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パジャマを洗う頻度はどのくらいがベスト?
パジャマを洗濯する頻度は週に2~3回がおすすめです。入浴した後に着るものなので、汚れることがほとんどなく、基本的には毎日洗濯する必要はありません。
逆に洗濯頻度が多すぎると、パジャマの生地が早く傷んでしまい寿命が短くなるというデメリットがあるのです。ただし、夏場などの暑い時期は汗をかきやすいので、こまめに洗ったほうがよいでしょう。
汗を吸ったパジャマを洗わないでそのまま着続けると、菌が繁殖して悪臭がしてくる可能性があります。せっかくお風呂でキレイになったのに、汚いパジャマを着てしまったら台無しになってしまいます。
汗っかきの方はなるべく洗濯しよう
また、男性や小さなお子さんは、季節に関係なく汗をかきやすいですよね。よく汗をかく人の場合は、週2〜3回のペースでは足りないかもしれません。
寝ている間にも汗をたくさんかきますので、朝起きてパジャマが汗で湿っているようなら、こまめに洗濯してあげるようにしましょう。この汗については、後でもっと詳しく説明します。
パジャマの生地別の洗濯頻度
パジャマの生地によっても洗濯頻度は変わってきますし、洗濯の仕方も異なります。まずは洗濯表示を見て、洗濯機で洗えるかどうかを確認しましょう。以下に、主な生地ごとの洗濯頻度と注意点をあげます。
モコモコパジャマの場合
モコモコパジャマは、ふんわりとした肌触りと暖かさがなんといっても魅力ですよね。しかし、身体が温まると汗をかきやすくなります。汚れが見立たないからとずっと洗わずに着続けていると、当然ながら雑菌が増殖してしまいます。目立った汚れがないとしても、週に2~3回の頻度で洗濯するようにしましょう。
モコモコパジャマの多くは、手洗いマークがついています。ですから、洗濯機で洗う場合は、「おしゃれ着コース」などを選ぶとよいでしょう。ふんわり感を持続させるためには、柔軟剤を仕上げに使うのがポイントです。
シルクのパジャマの場合
天然素材の中でも、シルクはとても繊細な素材です。そしてもちろん、お値段もそれなりにしますよね。本来ならクリーニングに出すのがベストですが、自宅で洗う場合は洗濯機ではなく手洗いをおすすめします。
シルク特有の光沢や柔らかさを維持するためにも、こまめな洗濯は控えたほうがよいです。週2~3回の頻度で洗ってしまうと、生地が傷んでしまって寿命が短くなってしまいます。
通常なら数年は着られるパジャマなのに、すぐに買い替えなくてはならないかもしれません。ですから、理想の洗濯頻度とされる週2~3という回数よりは、少し長めに間隔を空けて、とにかく優しく手洗いしてくださいね。
ガーゼパジャマの場合
洗濯頻度は週2~3回ほどで構いませんが、乾燥機の使用は控えるように注意しましょう。
ガーゼパジャマは優しい肌触りが好評で、敏感肌の方からも広く支持されています。吸汗性・通気性にも優れ、軽やかな着心地が特徴です。ただし、ガーゼはデリケートな素材なので、合成繊維よりも丁寧に扱う必要があります。
リネンのパジャマの場合
洗濯頻度の目安は週2~3回ですが、寝汗が気になるようなら回数を増やしてもよいです。
リネン(麻)の特徴は、優れた吸湿性と発散性です。水分をよく吸収してくれるので、寝汗を吸収して発散してくれます。そのため、さらさらの肌触りがずっと続き、季節を問わず快適に過ごせるのです。
麻の製品は夏のイメージが強いかもしれませんが、実は一年を通して使える素材でもあります。そして、汚れ落ちがよく洗濯が簡単であり、忙しい主婦にとってはうれしいメリットでしょう。
リネンは、傷みをそんなに気にせずにざぶざぶ洗濯できますし、しかも素早く乾くので、普段づかいにぴったりの素材ですよ。
パジャマを洗うべき理由
お風呂に入った後の清潔な身体に着るものなのに、なぜパジャマを洗わないといけないのでしょうか。
一番の理由としては、汗があげられます。人間の身体は、約60%が水分でできているといわれています。運動をしていないときでも、実に約900mlもの水分が、呼吸と汗として体内から出ていくそうです。
900mlというと、500mlのペットボトルが約2本分、かなりの量ですよね。汗をかく特別な運動をしなくても、日常的にこれだけ大量の水分が放出されているわけです。
帰宅してからちょっとだけリラックスしようと、パジャマ兼ルームウェアに着替えた場合も、すでに汗をかいているのかもしれません。ですから、汚れてないように見えるパジャマですが、定期的な洗濯が必要なのです。
汗をかくと雑菌が増える
日常的に体外に出ていく約900mlの水分のうち、約500mlは睡眠中に汗として排出されます。ただ寝ているだけなのに、500mlのペットボトル1本分の汗をかいているということです。
しかしながら、朝目覚めたときに汗だくになっている、という経験はあまりないですよね。なぜなら、パジャマが汗を吸収してくれるからなのです。汗そのものにはニオイはありませんが、皮脂汚れと混ざったり、雑菌が繁殖したりして嫌なニオイが発生します。
洗濯回数が少ない場合は、汗を吸い込んだパジャマに雑菌が繁殖し、ニオイや汗じみを引き起こしかねません。そのため、雑菌が繁殖してしまう前に、パジャマを洗濯して清潔に保つことがとても大事なのですね。
なるべく清潔なパジャマを着よう
また、洗濯頻度が少ないと、肌荒れを引き起こす可能性もあります。雑菌が繁殖したパジャマを入浴後に着て眠るということは、その雑菌が直接肌に触れているわけです。
そのような状態が毎日続くと考えると、ぞっとしますよね。肌荒れや背中ニキビに悩んでいるという方は、もしかしたら洗濯頻度が少なすぎるパジャマが原因なのかもしれませんよ。
また、ストレスや疲れがたまっているときは特に注意が必要です。いつもであれば何ともないのに、免疫力が落ちて体内に侵入した雑菌を抑制できず、健康面に悪影響を及ぼす恐れもあります。たかがパジャマと侮るなかれ、不衛生は病気のもとです。
パジャマを洗って質の良い睡眠を
ぐっすりと眠った翌朝は、気分がスッキリとしてなんとも気持ちがいいものです。疲労を回復したり、肥満を予防したり、美肌効果があったりと、睡眠にはさまざまなうれしい働きがあります。そんな質の良い睡眠をとるためのアイテムとして、パジャマは重要な役割を担っているのです。
パジャマを洗う理想の回数は、パジャマの生地や汗のかき具合によっても異なりますが、基本的には週に2~3回がいいでしょう。毎日清潔なパジャマを身にまとって、快適な睡眠タイムを手に入れましょう。