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グミは消化に悪い?
グミは消化に悪い
グミの歯ごたえが大好きで気が付いたら一袋食べちゃった!ということがあるのですが、意外と満腹感があるんですよね。
よく噛むから満腹感が出るのかな?と思っていましたが、それだけでは無く、グミは消化するまでに時間がかかるため、腹持ちがいいように感じるようです。
グミの主成分はゼラチンで、ゼラチンの主成分はコラーゲン由来のたんぱく質です。たんぱく質は消化するのに約4時間かかるようです。つまり、グミの消化時間も4時間程かかるということです。
ごはん、パン、うどん、そばなどの炭水化物の消化時間は2~3時間程ですので、それに比べるとグミは消化に悪い食べ物となりますね。
グミを消化するのに4時間程かかりますが、同じく消化に4時間以上かかる食べ物としては天ぷら、揚げ物い、ステーキなど脂質が多い食べ物も4時間以上かかります。
ここで1つ疑問が。グミは子供のおやつとして作られましたが、なぜ子供の消化を考えなかったのでしょうか?それはグミができた目的に関係があります。
グミは1920年ドイツで生まれました。その頃のドイツにはしっかりと強く噛んで食べる食べ物が少なかったため、歯が弱い、歯に関する病気にかかる子供が多かったそうです。
そのため、子供にしっかり噛む癖をつけて歯を強化させたいと考えてグミが生まれました。
《 ポイント 》
- グミの消化時間は4時間もかかるため、グミは消化の悪い食べ物と言える。
- グミの主成分はゼラチンでゼラチンの主成分はコラーゲン由来のたんぱく質。
グミが消化の負担になる原因
みずあめが原因
グミに使われている水あめは元麦芽糖(マルチトール)が使われていることが多く、元麦芽糖(マルチトール)は腸管から吸収されにくいため、食べ過ぎると消化が悪くなる可能性があります。
ゼラチンが原因
グミの主成分であるゼラチンはコラーゲン由来のたんぱく質からできています。コラーゲン由来のたんぱく質は消化するまでに4時間程度かかりますので、グミの消化も4時間程度かかり、胃もたれなどをおこす可能性もあります。
添加物が原因
グミにはさまざまな添加物が含まれており、その添加物は体内で分解するのに時間かかります。また、消化に悪いだけでなく、腹痛や下痢を起こす可能性もあります。
添加物
〈人工甘味料〉
- 着色料:グミに色をつけるためのもの
- 酸味料:かんきつ類の酸味が主成分でフルーツ系の味付けをするためのもの
- 乳化剤:水と油を混ぜるためのもの
- 安定剤:粘性や接着性を付けるためのもの
- 増粘剤:粘度をつけ歯ごたえを良くするためのもの
など
《 ポイント 》
- グミが照会の負担になる原因は、みずあめ、ゼラチン、添加物などが原因。
グミの食べ過ぎは消化不良だけでない
グミの食べ過ぎは消化に悪いだけでなく、さまざまなデメリットがあります。
太る
市販のグミのカロリーは165~170kca程度で、ごはん一杯240kcalと比較すると低カロリーですのでダイエット中でも食べて良いと言われています。しかし、グミには大量の糖質が含まれており、グミの70%~80%が糖質のものも少なくありません。
糖質は消化の際にブドウ糖になり運動などでエネルギーとして使われますが、エネルギーで消費されないと中性脂肪となり太ってしまいます。運動しない方は食べ過ぎに注意しましょう。
ニキビが出やすい
市販のグミの中には「コラーゲン配合」という商品もあり、肌に良さそうに聞こえますが、グミを食べ過ぎるとグミに含まれる糖質をたくさん摂取したことになります。糖質は消費されないと体内で脂質に変わるため、ニキビなどが出やすくなります。
また、グミの食べ過ぎが原因で便秘になることがありますが、便秘が続くと血液中に毒素が増えて血流が悪くなり、新陳代謝が低下するためニキビや吹き出物、乾燥、くすみなどの肌トラブルがおきやすくなります。
虫歯になる
グミには多くの糖分が含まれていますので、グミを食べ過ぎると虫歯になりやすくなります。グミは歯につきやすく、糖分が歯についたままにしておくと虫歯につながります。
下痢や腹痛になる
グミは消化が悪いため、食べ過ぎると胃もたれや腹痛、下痢を起こす可能性があります。また、グミに含まれる添加物が下痢や腹痛につながることがあります。
また、グミに含まれるポリデキストロースという水溶性植物繊維ば便を排出しやすくする作用があるため下痢になる可能性があります。
便秘になる
グミは消化が悪いため、腸の働きが悪くなり便秘につながることがあります。また、グミに含まれる水あめなどの糖分が悪玉菌のエサになり、腸内環境が悪くなるのが原因で便秘になる可能性があります。
舌がピリピリ
グミを食べ過ぎて舌がピリピリすることもあるようですが、これはグミに含まれる合成香料が原因です。合成香料は刺激が強く食べ過ぎると口内の粘膜を刺激します。
一日のグミの適量とは?
一日に食べるグミの適量は最大50g(1袋)が良いとされています。厚生労働省が推奨している糖質の一日の摂取量は250~300gです。
一日の食事でグミ以外にも糖質を摂取していますので、グミの糖質を50g~だとすると、1袋以上食べるのは摂り過ぎになる可能性があります。
《 ポイント 》
- グミの食べ過ぎは消化に悪いだけでなく、ニキビが出やすい、虫歯になる、太る、腹痛や下痢になる、便秘になる、下がピリピリするなど。
グミを食べるメリット
グミは消化に悪いというデメリットがありますが、メリットもたくさんあります。
小顔効果
口の周りには表情筋、口輪筋、咬筋などの筋肉がありますが、グミをしっかりよく噛むことで口の周りの筋肉が引き締まりリフトアップ効果・小顔効果が期待できます。
ダイエット効果
ダイエットでかかせないのは「良く噛んで食べる」こと。グミをしっかりよく噛んで食べることで満腹中枢が刺激されて通常より早く満腹感を覚えますので食べ過ぎ防止につながります。
満腹感は食べてから20分ほどで感じられるようですので、食事の20分程前にグミをしっかり噛んで食べておくと食事の食べ過ぎを防止することができますね。
脳の活性効果
しっかり噛むことで脳神経が刺激されて脳の血流が良くなり、脳が活性化します。記憶力アップや認知症予防にも効果があると言われています。
ストレス解消効果
グミをよく噛むことでセロトニンというホルモンが分泌されます。セロトニンはリラックス効果がありますのでそれによってストレスが解消されます。
消化促進効果
グミをよく噛むことで唾液の分泌が増え、消化促進につながります。少しでも早く消化することができれば、胃の負担や早くなります。
《 ポイント 》
- グミを食べるメリットは、小顔効果、ダイエット効果、脳の活性効果、ストレス解消効果、消化促進効果など。
最後に
グミが消化に悪い実例として、あるテレビ番組で、グミを飲み込んだ後、胃袋のレントゲンを撮ったところ、ほとんど原型をとどめたグミが映っていました。
確かにグミの消化時間は長く、消化に良い食べ物とは言えませんが、食べ過ぎなければ、しっかり噛むことで満腹中枢が刺激されダイエットにつながることもありますし、ボーッとして頭が働かない時などにしっかり噛むことで脳が活性化しますので、メリットが多い食べ物でもあります。
グミに含まれるコラーゲンはビタミンCと一緒に摂取することで美肌効果があります。ですので、グミを食べる時はビタミンCを含むドリンクと一緒に食べるのがおすすめです。
ただし、食べ過ぎると逆に肌トラブルの原因になりますので注意しましょう。