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泥棒に入られにくい家と入られやすい家の違いは?
泥棒に入られやすい家と入りにくい家には、次の3つのポイントに大きな違いがあります。
- 死角の多さ:泥棒は隠れて侵入するので、死角が多い家は狙われやすい。
- 防犯設備の有無:防犯カメラやセンサーライトなど、泥棒が嫌がる設備があるか。
- 人がいる気配:日中や夜間、人がいそうな気配があるかどうか。
これらの要素がそろっている家ほど、空き巣に敬遠されます。
空き巣が入りたがらない家の7つの特徴
ここでは、空き巣が嫌がり「入りたくない」と感じる家の特徴を7つ詳しく解説します。
①家の周りに砂利が敷かれている
泥棒は音を立てることを極端に嫌います。家の敷地内でも普段人が通らない場所に砂利を敷くことで、侵入時の足音が目立つため、空き巣が避ける家になります。特に防犯用の「玉砂利」は音が大きく響き、防犯効果が高いとされています。ホームセンターやネット通販で簡単に購入できます。
②防犯カメラやセンサーライトが設置されている
防犯カメラやセンサーライトが設置されている家は、空き巣から狙われにくくなります。泥棒にとって最も恐ろしいのは「目撃されるリスク」だからです。最近では、実際に録画・スマホ通知機能付きのカメラも安価になっており、ダミーカメラより実際に録画できるタイプの方がはるかに効果的です。
また、人感センサーライトは泥棒が接近すると自動で点灯するため、泥棒が侵入をためらう心理的効果があります。設置するときは道路側ではなく、敷地内に向けて設置すると、より効果が高まります。
③犬が飼われている(特に警戒心の強い犬)
家の中に犬がいる家も、空き巣にとっては入りにくい家です。犬は侵入者に敏感に反応し吠えるため、泥棒にとっては非常に厄介な存在です。ただし、誰にでも愛想よく近寄る犬よりも、知らない人に敏感な犬種の方が防犯効果は高いでしょう。犬を防犯目的で飼う場合は、犬種や訓練内容についても検討することが重要です。
④留守でも人がいるように見える
泥棒は基本的に人がいない時間帯を狙って侵入します。そのため、家の中に人がいるように見える家は避けます。最近ではIoT機器を使った「在宅偽装照明」など、外から見ても留守に見えない工夫が可能です。また、洗濯物に家族が複数いることを示すため、男性用の衣服を干すなども簡単にできる防犯対策です。
⑤窓や玄関のセキュリティがしっかりしている
住宅への侵入窃盗の約55%が窓から、約20%が玄関などの出入り口から発生しています。特に泥棒が狙いやすいのは「鍵のかけ忘れ(無締り)」と「ガラス破り」です。防犯フィルムや補助錠を取り付けることで、侵入にかかる時間を延ばせます。
実際、侵入に5分以上かかると約7割の泥棒が犯行を諦めるというデータもあります。防犯性能が認められた「CPマーク」付きの製品を選ぶと、より効果が高まります。
⑥家の周囲に死角が少ない
泥棒は身を隠せる死角を利用して侵入のタイミングをうかがいます。死角が少ない家は、侵入にかかる準備や作業が周囲から丸見えになりやすいため、空き巣に敬遠されます。
自宅の周囲に死角がある場合は、背の高い家具や植木などを置かず、フェンスの設置やセンサーライトを活用して、見通しの良い状態を維持しましょう。
⑦近所付き合いが活発で、常に人の目がある
人通りが多く、近所同士のコミュニケーションが活発な地域は空き巣被害が少ない傾向にあります。空き巣は「他人に顔を見られたり、声を掛けられたりすることを極度に嫌がる」ためです。
日頃から近所の人と挨拶を交わしたり、地域の防犯パトロールに参加したりすると、地域全体で泥棒を寄せ付けない環境づくりができます。
今日からすぐできる空き巣対策
手軽に取り入れられる空き巣対策として、次の方法を試してみましょう。
- 死角をなくす:庭や玄関周りに背の高い家具や植木を置かない。
- 家族が複数いるように見せる:一人暮らしの場合、洗濯物に男性用の衣服を混ぜる。
- 玄関や窓に防犯フィルム・補助錠を設置:窓やドアの防犯性を高める。
- スマートロックの導入:鍵の閉め忘れを防ぐ自動施錠タイプが便利。
- スマートライトやテレビのタイマー利用:不在時も人がいるように見せる工夫をする。
特に高齢者世帯は狙われやすいため、地域や家族が協力して見守りカメラを設置するなどの対策を進めるとより安全性が高まります。
まとめ
空き巣は下見を重ね、侵入リスクが低い家を狙います。そのため、泥棒が「この家は入りづらい」と感じる状況を作ることが重要です。
防犯意識を示すプレートやステッカーを貼るだけでも、心理的な抑止力になります。また、自治体が実施する防犯パトロールや防犯メール登録など地域全体の活動に参加することで、家族や自宅だけでなく地域ぐるみで空き巣の標的になりにくい環境をつくることができます。