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美容院で気づかないうちに迷惑をかけていませんか?
美容院は、髪をきれいに整えるだけの場所ではありません。お客さんと美容師さんの両方が、お互いに気持ちよく過ごせるように配慮が求められる場所です。
しかし、中には「お金を払っているから」とついつい横柄な態度になったり、自覚がなく美容師さんに迷惑をかけていることも。こうしたちょっとした行動で、美容師さんが内心困っていることは意外と多いのです。
今回は、美容室でお客さんが無意識にしてしまうNG行為を具体的に紹介します。自分にも思い当たるところがないか、ぜひチェックしてみてください。
美容室でやってはいけないNG行為
美容室を訪れる人の中には、知らず知らずのうちに美容師さんに迷惑をかけてしまっていることがあります。どんな行動がなぜ困るのかを具体的に見ていきましょう。自分に当てはまったら、ぜひ改善してみてください。
1. 予約時間に遅刻や無断キャンセルをする
美容院は予約時間に合わせてお客さんごとに作業時間を確保しています。そのため、予約時間に遅れたり、無断キャンセルをしてしまうと、美容師さんだけでなく、次のお客さんにも迷惑をかけてしまいます。
例えば、10分遅れて到着すると、施術が押して次のお客さんのスタート時間にも影響が出てしまうことも。美容師さんは時間調整に追われ、本来の丁寧な施術が難しくなってしまいます。
もしどうしてもキャンセルが必要なら、最低でも予約時間の数時間前までにはお店に連絡を入れましょう。ちょっとした気遣いで、皆が気持ちよく過ごせるようになりますよ。
2. 「おまかせで」と頼んだり、イメージを伝えない
美容室に行った時、「今日はどうしますか?」と美容師さんから聞かれ「おまかせで」とだけ答える方も多いでしょう。一見、プロに任せているようで良さそうですが、実はこれは美容師さんを困らせる行動です。
「おまかせ」という言葉だけでは、お客さんが本当に求めている髪型やイメージがわかりません。結果として美容師さんのイメージとお客さんの希望にズレが生じ、仕上がりに不満が出ることもあります。
美容師さんが助かる伝え方は、理想の髪型の画像を見せることや、「こんな髪型は避けたい」「長さはこれくらいにしたい」など具体的な要望を伝えることです。そうすれば美容師さんもイメージが湧き、満足度の高い仕上がりになりますよ。
3. 施術中に頭を動かしてしまう
美容師さんにとって、施術中のお客さんの頭が動いてしまうことは意外と深刻な問題です。頭が動くことで、正確なカットやカラーリングが難しくなり、仕上がりの質が低下します。
美容師さんのハサミは精密機械のようなもの。たった少しの動きでも、長さやラインが変わってしまいます。特に無意識に動きがちなのが会話中のうなずきや、雑誌を見る際の微妙な角度調整です。
対策は簡単です。施術中はできるだけ頭をリラックスさせ、美容師さんに完全に委ねるイメージを持ちましょう。少し意識するだけで、美容師さんも作業がスムーズになり、仕上がりがぐっと良くなります。
4. 整髪料やスプレーを大量につけて来店する
美容院へ行くときに整髪料をつけすぎてしまうと、美容師さんの作業が難しくなります。特に髪が固まってしまうようなハードスプレーやジェルは注意が必要です。
整髪料がついた髪は、正確に髪質や毛流れを確認しにくいため、美容師さんが細かな調整を行いづらくなります。また、施術前に追加のシャンプーが必要になることもあり、その分の時間や費用が余計にかかる場合もあります。
美容室に行く際は、整髪料はなるべく避けるか、どうしても使用したいなら軽いワックス程度に留めておきましょう。その方が施術がスムーズで、美容師さんもあなたもストレスなく過ごせます。
5. 予約時に伝えていないメニューを急にお願いする
当日美容室に行ってから予約したメニュー以外の施術を急にお願いするのも、美容師さんを困らせる原因になります。なぜなら美容師さんは事前の予約をもとに一日のスケジュールを組んでいるからです。
予約外のメニューをその場で追加すると、予定されていた時間が足りなくなり、後に控えている他のお客さんにも影響が出てしまいます。結果的に、施術の質が落ちたり、次のお客さんの迷惑になってしまいます。
もし当日にメニューを追加したい場合は、来店する前に一度お店に電話をして可能かどうか確認してみましょう。事前に相談すれば、追加メニューが可能になることも多いです。予約の段階でしっかり希望を伝えることも、美容室でのスムーズな施術には欠かせない配慮です。
6. 髪を結んだり強く束ねて跡をつけたまま行く
美容室へ行く前、髪をぎゅっと結んだり束ねたりすると、髪に強い跡がついてしまいます。実はこの跡がついたままでは、美容師さんが理想のスタイルを作りにくくなります。
跡が残っている髪は、本来の髪の流れやクセが把握しにくく、仕上がりに影響が出やすいのです。特に、細かなニュアンスを出したいカットやパーマの場合は、予想以上にスタイリングが難しくなってしまいます。
美容室へ行く1〜2時間前からは、できるだけ髪を結ばずに自然な状態で行くようにすると、美容師さんも施術がしやすくなります。些細なことですが、これだけでも仕上がりのクオリティに違いが出ますよ。
7. 施術しづらい服装で来店する
実は服装も、美容室で快適に過ごすための大事なポイントです。例えばハイネックや厚手のパーカー、大きなピアスをつけていると、美容師さんが非常に施術をしにくく感じます。
襟元が高い服やフード付きの服だと、首回りや襟足のカット、カラーリングの作業が難しくなります。大きなピアスやアクセサリーも、シャンプーやカット中に引っかかったり、安全に施術を行えなくなることもあります。
美容室に行くときは、襟元がシンプルで、アクセサリーは最小限にした服装を心掛けましょう。ちょっとした工夫ですが、美容師さんが安心して施術でき、あなたもゆったりと過ごせますよ。
美容室に行く前に知っておきたいマナー
美容室で快適に施術を受けるためには、行く前の準備も大切です。実は美容室に行く前にしてしまう意外な行動が、施術の妨げになることがあります。普段意識していない行動がないか、一度確認してみましょう。
美容室直前のシャンプーは不要
美容室に行く直前に、自宅でわざわざシャンプーをする必要はありません。「髪を洗って行ったほうが美容師さんが施術しやすいはず」と思う方もいますが、実はその逆です。
美容師さんは、お客さんの普段の髪の状態を見て、髪質やクセを判断し、最適な施術方法を決めています。直前に髪を洗ってしまうと、髪の自然な状態やクセが消えてしまい、かえって施術が難しくなることがあります。
また、シャンプーのし過ぎは髪の乾燥やダメージの原因にもなります。美容室に行く日は、普段通りの髪の状態で訪れるようにしましょう。
予約時間の5〜10分前に到着する
美容室を訪れる際は、予約した時間の5〜10分前に到着するのがベストです。時間ギリギリや遅刻がマナー違反なのは当然ですが、実は早すぎる到着も美容師さんにとって負担になることがあります。
予約時間よりもかなり前に到着すると、美容師さんが準備中だったり、前のお客さんの施術中だったりして、気を遣わせてしまう場合があるのです。美容室側もお客さんのために準備時間を確保しているので、その時間を奪うことになりかねません。
到着時間を5〜10分前に合わせれば、美容師さんもスムーズに施術を始められ、お互いが余裕を持って快適に過ごせますよ。
美容院では「気遣い」が一番大切です
美容室での時間が心地よく快適になるかどうかは、お客さんと美容師さん、お互いのちょっとした気遣いで決まります。施術中や来店前に少し意識するだけで、美容室でのひとときが今まで以上に楽しく、満足度の高いものになるでしょう。
美容室はあなたが素敵に変わる場所。美容師さんへの気遣いを忘れず、次回からさらに気持ちよく訪れてみませんか。