ホットカーペットはこたつ代わりになる?テーブルを乗せても大丈夫?

ホットカーペット

こたつを置きたいけど、部屋が狭くてあきらめたという方もいると思います。そんな時、カーペットなら場所をとらないのでこたつ代わりにしようかな?と思うかもしれませんが、残念ながらカーペットはこたつ代わりになりません。カーペットがこたつ代わりにならない理由やこたつ代わりにする危険性、カーペットとこたつの電気代比較をまとめてみました。

ホットカーペットはこたつの代わりになる?

こたつ

結論を先に言いますと…ホットカーペットはこたつ代わりにはなりません。

ホットカーペットがこたつ代わりにならないのは、それぞれの機能、特徴の違いが分かれば納得すると思います。

ホットカーペットの特徴

ホットカーペットはカーペットの中に電熱線を織り込み、そこに電気を通すことで熱を発生させて暖かくします。

【ホットカーペットは表面のみ暖かい】
ホットカーペットは、接触している箇所だけを暖めるもので、接触していない部分や空間・部屋は暖かくなりません。

つまり、ホットカーペットに足をのばして座った場合、お尻の表面や足の裏面などカーペットに接触している面だけが暖かくなります。

こたつの特徴

こたつは、ヒーターなどの発熱体をテーブルの裏などに設置し、上から布団をかぶせてテーブル全体を覆うことで、テーブルの中の熱を保温します。

【こたつは入った部分が暖かい】
こたつは、テーブルを覆う布団の中に入った部分を暖めるもので、布団に入っていない部分や空間・部屋は暖かくなりません。つまり、膝まで布団に入った場合、膝から足元まで全体が暖かくなります。

このように、こたつは、こたつの中に入った部分全体を暖めるものですので芯から暖まりますが、ホットカーペットは接触している部分しか暖めないため、こたつ代わりにはなりません。

《 ポイント 》

  • ホットカーペットはこたつ代わりにはならない。
  • こたつは中に入っている部分全体を暖めるが、ホットカーペットは接触している部分しか暖まらない。

ホットカーペットをこたつ代わりにするのは危険もある

発火

ホットカーペットはこたつ代わりにはなりませんが、それどころかホットカーペットをこたつ代わりにすると危険なことがあります。

【発火の危険】
ホットカーペットの上に重いテーブルをおくと、電熱線に負荷がかかって断線し、故障する可能性があります。また、断熱線がショートし、発火して火事をおこした事例もありますので、ホットカーペットの上に重いものを置くのは危険です。

ホットカーペットの上に、他の暖房器具や保温性の高い敷物を敷いて使用していると、両方の加熱で熱くなりすぎて発火した事例がありますので危険です。

室内で犬や猫を飼っている場合、爪とぎや噛みつきで断熱したり、おしっこをしてショートをおこして発火した事例もありますので危険です。

ホットカーペットとこたつの電気代比較

電気代

ホットカーペットとこたつの電気代を比較しました。

【ホットカーペットの電気代(1時間)】

消費電力 電気代
1畳用「中」120W 3.24円
1畳用「強」165W 4.46円
1.5畳用「中」185W 5.0円
1.5畳用「強」255W 6.89円
2畳用「中」230W 6.21円
2畳用「強」315W 8.5円
3畳用「中」320W 8.64円
3畳用「強」450W 12.15円

比較対象:パナソニックの電気カーペット
電力量目安単価:1kwh=27円(税込)で計算

【こたつの電気代(1時間)】

ヒーターの種類 電気代
石英管ヒーター「強」140W 3.78円
石英管ヒーター「弱」45W 1.21円
ハロゲンヒーター「強」180W 4.86円
ハロゲンヒーター「弱」70W 1.89円
フラットカーボンヒーター「強」145W 3.91円
フラットカーボンヒーター「弱」80W 2.16円

電力量目安単価:1kwh=27円(税込)で計算

電気代はこたつの方がだんぜん安いですね!でも、電気代をもっと節約できる方法があるんです。

こたつの電気代を節約する工夫

敷布団やラグマットを敷く

床の上に敷布団やラグマット、絨毯などを敷きましょう。床に何も敷かないと床を通じてこたつの熱が逃げていきます。敷物で熱が逃げるのを防げば、今まで「強」にしていた温度を「弱」に変更することができると思います。

断熱シートを使う

断熱シートは保温効果が非常に高いので電気代節約に役立ちます。フローリングにこたつを置いている場合、フローリングと敷布団の間に断熱シートを敷けば、熱が逃げるのを防ぎます。

隙間ができない掛布団を使う

こたつの熱を逃がさないためには掛布団のサイズや厚みが重要です。こたつの掛布団が小さいと、床との間にすきまができますので熱が逃げてしまいます。

こたつの熱が逃げないためには隙間がでない大きさの掛布団を使いましょう。一般的に、こたつの掛布団のサイズの基準は「テーブルサイズ+110cm」です。

ホットカーペットの電気代を節約する工夫

断熱シートを使う

断熱シートは保温効果が非常に高いので電気代節約に役立ちます。フローリングにこたつを置いている場合、フローリングとホットカーペットの間に断熱シートを敷けば、熱が逃げるのを防ぎます。

設定温度を低くする

ホットカーペットには「強」「中」「弱」などの温度調整がありますが、温度が高いほど電気代が高くなり、「強」は「中」の2倍の電気代がかかるようです。

大きさを変える

ホットカーペットには「1畳」「2畳」「3畳」など、さまざまなサイズがありますが、大きなサイズほど電気代がかかります。部屋の大きさに合わせてカーペットを選ぶのではなく、カーペットを利用する人数や人がいる場所だけのサイズに合わせて選びましょう。

省エネ機能

ホットカーペットには省エネ機能がついているものがあり、カーペットの表面温度を設定しておくと自動的に温度調整をしてくれます。

ホットカーペットとこたつを使う際の注意点

低温やけど

ホットカーペットをこたつ代わりに使う危険性は前のブロックで説明しましたが、その他に、ホットカーペットやこたつを使う際の注意点を説明します。

低温やけど

ホットカーペットやこたつの中が暖かくてつい寝てしまうこともありますが、低い温度でも長時間肌に触れていることでやけどをおこすことがあります。これを低温やけどといいますが、低温やけどは人の体温より少し高い温度で起こります。

低温温度は低温でじわじわ焼けますのでやけどの範囲が広く、治りにくいのが特徴です。また、痕が残るケースも多いので注意しましょう。

【低温やけどをおこす目安】

  • 44度を3~4時間
  • 46度を30~1時間
  • 50度を2~3分

脱水症状

夏と違って冬は寒いから汗はかかないと思っていませんか?どんなに寒い冬でも寝ている間に汗をかきます。ホットカーペットやこたつの熱で大量の汗をかき、脱水症状や熱中症をおこす可能性があります。

良質な睡眠がとれない

人間は寝ている時に体温を下げてリラックスさせ、副交感神経によって良質な睡眠をとることができます。

しかし、ホットカーペットやこたつの熱で体温が下がらないと、交感神経によって、脳が興奮状態になり熟睡できないため睡眠の質が低下します。

ホットカーペットやこたつで寝て起きると体がだるかったり、疲れが取れないなどと感じる時は良質な睡眠がとれていませんので注意しましょう。

最後に

こたつ

今回は「ホットカーペットはこたつ代わりにはならない」という結果がでました。

また、ホットカーペットの電気代は、こたつの約3倍以上ということも分かりましたが、こたつの電気代が安いのを分かっていても「部屋がせまい」などの理由でこたつを置けない方もいますよね。

そんな方は毛布をこたつ代わりにする方法もあります。テーブルの上に電気毛布をかけるだけですので簡易こたつです。電気毛布の電気代は、ホットカーペットの約1/10、こたつの1/6です。電気代が安いのが一番の魅力ですね!

ただし、暖房性能はこたつの方がダントツですので、寒がりの方には向いていません。また、テーブルと電気毛布のサイズが合わず、隙間風が入ってくることもありますので、電気毛布のサイズは注意しましょう。

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