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子育ては悩みが尽きない!関わり方が難しいと悩む人も
子育ては子どもが何歳になっても悩みが尽きることはありません。正解がないものなので、自分の子育てが合っているのか間違っているのかわからない狭間で、子どもの成長に合わせてさまざまな葛藤が生まれます。
特に、年齢が上がれば上がるほど、子どもとの関わり方に不安や戸惑いを感じる人も多く、「これは干渉しすぎ?」「もっと深入りするべき?」とさまざまな場面で悩みが尽きません。
大切で可愛い我が子のことを思うと、どうしても干渉してしまいたくなるのが親心。つい口を挟んでしまい喧嘩になったり反発されたりしてイライラする…という親御さんも少なくありません。子育てにおいて、誰しもが通る道でしょう。
ついやりがち…子育てにおける『5つのタブー』
子育てにおいて、子どもとの関わり方で気をつけるべきポイントが提唱されています。ここでは、専門家によってアドバイスされている「子育てにおけるタブー」について紹介していきます。
1.親が子どものやることに手を出しすぎる
いわゆる「過保護」と言われる接し方です。子どもがやることなることに親が手を貸しすぎることで、子どもは自分で何かをしようとする意欲が失われ、無意識に「誰かがやってくれる」という考えを持つようになってしまいます。
親が過保護に接しすぎてしまった子どもは、自分で積極的に行動することができなくなり、親や将来的に仲の良い友達などに依存する傾向が高くなると指摘されています。
子どもが自力で頑張って何かを成し遂げようとしている時、どうしても手助けしたり口を出したりしたくなってしまいますが、そこはぐっと堪えて子どもの自発性を育てましょう。
2.「〜しなさい」と過剰に子どもの行動を指示する
子どもが片付けをしない、子どもが宿題をしない…何歳になってもこのような親の悩みは尽きません。なかなか行動しない子どもに対して、つい「〜しなさい!」と強く行動を指示したくなる親も多いです。
しかし、あまりに細かい部分まで子どもの行動を指示してしまうと、子どもは指示されることで動くようになってしまい、よく言われる「指示待ち人間」になってしまいます。
指示されなければ自分で考えて動くことができなくなってしまうため、将来的に子ども自身が困り、悩むことになってしまいます。
とても難しいことではありますが、子どもが自ら考えて行動できるよう基本的には見守りの姿勢を保ち、どうしても何かしなければいけない時は「先にやってしまえば後が楽だよ」など、「こうするといいんじゃない?」と考える機会を与える言い方で促してみましょう。
3.親の希望や期待をかけすぎる
親の中には、どうしても我が子に期待をしすぎるあまり「こうなってほしい」「こう育ってほしい」という思いを強くぶつけてしまう人がいます。
しかし、子どもの個性は人それぞれです。必ずしも親が「こうなってほしい」と願うようには育ちませんし、むしろ希望や期待をかけすぎることでプレッシャーになり、親の目を気にするようになる恐れがあります。
また、他の子と比較するような言い方も子どもの自尊心を損ねてしまう恐れがあるため、子どもには子どもの行き方や育ち方があることを理解してあげてください。
4.子どもと関わる時間を持とうとしない
「放任主義」という言葉がありますが、あまりにも子どもに関わろうとしない態度を続けていると、子どもは寂しさや不満から心を閉ざしてしまったり、愛されていないと感じて自尊心を失ってしまう恐れがあります。
また、そうした不満や寂しさから、感情を爆発させてしまい、他者に対して冷たく当たったり攻撃的た行動を起こしたりする子どもも珍しくありません。
共働き家庭が増えている中で忙しいのはわかります。しかし、子どもの話に耳を傾けたり子どもの悩みを一緒に共有したり、いつでも味方であることや愛していることを意識的に伝えるようにしてください。
5.なんでも子どもの望むものを与える
「子どもの喜ぶ顔を見たい」という気持ちや「あまりイライラしてほしくない」「騒いでほしくない」という気持ちから、子どもの望むものを何でも与えてしまっていませんか。
親が何でも望むものを与えてしまうと、子どもは要求を呑んでもらうことが当たり前となり、我慢ができない大人になってしまう傾向があります。また、我慢ができないことですぐに怒りやすくなるというデータもあります。
小さい頃は許されることも多いでしょうが、年齢を重ねるにつれて親以外と関わりが増えるようになると、周囲から冷たい目で見られたり上手くコミュニケーションが取れなくなったりするため、最終的には本人が辛い思いをすることになります。
子どもとの関わり方で意識するべきことは?
以上のタブーを見ていると「親ができることがかなり限られてしまう」と感じる人も多いでしょう。可愛い我が子にたくさん手をかけてあげたい、どうしても干渉してしまうのはどの親も一緒です。しかし、あまり手をかけすぎると、自発性や自尊心、抑制力を失ってしまう恐れがあります。
すぐに全てを取り入れることは難しいと思いますが、子どもと関わる中で少しでも以下のようなポイントを意識的に取り入れるようにしてみてください。
- 子どものすることはとりあえず見守る
- 助けを求められたら補助程度に手助けする
- わからないことや難しいことは一緒に取り組む
- 子どもの話は最後まで聞く(途中で遮らない)
- 子どもが興味を示すことに自分も興味を持つ
- 子どもの望むものは条件付きで与える
- 親自身の経験談を話して聞かせてみる
子どもの意欲や自信、達成感による喜びなどを育てるためにも、まずは親が見守ることが大切です。子どもから助けを求められた時に補助的要素として手助けをしつつ、一緒に取り組んであげることで、自信や達成感、そして誰かと一緒に喜びを分かち合う経験を積むことができます。
また、親が子どもが興味を持っていることに興味を持ち、一緒に楽しみながら手助けをすることも大切です。子どもはこうした親の行動を見て「自分に興味を持ってくれている」と愛情を感じることにつながります。
このように子どもに自信や達成感、自発性を促しながら、他の人と関わる際に必要な協調性や我慢を学習させることを意識すると良いでしょう。すべてをこなすことは難しいので、子どもや自分に必要だと思うところから取り入れてみてください。
子育ては「見守りながら手助けする」を意識しよう
いかがでしたでしょうか。子育て中はどうしても親が介入したくなりますが、基本的には「見守りながら手助けをする」という姿勢を意識してください。そうすることで、子どもの自発性や積極性、自立心を育てることにつながります。