目次
吸盤がくっつかない原因とは?
吸盤がくっつかない時の対処法をご紹介する前に、どうして吸盤がくっつくのか?をご説明したいと思います。
空気中には常に空気の圧力があります。吸盤を平らな面にぴたっと押し付けると、吸盤と平らな面の間に空気が無くなります。吸盤は元の形に戻ろうとしますが内側は何もない真空状態になっていますので、圧力が下がります。この時内側と外側は気圧に差が出てくるので、吸盤がくっつきます。
つまり、平らな面でないと吸盤と面の間の空気が抜けません。貼り付ける壁面がでこぼこやざらざらしているとくっつきません。
その他に
- 吸盤の内側や壁面にホコリがついている
- 油汚れがついている
- 吸盤が劣化により変形している
- 高い温度などで吸盤がゆがんでいる
- 吸盤の吸着力以上の重さを超えている
などの理由でも吸盤はくっつきません。
くっつかない吸盤の吸着力を復活させる裏ワザ5つ
吸盤がくっつかないときの5つの対処方をご紹介したいと思います。
1.吸盤内側のホコリや油分、カビを取り除く
吸盤の内側にホコリや汚れをキレイに落としましょう。得にキッチンで使っている吸盤は油がつきやすく吸盤の内側に油がつくとスベって吸盤が落ちてしまうことがあります。
吸盤をくっつける側の壁面の汚れやふき取ることで吸盤の吸着力が復活します。また、吸盤をつける壁面などのホコリや汚れもキレイに落とします。
つける面に汚れがついていると空気が抜けにくくなったり、油ですべったりして吸着できなくなります。場所によってカビが生えている場合がありますので、カビをキレイに落としましょう。
2.熱湯で吸盤の形を元に戻す
古い吸盤は劣化でゆがんだり変形している場合があります。その状態を直すため、お湯に入れる方法があります。
80℃くらいのお湯に吸盤を入れてみましょう。お湯に浸けることで吸盤の表面が温まり変形が無くなったり吸着するかさのふくらみを元に戻すことができます。
吸盤の吸着面やかさが戻ることで吸着力が復活します。少し温めるだけで復活することが多いので一度試してみてください。
吸盤をお湯に入れたあとに加熱をしないでください。吸盤を加熱することでさらに変形する可能性がありますので、お湯が沸騰したら必ず火を止め、その中に吸盤を入れて温めてください。
3.電子レンジで吸盤の形を戻す
電子レンジで吸盤の変形をなおすことができます。お湯に入れる方法と原理は同じで熱を加えて吸盤の変形を元に戻します。
- 電子レンジOKの耐熱容器にお水と吸盤を入れる
- 電子レンジで30秒~1分ほどチンする
これで吸盤の形が元に戻って吸着力が復活します。
ただし、電子レンジに長時間かけるとさらに変形する可能性がありますので、吸盤の内側のかさの部分がふくらんでくれば吸着力が復活したサインです。
4.ハンドクリームで吸着面を補修する
吸盤の内側に細かいヒビや傷などがあると吸盤がくっつかない場合があります。くっつかない吸盤の内側のホコリや汚れを綺麗に落とし、ハンドクリームを薄く塗ります。
もともとハンドクリームは乳化剤で、ひび割れや傷の隙間に入り込んで浸透させるものです。吸盤のひび割れや傷をクリームの乳化剤で埋めることで、内側が平らになり吸着力が復活します。
また、ハンドクリームを塗ることで吸着面が滑るように貼り付けることができるので内部の空気が抜けやすくなります。
5.シャンプーや歯磨き粉で吸盤の内側を平らにする
ハンドクリームの代わりにシャンプーや歯磨き粉などを利用してひび割れや傷を埋めて平らにすることができます。
ハンドクリームと同じように、吸盤の内側にシャンプーや歯磨き粉を塗ることで吸盤のひび割れや傷の隙間に浸透して平らになり、吸着力が復活します。
吸盤の吸着力をさらに上げる裏ワザ
吸盤の吸着力を強くするための裏ワザをご紹介いたします。
透明のテープを貼る
吸盤の吸着力を高めるために、吸盤を貼り付ける場所に荷造りなどで使う透明のビニールテープを貼り、その上から吸盤を貼り付けます。くっつける部分のデコボコやザラザラを平らにしますので吸着力が強くなります。この方法はタイルに吸盤をくっつけたい場合にもおすすめです。
吸盤接着用シールや吸盤用補助板を使う
吸盤接着用のシールは、吸盤を貼る面にシールを貼り付けるだけの簡単なもので吸盤の吸着力を補強してくれるものです。このシールの上から吸盤を吸着させることで吸盤の吸着力が強くなります。この商品は100均でも購入できます。
吸盤専用の接着剤を使う
吸盤の内側に2/3ほどに接着剤をたっぷりつけることで吸盤の内側の吸着力を強くします。また内側にヒビや傷がある場合は平らにしてくれます。
接着剤というと一度つけたら取れないイメージですが、吸盤専用の接着剤は吸盤からキレイに剥がすことができます。水に強いので水回りに吸盤を貼る時におすすめです。また接着剤は透明ですので少々はみ出しても大丈夫です。
吸盤がくっつかないときの注意点
耐荷重を確認する
吊り下げる物の「重さ」が、吸盤の吸着力に耐えられるかを確認しましょう。吸盤のサイズで耐えられる重さが決まっていますので規定の重量以下の物をぶら下げましょう。また吸盤が急に外れるとフックにかけていたものが落下しますので注意しましょう。
吸盤の跡をキレイに落とす方法
吸盤の跡は意外と取れませんよね。汚らしくなってしまう吸盤の跡の落とし方をご紹介いたします。
鏡の吸盤跡は中性洗剤で落とす
用意するものは「布」「中性洗剤」です。布に中性洗剤を含ませ吸盤の跡をふき取るだけです。もし中性洗剤で落ちない場合はガラス専用の研磨剤でゆっくりこすり落としましょう。
冷蔵庫などの吸盤跡はメラミンスポンジで落とす
冷蔵庫の吸盤後は、メラミンスポンジで落とすことができます。
メラミンスポンジに水を少し含ませて吸盤跡をやさしくこすりましょう。メラミンスポンジに研磨力がありますので通常は洗剤をつける必要はありませんが、なかなかとれない頑固な跡の場合はメラミンスポンジにお酢をつけてこすってみましょう。
お風呂場の壁の吸盤跡は除光液で落とす
お風呂場の吸盤後は、除光液を使って落とすことができます。
布に除光液をつけてこすってみましょう。使用する除光液はアセトン系の除光液を使用します。
他の方法として、メラミンスポンジを使って落とすことができます。メラミンスポンジでこすっても落ちない頑固な吸盤跡はメラミンスポンジに酢をつけてこすってみてください。
また、お風呂場の場合は、カビが原因で吸盤跡が落ちない場合もありますので、カビキラーなどのカビ専用の洗剤で洗ってみましょう。
自動車ガラスの吸盤跡は研磨剤で落とす
自動車ガラス専用の研磨剤を使って自動車ガラスについた吸盤の跡を消すことができます。自動車ガラス専用研磨剤を吸盤跡につけてやさしくこすり、後は水を含んだきれない布で研磨剤を拭き取ればOKです。
ところで、くっつくのと逆に、吸盤を取りたいのに取れないときの対処法は、吸盤と壁の隙間に爪楊枝やカッターの先を入れることで中に空気が入って吸盤を取ることができます。
まとめ:身近なものでも吸盤は復活させられる!
吸盤の仕組みがわかるとくっつかない原因がわかり、吸着力を復活させる方法も納得しますよね。吸着力を復活させる方法は色々ありましたが、吸着面のヒビが原因でくっつかない吸盤をハンドクリームで復活させる方法は意外でしたね。ハンドクリームだけでなくシャンプーや歯磨き粉でもできるので、捨てる前に一度は試してみるのもいいですね。