お通夜の帰りにしてはいけない『4つのNG行為』

お通夜帰りのNG行為とは

突然の訃報でお通夜に参列することになった時、服装やお焼香のマナーは分かっていても、帰り際のマナーに関しては曖昧な方も多いでしょう。お通夜とは失敗は避けたい重要な場でありますので、帰りのマナーもしっかりと把握しておく必要があります。お通夜の帰りにしてはいけないNG行為についてご紹介します。

お通夜とは

故人を弔う通夜・葬式のイメージ

お通夜とは、本来は遺族や親族が故人のそばで、夜通し線香を絶やさず、その冥福を祈る場のことを指しています。夜通しで行うことから「通夜」と呼ばれるようになったそうです。現代では

  • 告別式の前夜に設けられる故人とのお別れの場
  • 家族や友人など故人と親しい人が集まり最期の夜を過ごす儀式

としての意味あいが強くなっています。

そして、お通夜の後には『通夜振る舞い』と呼ばれる儀式を行うのが一般的です。この通夜振る舞いは、参列してくれた弔問客を別室に案内して、故人への供養とともに、弔問客へ感謝の気持ちを表すためのものです。

お酒、お寿司、サンドウィッチなどがふるまわれ、食事をとりながら、故人を偲んでしめやかに思い出を語るものです。地域によってはこれを「お清め」と呼ぶこともあるそうです。

強制ではないですが、声をかけられたら断らずに参加し、ひと口でも箸をつけるのがマナーと言われています。また、この通夜振る舞いは、遺族や親族のみで行う地域もあれば、一般会葬者も参加するのが一般的な地域とそれぞれです。

お通夜の帰りにしてはいけない『4つのNG行為』

葬儀祭壇

1.「通夜振る舞い」に長時間の滞在はNG

通夜振る舞いにはお酒がふるまわれます。これは、お酒には邪気を払う力があると昔から言い伝えがあるためです。お酒を飲みながら故人の思い出話で供養する意味を持っていますが、長時間の滞在は失礼にあたります。長居することなく30分程度で退席するようにしましょう。

2.挨拶をせず帰るのはNG

お通夜では、通夜振る舞いがあれば出席するのがマナーですが、やむを得ない事情があればそのまま帰っても構わないとされています。しかし、通夜振る舞いに参加をお願いされたのにも関わらずそのまま黙って帰るのは失礼になります。

必ず遺族や近くの方に一言声をかけてから、目立たないように退席するようにしましょう。退席する際は、「今日はこれで失礼させていただきます。どうかお疲れが出ませんように。」などの言葉で挨拶するのが一般的です。

3.帰りの挨拶で死因を聞くことや間違ったお悔み言葉はNG

帰りの挨拶が長くなったり、話の中で故人の死因を聞くのはNGです。お悔やみの言葉で注意したいことは

  • 「死去」や「亡くなる」などの言葉はNG→「ご逝去」という言葉を使う
  • 「生きていらっしゃった」という言い方はNG→「お元気なころ」や「ご生前」と言い変える
  • 「度々」「ますます」などの重ね言葉はNG→忌み言葉のため使えない
  • 「頑張って」という言葉はNG→遺族の負担となるため使わないのが無難

などがあります。

4.「喪服のまま買い物や会食」は意見が分かれる

喪服姿の女性

お通夜の帰りに喪服のまま、買い物に立ち寄ったり友人と食事をすることは、NG行為である・ないの意見が分かれるところです。地域やその家のしきたりでも異なるため、一概にNG行為とは言い切れません。

お腹が空くのは人間として自然のことなので、遠方から参列した場合などは、食事をとる必要があります。ですが、大勢の友人知人と飲み食いして騒いだり、酔っぱらうほどお酒をたくさん飲む、カラオケを楽しむ、などは不謹慎な行為と受け取る人もいるでしょう。

また、飲食店によっては喪服のまま食事をすることは、お焼香の匂いが気になるなどの理由で歓迎されないこともあるようです。お通夜の帰りに喪服のまま用事を済ませる際は、男性であれば黒ネクタイを外すなど周囲への配慮を心がけましょう。

最後に

、ポイントを示す喪服を着た女性

お通夜のマナーやNG行為は意外と知らないことも多いです。また、訃報は突然やってくるものでもあり、判断に戸惑うこともあるでしょう。しかし、突然のお通夜でも適切な通夜マナーで、故人を偲ぶことができるよう、今回ご紹介したNG行為を確認しておきましょう。

この記事のタイトルとURLをコピーする

カテゴリから記事を探す

すべてみる
カテゴリを見る