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レモン水の作り方
今回は、レモン水の作り方と作り置きができる日数をご紹介します。自宅でレモン水を作る場合、生のレモンを使うか、市販のレモン汁を使うか、どちらかになります。
生のレモンを使ったレモン水の作り方
自宅で作り置きするレモン水の作り方をご紹介いたします。
〈材料〉
- 水:グラス1杯分(200cc程度)
- レモン:1/2個
〈作り方〉
- レモン果汁をぎゅっと搾り取り、種を取り除く。
- 水にレモン果汁を加えて、よくかき混ぜて出来上がり。
スライスしたレモンを加えると、見栄えも良くなるのでおすすめです!
生レモンで作りたいけど農薬は大丈夫?
レモンはスライスした際など、皮ごと使うことも多いので、しっかりと洗っておきたいという方も多いと思います。レモンの洗い方は、使われている農薬によって洗い方が変わってきます。
国内産レモンを使う場合
国産レモンの皮を見て、ワックスブルームと呼ばれるものを薬剤と勘違いするケースと、実際に農薬が使われているケースがあります。
〈ワックスブルームとは?〉
国産・無農薬と表示されているものでも、レモンの皮に白い粉のようなものがついていたら、それはワックスブルームです。
ワックスブルームは、レモン自身が分泌する物質です。害虫や乾燥、紫外線などからレモンを守るために分泌されるもので、人工的なものではありません。
〈農薬が使われていたら?〉
国産レモンであっても、病害虫を防ぐために農薬を使用しているものがあります。無農薬の表示がない場合は、農薬が使用されていることを意味します。
農薬を使って栽培したレモンは、まず塩を手に取り、レモンの皮の表面全体に塩をすり込み、流水でよく洗うことで農薬を除去することができます。
外国産レモンの場合
外国産レモンと国産レモンの大きな違いは、外国産レモンに防カビ剤が使用されている場合があることです。この薬剤は、海外から日本に輸入されるまでの長い移動の間に、防カビ剤・防腐剤として使用されます。
これらを使用した場合、防かび剤(防ばい剤)と表示されますので、商品の表示をよくご確認ください。もし、これらの薬剤が付着していた場合は、野菜や果物も洗える食器用洗剤でレモンの表面を洗い、流水で十分にすすいでください。
市販のレモン果汁を使ったレモン水の作り方
〈材料〉
- 水:グラス1杯分(200cc程度)
- レモン果汁:小さじ2杯
〈作り方〉
- 用意した水に、レモン果汁を加える。
- よくかき混ぜて、出来上がりです。
「濃縮還元」と「ストレート果汁」の違い
市販品でよく目にする「果汁100%」の表示ですが、果汁100%には2種類あります。「ストレート」と「濃縮」です。この2つの違いについてご紹介したいと思います。
〈濃縮還元果汁とは?〉
搾った果汁を加熱し、水分を飛ばしてその濃度を5~6倍に濃縮したものです。
冷凍された濃縮果汁は、再度水分を加えて還元されることによって商品になります。劣化防止、輸送、保管などトータルでコストを低く抑えられることがこの製法のメリットです。
〈ストレート果汁とは?〉
果汁を搾り機で絞り出し、瓶詰めしたものです。
産地や収穫時期によって味の特徴が異なり、素材そのものの味がそのままジュースに反映されるため、同じ果汁でもメーカーや産地などによって、味の特徴に大きく反映されます。
レモン水は作り置きできる?
レモン水の作り方は簡単でしたね。ここでは作り置き用のレモン水の賞味期限についてご紹介します。
レモン水の作り置きの賞味期限
ミネラルウォーターで作ったレモン水は、冷蔵庫で保存した場合、賞味期限は翌日くらいまでと言われています。そして、水道水を沸騰させて白湯で作った場合は、賞味期限が2~3日程度と言われています。
材料となるレモンは劣化を防ぐために前日に準備し、作ったレモン水はそれぞれの賞味期限までに飲み切るようにしてください。
レモン水を作るときはミネラルウォーターがおすすめ
レモン水を作るときは、水道水ではなく、ミネラルウォーターを使うことをおすすめします。
水道水には殺菌のための塩素が含まれており、この塩素がレモンに含まれるビタミンCの働きを弱めてしまうと言われています。
そのため、レモン水を作るときはミネラルウォーターを使うか、水道水を使う場合は一度沸騰させて白湯にし、塩素を除去してから使いましょう。
レモン水を作るときの注意点
レモン水は安全で健康的な飲み物ですが、飲むときにレモンの濃度を高くし過ぎないことが大切です。
その理由は、レモンをはじめとする柑橘類には酸が含まれており、歯のエナメル質を侵食する可能性があるため、濃度を一定に保つことが重要だからです。
また、スライスしたレモンをレモン水に浮かべる際も注意が必要です。前述したように、レモンの皮、特に輸入レモンの中には防カビ剤が塗られているものがあります。また、日本産、外国産を問わず、農薬を使って生産されているレモンもあります。
レモン水を作る際には、これらの農薬や防カビ剤が使用されていないか、事前によく確認し、可能な限り有機レモンを購入して使用する、薬剤をしっかりと洗い落とす、市販のレモン汁を使用するなど、安全性と手軽さを意識するようにしましょう。
レモン水の効果
レモン水には爆発的な効果はありませんが、低カロリーでビタミンCやクエン酸が含まれているため、健康志向の方にお勧めの飲み物です。
水分補充に最適
多くの場合、1日に必要な水分量より少ない量しか摂取していない人が多いようです。朝起きた時の水分補給には、レモン水などの無糖の飲み物が効果的だと言われています。
甘いものへの欲求を抑える
レモン果汁には酸味がありますが、レモンの皮には独特のさわやかな苦味もあります。このレモンの皮の苦味は、甘いものを欲する気持ちを抑えてくれると言われています。
老化の予防に
レモンには、細胞を保護し、炎症を抑える抗酸化物質やフラボノイドが含まれています。
特に、皮の部分に多く含まれているので、レモン水を作るときは、レモンのスライスを使ったり、皮を擦り下ろして少量加えたりするとよいかもしれません。
また、レモンに含まれるビタミンCには抗酸化作用があります。日常的にレモン水を飲むことで、これらの成分を毎日摂取することができ、健康維持に適した飲み物といえるでしょう。
肌のコンディションを整える
レモンに含まれるビタミンCは、急に若返ったり、急にシミが消えたりするわけではありませんが、抗酸化物質の働きにより、日焼けやシミを予防する効果があります。
また、ビタミンCは、肌の弾力性を保つために必要なコラーゲンの生成を促すので、シワの発生を抑える効果が期待できます。
血糖値の正常化作用
レモン汁には、でんぷんの消化を遅らせる働きがあります。血液中の余分な糖分が脂肪として蓄積されるのを抑える効果が期待できます。
腎臓結石の発症を抑える
腎臓結石は、カルシウムや尿酸、ショウ酸などの物質が濃縮されて結晶化し、塊が蓄積される病気です。
一説によると、腎臓結石ができやすい人は、1日にレモン2個分の果汁を消費するほどのレモン水を飲むと、発症を予防できると言われています。
ただし、前述のようにレモンの濃度が高くならないよう、水の割合に注意する必要がありますので、ご注意ください。
最後に
レモン水の作り方は簡単ですので、作り置きしなくてもいいかもしれませんね。
レモン水は飲み口が爽やかなので、朝の水分補給として飲んだり、食事のお供にしたりするのに適した健康飲料です。
レモン水は一度だけ飲んで効果が出るものではありませんが、定期的に補給することでビタミンCなどの栄養素を体内に取り入れることができるので、野菜不足の方や水分不足の方、ダイエット中の方には特におすすめですよ!