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春巻きのおいしさを保つ保存のコツ
生春巻きは時間がたつと乾燥してカピカピになり、くっついてしまうことがありますよね。皮が固くならないよう密封容器に入れて保存すると、固くはならないのですがふやけてくっついてしまいます。
これでは作り置きどころか今日食べる分も美味しく食べることはできません。どうやったら上手に保存できるのでしょうか?
生春巻きをおいしく保存するためのコツが2つあります。
- 生春巻きが乾燥しないように保存する。
- 生春巻きがくっつかないように保存する。
そのコツを踏まえて、生春巻きの保存方法を3つご紹介します。どの方法も、生春巻きの乾燥やくっつきを防ぐことができます。
ラップで生春巻きを一本ずつ包む方法
この方法は、春巻きを6時間くらい保存したい場合に最適です。
春巻きを1本ずつラップで包むだけです。ラップの両端を閉じるときに、お菓子の包み紙のように丸めると、後でラップを外しやすくなります。
ラップをしたら、お皿やタッパーに入れて冷蔵庫で保存します。ラップをすることで乾燥を防ぐことができます。
濡れたキッチンペーパーを被せてラップする方法
この方法は、春巻きを3時間程度保存する場合に適しています。
- キッチンペーパーを濡らし、お皿に敷きます。
- お皿に生春巻きを並べます。
- さらにキッチンペーパーを濡らし、生春巻きの上に被せます。
- ラップをかけて冷蔵庫で保存します。
ラップより手軽ですが、保存は3時間ほどなので、長く保存したい場合はラップで包むとよいでしょう。
〈注意点〉
水で濡らしたキッチンペーパーはしっかり絞ってください。水分が多いと生春巻きが水分を吸ってベタベタしてしまいます。
サラダ油でくっつくのを防ぐ方法
この方法は、春巻きがくっつくのを防ぎ、1時間ほど保存するのに最適な方法です。
ライスペーパーをお湯で戻すときは、あらかじめ小さじ1杯程度のサラダ油をお湯に入れておきます。サラダ油がライスペーパーに付着して、くっつくのを防いでくれます。
そもそも、なぜ生春巻きの皮はくっつくのでしょうか?
それは、生春巻きの皮が吸水性の高い米でできているからです。米の皮が水を吸うとでんぷんが糊化するので、サラダ油で膜を作り、くっつかないようにしているのです。サラダ油は少量なので、特に油っぽさはありません。お湯にサラダ油を入れるだけなので簡単です。
ライスペーパーといえば…生春巻きを作って、ライスペーパーが余ったことはありませんか?実は、生春巻き用のライスペーパーだけを冷凍保存することもできるんです。ライスペーパーの保存のポイントは、湿気を避けることです。
ライスペーパーの冷凍保存方法
- ライスペーパーを空気が入らないようラップで包みます。
- 冷凍用保存袋に入れ、中の空気をしっかり抜いてから密封しましょう。
- アルミなど金属製のトレイにのせて冷凍庫にいれましょう。
これだけでOK! 冷凍ライスペーパーの賞味期限は、約3週間~1ヶ月です。冷凍ライスペーパーを解凍する場合は、使用する前日から冷蔵庫に入れて自然解凍してください。
《 ポイント 》
- 生春巻きを保存する際は乾燥しない・くっつかないよう保存する。
- 生春巻きの保存方法は
「ラップで生春巻きを一本ずつ包む方法」
「濡れたキッチンペーパーを被せてラップする方法」
「サラダ油でくっつくのを防ぐ方法」
などがある。 - 生春巻きのライスペーパーは冷凍保存ができる。
生春巻きを保存で気を付けること
長時間の保存はNG
生春巻きは火を通さないので、生ものと同じです。また、水分が多いため傷みやすく、常温で長時間放置することは基本的に好ましくありません。
常温保存の場合、生春巻きの具材によって異なりますが、3時間程度ですので、基本的には冷蔵庫で保存してください。
水分の多い具材は使わない
生春巻きは水分が多いため、傷みやすいです。野菜などの具材は、キッチンペーパーで水分を十分に拭き取ってから使用するようにしましょう。
生春巻きの賞味期限をなるべく長くしたい場合は、水分の多い食材や生ものは避けるようにしましょう。
生春巻きはカットせずに保存する
生春巻きを切ってから保存すると、皮がくっつきます。保存する際は、切らずに保存し、食べる直前に切るようにしましょう。
生春巻きをお弁当に入れるのは要注意
生春巻きは火を通さないので生ものです。生ものをお弁当に入れるのはおすすめできません。特に梅雨時や夏場、気温の高い時期はおすすめできません。
どうしても生春巻きをお弁当に入れたい場合は、具材を加熱するか、傷みにくいものを使いましょう。また、梅干しや大葉など抗菌作用のある食材を入れることで、傷みをできるだけ遅らせることができます。
〈おすすめの具材〉
- 加熱した具材:人参・ニラ・キャベツ・しいたけ・肉・チャーシュー・ハムなど
- 抗菌作用のある具材:梅干し・大葉・しょうが・わさびなど
《 ポイント 》
- 生春巻きは水分が多く傷みやすいため常温で長時間放置するのはNG。
- 生春巻きはカットせずに保存する。
- 生春巻きは傷みやすいのでお弁当には入れない方が良い。
作り置きした生春巻きの保存期間
作り置きした生春巻きの賞味期限は、具材や温度によって異なりますが、常温で保存した場合は3時間程度なので、基本的には常温で保存しないほうがよいでしょう。冷蔵保存の場合は、半日から1日です。
ただし、生ものや水分の多い食材はすぐに傷んでしまいます。作り置きしたい場合は、なるべく水分の少ない食材を使うようにしましょう。また、シソの葉や梅干しなど、抗菌作用のある食材を使うのもおすすめです。
生春巻きは、具材によって冷凍できるものとできないものがあります。春雨やキュウリ、大根など、冷凍すると食感が変わってしまうような具材を入れると不味くなります。
また、冷凍すると生春巻きのシャキシャキ感が失われ、おいしくなくなります。どうしても冷凍保存したい場合は、以下の方法で保存してください。
- 生春巻きを1本ずつラップで空気が入らないよう包みます。
- 一度に食べる分ずつ冷凍用保存袋に入れます。
- 冷凍用保存袋の中の空気をしっかり抜いて密封します。
- アルミなど金属製のトレイにのせて冷凍庫にいれましょう。
生春巻きが腐ったらどうなる?
生春巻きは水分を多く含むため、傷みやすいです。常温で3時間以上、冷蔵庫で1日以上放置すると、腐っている可能性がありますので、ご注意ください。
生春巻きが腐ると、次のような症状が出ることがあります。
- 酸っぱい臭いがする
- 異臭がする
- 酸っぱい味がする
- 糸を引いている
- ネバネバしている
- カビが生えている
このような状態になった場合は、食中毒の原因となるため、食べずに処分してください。また、常温で長時間放置された食品は、特に変化がなくても傷み始めていることがありますので、注意しましょう。
最後に
生春巻きを保存するときは、多少面倒でも1本ずつラップに包んで保存しましょう。
お客様に出すときやホームパーティーに持参するときは、ラップではなくカラフルなクッキングシートでお菓子のように包むと、かわいらしいラッピングになりますよ。
生春巻きをたくさん作った場合は、春巻きのように揚げると、パリッとした食感でおいしく仕上がります。揚げる前に生春巻きの表面に水分があると、油が飛び散ることがあるので、キッチンペーパーでしっかり水分を拭き取りましょう。
また、油の温度が低いと中身が出てしまうことがあるので、高温で一気に揚げるのがポイントですよ。