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断捨離のやりすぎには注意!
ミニマリストとしてシンプルライフを送っていくために断捨離するのは良いことなのですが、一部では断捨離をやり過ぎて「断捨離依存症」になってしまうことがあるようです。
では、断捨離依存症とはどんなものなのでしょうか?
「断捨離する!」と思い立って、大切に取っておいたモノを処分するのは結構勇気がいるものですよね。でも、のめり込み過ぎると捨てること自体が目的となってしまって、本当に必要なものまで処分してしまい、生活に支障をきたしている人もいるようです。
断捨離依存症は、今の生活に必要なものかどうかは関係なく、とにかく捨てることが最優先になっているという状態です。
自分では依存症なのかどうかわかっていなくても、実際に使っているモノや大切なモノまで簡単に捨ててしてしまうようになると、「断捨離依存症」かもしれませんよ。
捨てることが快感になってしまう
断捨離する目的は、モノへの執着から離れて不必要なものを「断」ち、必要のないモノを「捨」てることです。
ところが、度が過ぎて断捨離依存症になってしまうと、捨てることが楽しくなってきて、必要なモノとそうでないモノの見極めが曖昧になり、捨てること自体が目的となってしまうのです。
確かに断捨離した後は、部屋が広くなった爽快感や「こんなに捨てられた!」という達成感などのメリットが多いため、その快感をもっと求めるようになり、捨てることをエスカレートさせてしまいます。
断捨離が波にのってくると捨てるのが快感になって、何でも捨ててしまいかねません。
大切なものまで捨ててしまう
断捨離で捨てるのは、あくまで「余分なモノ」や「不必要なモノ」だけです。
「いつ使うか分からないのにとりあえず取っておく」というモノを捨てることが正しい断捨離ですが、依存症になると必要なモノまでどんどん捨ててしまう傾向に流れます。
モノに執着するのとは反対に、モノを持たないこと、モノを捨てることのみに執着してしまうのです。そうなってしまうと、生活に必要不可欠なモノや、思い出が詰まっている大切なモノまで捨てたくなってしまうのでしょう。
《 ポイント 》
- のめり込み過ぎると捨てること自体が目的となってしまう。
- 捨てることが楽しく感じてきて、必要なものまで捨ててしまうようになる。
断捨離のやりすぎによるデメリット
人のモノまで捨てたくなり家族を巻き込んでしまう
断捨離が楽しくなってくると、ついつい家の中にある家族のモノまで捨てたくなったりしていませんか?
人のモノに勝手に手をつけるのはやってはいけないことです。家族といえども、相手のテリトリーにあるもモノを黙って捨ててしまうのはマナー違反です。
例えおもちゃでも、子供とっては大事なもの。自分の身の回りだけでは飽き足らず、他の人のモノにまで口出しするようになると、間関係が崩れていく原因になりかねません。
自分の物差しで判断するのではなく、お互いによく話し合ったうえで、納得した場合のみ行動に移すようにしましょう。
何かが見つからないと、あなたが捨てたのではないかと家族から疑いの目を向けられてしまいますよ。
「モノ」だけでなく「人」も断捨離して切り捨てたくなる
断捨離のやり過ぎは人間関係にも影響をおよぼします。断捨離が快感になってくると、しまいには家の中の「モノ」だけではなく、「人」まで切り捨てたい心境になることも。
そんなふうになってしまうと、自分も人から断捨離されて「人」という財産を失ってしまうことになるかもしれません。
また、断捨離依存症の人は周りの人の話を聞けなくなる傾向があります。モノを持たない自分が正しくて、周りの人たちが間違っているというような考え方は要注意です。
「自分を理解できない人間は必要ない」と、人間関係を断捨離するようになる前に、あなたの行動が奇妙に見え、人がどんどん離れていってしてしまったら大変です。
気づいた時には、あなたは「近寄りがたい人」と敬遠されて、一人ぼっちになっているかもしれません。
《 ポイント 》
- 「モノ」だけではなく、「人」まで切り捨てたい心境になることも。
- 「近寄りがたい人」と敬遠されて、人が離れていってしてしまう。
断捨離のやりすぎを防ぐためのポイント
断捨離はとても良いことですし、身の回りのモノを減らすことで暮らしやすくなります。だからと言って、断捨離のやり過ぎにならないようにするにはいくつかの注意点があります。
ここからは、断捨離依存症にならない予防法をお伝えしますが、以下のポイントをおさえておけば、断捨離のやり過ぎを減らすことができるでしょう。
断捨離の目的を明確にする
断捨離をやり過ぎないためには、断捨離の目的を明確化することです。
本来の目的は、精神的な面も含めモノへの執着から離れることです。身の回りをすっきりさせて、日常生活を充実させることが目的となるでしょう。
要は、自分の好きなモノ、必要なモノだけに囲まれる生活を送るためであり、風水的には運勢をアップさせるために断捨離を始めるものなのです。
これから断捨離をしたいという人は、断捨離によってどうなりたいのかという「目的」を明確に持ち、本来の目的を達成するようにしましょう。
そして、すでにやり過ぎているかもしれないと感じているとしたら、立ち止まって断捨離を始めた理由を考え直すようにしてください。
「モノ」の要・不要を見極める力をつける
断捨離において最も重要なことは、モノの必要性を見極めることです。
しかし、モノの要・不要の基準は人それぞれ違いますので、これが「正解」ということがなく、知らず知らずのうちに基準があいまいになっているようです。
断捨離をやり過ぎて必要なモノまで手放してしまうことがないように、要・不要を見極める力をつけ、自分の価値観に合っているのかを確認してみてください。
断捨離をする回数を決める
普段から断捨離のことばかり頭にあって頻繁にするのではなく、回数を決めて捨てすぎを防止しましょう。半年に一度、できれば一年に一度がおすすめです。
それには、カビが発生しやすい梅雨の時期や、年末の大掃除などのタイミングを見計らってやってみてください。断捨離の回数を制限できれば、モノを衝動的に捨てるのを防ぐことができるでしょう。
業者に依頼して断捨離のやりすぎを防ぐ
断捨離のやり過ぎを防ぐことが難しいと思っている人には、生前整理業者に依頼をして、断捨離を代行してもらう方法もあります。
先に紹介したポイントを見直しても、断捨離のやり過ぎが治らないという場合は、信頼できる専門の生前整理業者に依頼してみましょう。
数多くの現場を扱ってきた、断捨離のプロだと安心して相談できるのではないでしょうか。
《 ポイント 》
- 断捨離の目的を明確にして本来の目的を達成する。
- モノの要・不要を見極める力をつける。
- 断捨離を頻繁にするのではなく、一年に一度程度がおすすめ。
- 生前整理業者に依頼して代行してもらう。
正しい断捨離を行うための心得
衝動的に次々に捨てないように気をつける
何も考えず、生活に支障が出るモノまで極端な捨て方をしないように気をつけてください。断捨離とは捨てることだけでなく、モノを見極めて残す作業でもあります。
思い切って捨てることと、「勢い」で衝動的に捨てることには大きな差があります。思いでの品や買いなおせないモノはじっくりと検討して、答えをだしてから手放すようにしましょう。
自分が持っているモノを一つ一つ考えながら上手に断捨離できるようになってきたら、スムーズに捨てられるようになるでしょう。
自分のモノだけを断捨離する
先にお伝えしたように、断捨離は自分のモノだけを行うのがマナーです。くれぐれも家族など周りの人を巻き込まないように気をつけてください。
家の中の家族が共有しているモノを断捨離する場合には、必ず確認して許可を得てから処分をするようにしましょう。
ミニマリストが正しいと思い込まない
モノを持たずにシンプルに暮らしている人ってステキで憧れますよね。しかし、その人たちは極端過ぎていませんか?
中にはパフォーマンスでやっている人もいますので、誰もが一途に目指すべきことではありません。極端にモノを持たないようにするのではなく、自分は自分、他人は他人という考えを持って、自分に合った心地よい量を見極めましょう。
《 ポイント 》
- 生活に支障が出るモノまで捨てないようにじっくりと検討してから手放す。
- 自分に合った心地よい量を見極めて、極端にならないようにする。
最後に
何かに依存している本人は、なかなかその状況に気づかないものです。モノであふれかえっている家の中を思い切って断捨離し、ミニマリストを目指すのはとてもいいことですが、それには限度というものがあります。
断捨離も度が過ぎてしまうと、身の回りにモノがなくなるばかりか人間関係にも影響をおよぼしてしまいますよ。そうならないためにも、正しく断捨離するための心得を把握して正しく行うようにしましょう!