機購入助成制度」では、本体購入価格の1/3助成金がもらえます。
ゴミ処理機に興味がある方はお住まいの自治体に確認してみましょう。
冷凍庫に生ゴミを入れるスペースが無い方や生ゴミを冷凍庫に入れるのに抵抗がある方はぜひ試してみてください。
《 ポイント 》
- 生ゴミの虫よけ対策1:重曹を生ゴミにふりかける。
- 生ゴミの虫よけ対策2:ハッカ油で虫よけスプレーを作って生ゴミにスプレーする。
- 生ゴミの虫よけ対策3:生ゴミ処理機でゴミを分解。
最後に
生ゴミを冷凍庫に入れるときのポイントは、生ゴミがでたらすぐに冷凍庫に入れることです。あとで冷凍しようと放置しておくと、雑菌が繁殖して腐ってしまいます。
特に刺身などの生ものは傷みやすく、梅雨時や夏場はあっという間に腐ってしまいます。生ゴミを冷凍庫に入れることに抵抗がある方は、梅雨や夏の間だけ試してみてはいかがでしょうか。
冷凍するのは、食品とみなされる新鮮な生ゴミに限ります。また、生ゴミの入ったビニール袋の口はしっかり閉めて、中から汁が出ないようにしましょう。
夏場など、すぐに腐ってしまいやすい時期は特に注意が必要です。