目次
大量にまとめ買いした野菜は冷凍保存で長持ちが定番
スーパーや食材配達サービスなどで野菜を購入する際、安くまとめ売りされていることも多いです。食費の節約のためにと大量にまとめ買いし、使い切れない野菜は冷凍保存して長持ちさせているご家庭も多いのではないでしょうか。
基本的に、多くの野菜は生のまま、あるいは加熱処理をしてから冷凍保存することが可能です。しかし、すべての野菜が冷凍保存に適しているわけではありません。中には、冷凍保存してしまうと、解凍した後に食感や美味しさが損なわれてしまう野菜もあります。
冷凍保存してはいけない野菜5選!NGな理由とは?
野菜は全てが冷凍保存に適しているわけではありません。野菜によっては、冷凍保存してしまうと美味しくなくなったり、べちゃっとした食感になってしまったりすることも…。ここでは冷凍保存してはいけない野菜とその理由、さらに適した保存方法を解説します。
1.レタス
レタスは水分量の多い野菜です。そのため、一度冷凍してしまうと、解凍した際に水分がすべて漏れ出てしまい、べちゃっとした食感になってしまいます。シャキシャキとしたレタスの食感が損なわれてしまうため、冷凍には不向きな野菜です。
レタスは冷蔵保存が適している野菜です。一玉丸ごと保存する場合は、ポリ袋などに入れて乾燥から守りつつ保存することで、1週間〜10日ほど長持ちします。
使い切れなかったレタスは、軽く湿らせたキッチンペーパーで包み、密閉できる保存容器に入れて冷蔵庫で保存します。しかし、カットしたレタスは傷みが早いので、1〜2日で食べ切るようにしてください。
レタスは基本的に冷凍に向いていませんが、サラダとして使うのではなく、炒め物として使う場合は、冷凍保存しても問題ありません。食感は損なわれてしまいますが、あらかじめカットして水分を切ることで、炒め物に使いやすくなります。
2.トマト
トマトも水分の塊といっても過言でないほど、水分量の多い野菜です。トマトを冷凍保存してしまうと、解凍時に水分が抜けてしまい、本来のトマトの食感がなくなってしまいます。
トマトは野菜室で保存する方法が最適です。ヘタを下にした状態でパックやお皿に並べ、ビニール袋を被せてしっかり口を閉じて保存します。冷蔵保存したトマトは、約10日ほど保存可能なので、基本的にはこの方法で使い切ることが可能です。
ただし、どうしてもトマトを1週間〜10日以内に食べ切れないという場合は、冷凍保存した上で、解凍する際にトマトソースやケチャップとして利用することができます。
3.きゅうり
きゅうりは冷蔵保存しても長持ちしにくい野菜なので、冷凍保存したいという方も多いでしょう。しかし、水分量が多いきゅうりは冷凍保存すると、解凍時にきゅうり本来の食感が失われてしまいます。
冷蔵保存する際は、水分を拭き取った上できゅうりを立てて保存することで、少しでも長持ちさせることが可能です。
どうしても冷凍保存して長持ちさせたい場合は、1本丸ごとラップで包み、フリーザーバッグなどに入れて保存しましょう。解凍する際は、完全に解凍してしまうと食感が悪くなるので、半解凍状態で食べるのがオススメです。
4.じゃがいも
じゃがいもは常温保存で長期間保存が可能な野菜です。そのため、冷凍保存することはあまりありません。しかし、じゃがいもも水分量が90%と非常に多く含まれている野菜なので、冷凍には不向きです。
冷凍したじゃがいもは、解凍すると水分が抜け出てしまい、ザラザラしていたりパサパサした食感になってしまいます。せっかくならば美味しく食べたいので、わざわざ冷凍保存せず、日の当たらない涼しい場所に常温保存しましょう。
5.なす
なすも水分量が多いため、冷凍にはあまり向いていません。冷凍したなすは解凍すると、多くの水分を出し、なすはもちろん、一緒に調理する野菜も水でべちゃべちゃにしてしまう恐れがあります。
また、解凍したなすは、調理後も食べるときに実が非常に柔らかくなり、外の皮の部分は硬くなってしまうため、食感にも違和感を感じる人が多いです。
冷蔵保存が適しているなすは、水分を拭き取った上で、1本ずつラップで包み、保存袋に入れて野菜室で保存します。冷蔵保存したなすは10日ほど保存することが可能です。
10日では食べ切れない場合、最終手段として冷凍保存がありますが、この場合は、1本丸ごと冷凍保存するのではなく、あらかじめ輪切りにカットし、水気を切ってから冷凍保存しましょう。
大根や人参も冷凍に不向き…使い方次第で美味しくなることも?
大根や人参といった水分量が多い野菜は、基本的に冷凍には不向きです。しかし、大根や人参は、煮物として使うことも多く、煮物として使う場合は、冷凍保存しておくことで、水分が抜け出て味が染み込みやすくなるというメリットになります。
水分量の多い野菜を冷凍保存すると、解凍時に水分が抜け出てしまい、食感が悪くなるのがデメリットとなりますが、こうしたデメリットを逆に活用することで、美味しい煮物を作るときに役立ちます。
野菜はそれぞれに適した保存方法・調理法で食感や味を楽しんで
いかがでしたでしょうか。今回紹介した冷凍保存してはいけない野菜たちは、どれも水分量が多く、解凍時に食感が損なわれることが最大のデメリットです。それぞれに適した保存をし、調理時に美味しく食べられるよう正しい保存方法を覚えておきましょう。