目次
もやしが臭い原因
もやしから出るニオイには「青臭い」「すっぱい」「変なニオイ」などがあります。もやしからすっぱいニオイがしたら傷みはじめているサインですが、青臭いのはもやし特有のニオイです。
もやしが臭い原因は3つあります。
もやしが臭い原因:根っこ
もやしの臭いニオイの原因は根っこにあります。もやし特有の青臭いニオイは根っこを取り除くことでしなくなります。また、根っこは時間がたつと薄い茶色に変色してきて腐っていなくても臭いニオイがしてきます。
もやしが臭い原因:傷み始めまたは腐っている
もやしが傷み始めるとすっぱいニオイや変なニオイがします。また、根っこが茶色に変色して一部が溶けだしてくると強烈な異臭がします。
もやしが臭い原因:雑菌
もやしの見た目には異常はないのに臭い・異臭がする時は、雑菌が繁殖している可能性があります。新鮮でないもやしにこのような特徴が多くみられます。
もやしは日光の当たらない暗くて湿度の高い環境で育てられますので、温度変化や衝撃に弱く、細菌への抵抗力が低いため傷みやすです。
日光の当たらない湿度の高い場所はもやしだけでなく雑菌が好む場所でもありますので、古くなったもやしの袋の中は雑菌が繁殖していることが多く、それが臭いニオイを出している可能性があります。
もやしの種類とニオイ
もやしは、緑豆もやし、大豆もやし、黒豆もやしなどの種類がありますが、もやしの種類によって臭さの強さが変わってきます。
例えば、緑豆もやしが一番青臭いと言われています。また、豆付きのもやしは豆なしのもやしに比べて傷みが早いです。
もやしは臭くなくても生食はNG!
新鮮なもやしで臭いニオイがしないものでも、生のまま食べるのはNGです。もやしの袋の中は雑菌が繁殖している可能性がありますので食中毒をおこす恐れもあります。
美味しく安全にもやしを食べるためには、茹でたり炒めたり必ず火を通してから食べましょう。
《 ポイント 》
- もやしが臭い原因は、もやし特有の青臭いニオイ、傷み始めまたは腐ったニオイ、雑菌のニオイなどが。
もやしのニオイを消す方法
根っこを取る
もやしが臭い原因は根っこです。根っこを取るともやしのニオイが無くなります。少々面倒ですがニオイを徹底的に消したい方は根っこを取りましょう。
〈根っこの取り方〉
- 水の入ったボウルにもやしを入れます。
- 根っこ(ひげ)を爪を立てて指でポキッと折ります。
- 1本ずつ取り除き、全て取り終わったら水気を切ります。
水洗いする
新鮮なもやしの場合は水洗いで臭いニオイが取れることがあります。大き目のボウルにたっぷり水を入れて洗いましょう。
ただし、雑菌が繁殖して臭い場合は、洗っただけは雑菌はなくなりませんので必ずしっかり火を通してから食べましょう。
販売しているもやしの中には「洗わず食べられる」ものもありますが、ニオイを取りたい場合は水で洗うことをおすすめします。
電子レンジで加熱する
もやしが臭い原因が雑菌の場合、電子レンジで加熱することで雑菌を死滅させてニオイを軽減させることができます。
やり方は、まず、大き目のボウルに水をたっぷり入れてもやしを洗います。水気をしっかり切って耐熱容器に入れます。ラップをふんわりかけてから電子レンジに入れ、600Wで3分ほど加熱したらOKです。加熱して出た水分は捨てましょう。
茹でる
電子レンジで加熱する方法と同じく、茹でることで雑菌を死滅させてニオイを軽減させることができます。
やり方は、まず、冷水を入れたボウルを用意しておきます。次に、鍋に水を入れて火にかけ、沸騰したら強めの中火にしてもやしを1分程度茹でます。
火を止めたらすぐにもやしを取り出し、ボウルの冷水に入れて冷やします。急激に冷やすことでシャキシャキした食感になります。
古くなったもやしを復活させる方法
もやしが古くなるとぐったりしてしまいますが、シャキシャキ感を復活させる方法があります。
〈酢と塩で復活!〉
酢と塩が入ったお湯で茹でるとシャキシャキ感が復活します。
やり方は、沸騰したお湯の中に「酢大さじ1/2」と「塩少々」を加えてから茹でてください。この方法で、もやしがみずみずしくなりシャキシャキ感が復活します。
〈酢と砂糖で復活!〉
砂糖と酢を入れた水に浸けるとシャキシャキ感が復活します。
やり方は、水を入れたボウルまたは鍋に「酢少々」と「砂糖少々」を入れ、その水にもやしを15分ほど浸けておけばOKです。
酢には抗菌作用があり、砂糖には吸水を早める作用がありますのでみずみずしい鮮度を蘇らせる働きがあります。
調理方法でニオイを取る
もやしのニオイは調理でも軽減できます。調理する前に根っこを切るか水に浸けてから調理しましょう。
〈炒める〉
もやしを炒める時は強火で、酒をサッと振りかけるともやしのニオイを軽減できます。また、にんにく、しょうが、ネギなどの香味野菜と一緒に炒めると、もやしのニオイを消すことができます。
〈茹でる〉
茹でる前に酢と塩を入れ、沸騰したら1分程茹でます。すぐ冷水に浸けてシャキッとしたらニオイを軽減できます。味付けはポン酢とゴマ油、醤油とラー油などとあえておひたし風にするのがおすすめです。
《 ポイント 》
- もやしの臭いニオイを取る方法は、水洗いする、電子レンジで加熱する、茹でるなどがある。
- ぐったりしたもやしを復活させる方法は、酢と塩で茹でる、酢と砂糖の水に浸けるなどがある。
もやしが臭いのは腐っている?
もやしから臭いニオイがしても、見た目に異常がなければ食べることができますが、もやしの見た目に異常がある場合は腐っている可能性がありますので食べずに処分しましょう。
〈腐ったもやしの特徴〉
- すっぱいニオイがする
- キツイ異臭がする
- 茶色や白い液体がもれている
- 溶けている部分がある
- カビが生えている
このような状態のもやしを食べると腹痛や吐き気をおこすことがありますので決して口にせず処分しましょう。
もやしの根っこが臭い場合でも、見た目に異常がなければ食べることができますが、必ず火を通してから食べましょう。
ただし、新鮮なもやしに比べると食感や風味が落ちていますので味付けを濃いめにすることをおすすめします。
もやしが臭くならない保存方法はある?
もやしは衝撃や温度の変化に弱く、傷んで臭くなりやすい野菜です。もやしを保存する際は温度に注意しましょう。
冷蔵保存の方法
- 用意するもの:蓋つきの保存容器
〈手順〉
- 保存容器に水を入れ、もやし全体がひたるくらいの水を入れます。
- 蓋を閉じて冷蔵庫に入れます。
- 容器の水は毎日取り換えましょう。
保存容器に入れたもやしを野菜室で保存するのはおすすめしません。野菜室は冷蔵庫に比べると温度が高くもやしの持ちが悪くなります。
冷蔵保存の賞味期限は2~3日です。
冷凍保存の方法
冷凍保存は「袋に入ったまま保存する方法」と「茹でてから保存する方法」があります。
袋に入ったまま冷凍保存する方法
買ってきたままの状態で冷凍庫に入れるだけです。もやしには水分が多く含まれていますので冷凍するとシャキシャキ感はほとんど無くなりますが、袋に入ったまま冷凍保存すると少しだけシャキっとします。
冷凍用保存バッグに入れ替えて冷凍する場合は、空気をしっかり抜いて密封してから冷凍庫で保存しましょう。また、冷凍庫に入れる時はアルミトレイなど金属製のトレイにのせて冷凍庫に入れると急速冷凍できます。
茹でてから保存する方法
〈用意するもの〉
- 酢少々
- 塩少々
- 冷凍用保存バッグ
- 冷水を入れたボウル
〈手順〉
- 鍋に水・酢・塩を入れて強火で沸騰させます。
- もやしを入れて1分程茹でます。
- ボウルに入れた冷水に浸します。
- しっかり水気を切り、冷凍用保存バッグに入れます。
- 冷凍庫で保存しましょう。
茹でる時間が無い場合は電子レンジ600Wで3分ほど加熱し、冷水に浸します。しっかり水気を切り、冷凍用保存バッグに入れて冷凍庫で保存しましょう。
最後に
もやし独特の青臭さは根っこが原因でしたね。ニオイを消すためにはもやしの根っこを取った方がいいのですが、実はもやしの根にはビタミンCやミネラルなどの栄養素が豊富に含まれています。
その栄養素がなくなるのは残念ですね。もやしのニオイが全く気にならない方は、そのまま根を取らずに食べた方がいいかもしれませんね。
とは言え、もやしの臭いニオイがなくなった方が美味しくなるのも事実です。もやしが臭いが気になっていた方は、もやしの根っこを取って臭いニオイが無いもやしを味わってみてください。