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教育費や養育費は進路や教育方針で大きく変わってくる
子どもを育てるのに必要な費用は大まかに分けると「養育費」と「教育費」の2つに分類することができます。
- 養育費:食費、洋服代、医療費、生活日用品費、レジャー旅行費、預貯金・保険などの費用
- 教育費:学校の授業料、塾、習い事などの費用
教育費の場合は幼稚園から大学まで全て公立の学校に通う場合と私立に通う場合で、大きく変わります。また家庭の教育方針で日常的にかかる費用にも差が出るものです。例えば小学校においての公立・私立・国立の違いを簡単に説明すると以下のようになります。
- 公立:都道府県・市区町村が運営、住んでいる学区に応じた学校へ通い学費は無料
- 私立:入学するためには入学試験を受ける必要がある、公立・国立に比べて学費は高い傾向にある
- 国立:国が運営、多くが小中一貫となっている、学費は無料
となります。小学校6年間を学費が無料の公立・国立に通うか、学費を払う私立に通うかでは大きな差が生じます。
子ども一人を育てるのに必要なお金は〇〇円!
子ども一人を育て大学卒業までにかかる平均的な教育費はどの位でしょうか。
文部科学省のホームページにある『教育投資参考資料集』によると
大学卒業までにかかる平均的な教育費は、全て国公立でも約800万円。全て私立だと約2,200万円に上る。
となっています。この資料によると、小学校から大学まで、1人にかかる教育費は以下の通りです。
- 幼稚園から高校まで公立・大学は国立:約766万円
- 幼稚園から大学まで公立:約約773万円
- 幼稚園は私立・小学校から高校まで公立、大学は私立:約1,125万円
- 幼稚園は私立・小学校と中学校は公立・高校と大学は私立:約1,283万円
- 小学校だけ公立、幼稚園・中学校から大学まで私立:約1,529万円
- 幼稚園から大学まで全て私立:約2,228万円
費用も負担が最も少ない【幼稚園から高校まで公立・大学は国立:約766万円】と最も負担が大きい【幼稚園から大学まで全て私立:約2,228万円】の内訳をそれぞれ見てみましょう。
【幼稚園から高校まで公立・大学は国立:約766万円】
- 幼稚園:約66万円
- 小学校:約182万円
- 中学校:約138万円
- 高等学校:118万円
- 大学:262万円
【幼稚園から大学まで全て私立:約2,228万円】
- 幼稚園:約161万円
- 小学校:約881万円
- 中学校:約384万円
- 高等学校:約275万円
- 大学:約527万円
このように公立と国立大学を選択する場合と幼稚園から大学まで私立に通う選択では大きな差があります。
また養育費は成長に伴い、食費や必要なおこづかいも上がります。現代では携帯電話料金なども発生しますが、養育費は学校や塾などにかかる教育費に比べると金額の上がり方は緩やかであると言えるでしょう。
子ども一人にかかる養育費は年間80万円程度と考えておけばよいようです。つまり大学卒業の22歳まで年間80万円の養育費の場合、1,760万円となります。
これに【幼稚園から高校まで公立・大学は国立:約766万円】を加えると、22歳まで子ども1人にかかる教育費と養育費の合計は約2,500万円という計算になります。
子ども一人を育てる費用の負担を減らす方法はある?!
大学卒業までに必要な費用を算出すると大きな金額となるため、教育費の負担が少ない年齢から貯蓄していくことが理想といえます。
預金口座に寝かせておくだけでなく、貯蓄の一部を投資・運用することで、効率よく資産形成ができるという選択もあります。教育費の中でも大学にかかる費用は多額な出費となることもあります。その場合は奨学金を借りることも検討するのがよいでしょう。