目次
瞬間接着剤の取り方(手や指についた場合)
うっかり指についた瞬間接着剤の取り方がわからず慌てて剥がそうとして痛い思いをしたことはありませんか?
手や指に誤って瞬間接着剤をつけてしまう事は、瞬間接着剤を使ったことがある人は1度は経験する最も多いトラブルです。
指と指がくっついてしまった場合や、指先や手について固まってはがれなくなってしまった場合でも無理に取ろうとはしないで、慌てずに対応しましょう!無理矢理取ってしまうと皮膚を傷つけてしまうので絶対にやめましょう。
お湯を使う
特別な薬品を使わずに家にある物で対処する瞬間接着剤の取り方をご紹介します。薬品を使用しないので小さなお子様でも安心してできる方法です。
取り方の手順
洗面器に40℃以上のお湯をためて、瞬間接着剤がついてしまった部分を入れてそのまま少し時間をおいてから、やさしく揉みほぐすと接着面がやわらかくなり取れます。ポイントは温度と慌てずにゆっくりやさしく揉むことです。
慌てると皮膚を傷めてしまう原因になってしまいます。瞬間接着剤の残りカスは軽石で軽くこすれば取れます。お風呂に入った際に湯船に入りながらのんびりゆっくりとすれば簡単に落とすことができます。
瞬間接着剤のほとんどの部分が取れていれば、残ってしまっても皮膚の新陳代謝で数日以内に自然に取れるので心配ありません。
除光液を使う
手や指についた瞬間接着剤の取り方として除光液を使用する方法があります。除光液はマニキュアを落とす液体で、除光液に含まれる「アセトン」という成分が、瞬間接着剤の主成分である「シアノアクリレート」という化合物を分解して溶かしてくれるので、手や指についた瞬間接着剤の取り方としては一番簡単な方法です。
取り方の手順
瞬間接着剤の取り方としては、くっついてしまった部分に除光液をつけて2~3分間放置してから、固まっている瞬間接着剤の端から少しずつはがしていくときれいに瞬間接着剤を取ることができます。
専用はがし液を使う
除光液以外にもホームセンターやAmazon、100均ショップでも「瞬間接着剤専用のはがし液」という商品を売っています。こちらも除光液と同様に「アセトン」という成分が入っていて瞬間接着剤を取るのに有効です。
取り方の手順
除光液と同じ取り方で、くっついてしまった部分に専用液をつけ2分~3分ほど放置してからゆっくりはがしていきます。
瞬間接着剤専用の液体ということで成分も強くなっていますので、瞬間接着剤をより簡単に取ることができますがその分刺激も強くなるので、皮膚が弱い方や敏感肌の方は使用を避けてお湯で瞬間接着剤を取ることをおすすめします。
手や指に瞬間接着剤をつけたくない場合は、瞬間接着剤を使用する前にハンドクリームを塗ってから作業すれば手の表面にクリームの膜ができるので手につきにくくなるのでおすすめです。
瞬間接着剤の取り方(服についた場合)
瞬間接着剤は乾くと固くなってしまうので服についたまま着ていると違和感がして気になってしまいます。瞬間接着剤で何かを接着しようとしているときに誤って服につけた瞬間接着剤の取り方をご紹介いたします。
アセトンの原液を使う
除光液に含まれている成分のアセトンですが、服についてしまった瞬間接着剤の場合は、服の表面の摩擦が強く接着力が強くなっているため除光液に含まれている量では弱いので、効果の強いアセトンの原液を使用します。アセトンの原液は大型ホームセンターやAmazonで購入することができます。
準備する物
- アセトン原液
- ガーゼ
- コットン
- 使い捨ての手袋
- 使い捨てのマスク
必要な物の準備が整ったら作業前に、薬品を使うので部屋の窓を開けて換気を良い環境を作り使い捨ての手袋と使い捨てのマスクをします。
作業手順
- ガーゼを重ねる
服の瞬間接着剤がついてしまった部分の下にガーゼを3~4枚重ねて置きます。
- コットンにアセトン原液を染み込ませる
アセトン原液は刺激が強くお肌にも良くありません。かゆみや炎症を起こす原因にもなるので必ず手袋をして作業してください。コットンにアセトン原液をたっぷり染み込ませます。 - トントン叩く
アセトン原液を染みこませたコットンで瞬間接着剤のついている部分をトントン叩きます。アセトン原液で溶かした瞬間接着剤をその下に置いたガーゼに追い出すイメージです。
- 繰り返す
ガーゼを交換しながら叩く作業を瞬間接着剤が取れるまで数回繰り返します。 - 水洗い
瞬間接着剤が取れたら、軽く水洗いをした後洗濯機に入れて普通に洗濯をすれば完了です。
アイロンを使う
瞬間接着剤は熱に弱い性質なので、アイロンの熱で瞬間接着剤を取ることもできます。
準備する物
- アイロン
- アイロン台
- ガーゼ
作業手順
- ガーゼで挟む
服の瞬間接着剤がついてしまった部分をガーゼで挟みます。 - アイロンをかける
アイロンの温度を60℃程度の低音に設定しガーゼで挟んだ瞬間接着剤の部分にアイロンを滑らせて瞬間接着剤を溶かします。
- 繰り返す
ガーゼを交換しながらアイロンがけを瞬間接着剤が取れるまで数回繰り返します。瞬間接着剤を完全に取ることができれば完了です。
クリーニング店に依頼する
服や布に瞬間接着剤がついてしまったとき思い出のつまった服やお気に入りの服の場合はプロのクリーニング店にお願いするのが良いです。自分で取ろうとすると薬品によって色落ちしてしまったり、生地が傷んでしまう可能性があります。
依頼する際の注意点
クリーニング店に依頼する時の注意点は、瞬間接着剤がついてしまった服のみを持っていくのではなく、つけてしまった瞬間接着剤も一緒に持ち込みましょう。その瞬間接着剤を確認して店員さんがどのように落とすかを判断してくれます。
店員さんに瞬間接着剤をつけてしまった状況や時間を説明して、瞬間接着剤がちゃんと取れるのかもしっかり確認しておきましょう。
瞬間接着剤の取り方(机やテーブルについた場合)
瞬間接着剤を使って作業をする場所といえば、机やテーブルの上がほとんどですよね?そこに瞬間接着剤をつけてしまった場合の取り方をご紹介します。
準備する物
- 瞬間接着剤専用のはがし液
- サランラップ
- ガーゼ
作業手順
- 瞬間接着剤専用のはがし液を塗る
机やテーブルの上の瞬間接着剤に瞬間接着剤専用のはがし液を塗ります。 - サランラップをかぶす
瞬間接着剤専用のはがし液を塗った部分にサランラップをかぶせて15分程度放置します。 - ガーゼで拭き取る
15分程度放置したら、サランラップをはがしてガーゼで拭き取ると簡単に瞬間接着剤を取ることができます。
瞬間接着剤がついてしまった場所が携帯電話の外装部分などのプラスチックの場合は、瞬間接着剤専用のはがし液を塗ってしまうとプラスチックが解けてしまうので、耐水サンドペーパーやコンパウンドで磨く方法が一般的です。
白化した瞬間接着剤の取り方
瞬間接着剤は固まると白くなることがあり、キレイに接着しても白い部分がはみ出してしまい残念な気持ちになったことがある人も多いと思います。何故白化するのかと、その取り方と予防法を紹介します。
白化とは瞬間接着剤の主成分であるシアノアクリレートが、空気中に含まれている水分と反応して固まるしくみなのですが、その時に気化した成分が周囲に流れ出てしまうことではみ出して白くなってしまうことです。
白化が起こってしまった部分がプラスチックや金属製品の場合は1000番以上の細かい耐水サンドペーパーを使って削って落とします。耐水サンドペーパーだけで処理をすると細かい傷が残ってしまうのでコンパウンドで丁寧に磨いて仕上げます。
白化を起こしてしまった素材によっては瞬間接着剤専用のはがし液を使用してしまうと素材まで溶かしてしまう可能性があるので使用するときは注意してください。
白化現象の予防方法
白化は湿気が多い場合や固まるまでに時間がかかってしまった場合に起こりやすいので、白化を予防する方法は以下の3つがあります。
- 瞬間接着剤は湿度の低い場所で使用する
- 瞬間接着剤を塗った後、風を当て接着面付近に気化した成分が留まらないようにする
- 瞬間接着剤をはみ出さないように注意して塗る
また、低白化や無白化タイプの瞬間接着剤も販売されているのでそちらを使用することも検討してみてください。
まとめ
瞬間接着剤の取り方はいかがでしたでしょうか?瞬間接着剤が手や指についてしまったとき、慌てて無理矢理はがすことは皮膚を傷めてしまう原因になるので慌てずに今回紹介した落とし方をためしてください。
瞬間接着剤は細かい部品も手軽につけられる便利な物ですが手や服についてしまうと不快な思いをしてしまいます。対処方法を理解しておけば不快な思いをせずに済むのでおぼえておくと役立ちます。