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開封後のお茶は腐りやすい?
開封後のお茶や作ったお茶は腐りやすい
市販されている未開封のお茶は殺菌処理が施され空気を抜いて密閉されています。そのため、適切な環境で保管した場合半年~1年程度と賞味期限は長く設定されています。
しかしながら、開封後のお茶や自宅で作ったお茶は雑菌が繁殖しやすい環境となるため、数日で腐り始めます。また、お茶が腐る原因は温度や湿度も大きく関係しているため、開封後や自宅で作ったお茶は冷蔵保存するようにしましょう。
お茶が腐る原因
- 夏場の常温保存や冬の暖房がついた暖かい部屋など20度以上の場所に長時間放置
- ティーバッグを入れっぱなしにする
- ペットボトルやマイボトルに口を付けて直接飲む
- 自宅で煮出し、冷蔵庫に入れるまで冷ましている時間が長い
- 麦茶やコーン茶など穀物系のお茶は殺菌作用のある緑茶やウーロン茶より腐りやすい
- 水筒やペットボトルを洗わずに使いまわしていたり、水筒に洗い残しがある
お茶の賞味期限
お茶の賞味期限は次の通りです。
- 開封後の市販のお茶:冷蔵庫保存で2~3日・口を付けて飲んだ場合は8時間程度
- 水筒に入れたお茶:8時間~半日程度(水筒の種類によって変わる)
- 魔法瓶に入れたお茶:1日程度
- 水出しの麦茶:冷蔵庫保存で1~2日
- 煮出しの麦茶:冷蔵庫保存で3~5日
『腐っているお茶』の特徴3選
1.酸っぱい臭いや味
味や臭いは見た目で判断しにくいのですが、腐っているお茶は酸っぱい臭いや味がします。疑わしい時は、よく臭いをかいでみてから口にしましょう。また、口に含んだ時に普段と違う酸っぱい味や変な味がした場合も腐っている可能性がありますので、飲まずに破棄してください。
2.濁っていたり浮遊物が浮かんでいる
お茶は緑茶、ウーロン茶、麦茶など種類によって色も違いますが、腐ってきたお茶はにごりが出てきます。また、白い浮遊物が浮かんでいる場合は、白カビの可能性も大きいです。
作ったばかりのお茶に浮遊物が浮かんでいるのは、茶葉の成分と水のカルシウムが反応しているものだと考えられますが、賞味期限や保存環境が疑わしい場合に浮遊物が浮かんでいたらカビの可能性が大きいでしょう。
3.ぬめりやとろみが出ている
たんぱく質は雑菌によって腐るととろみが出てきます。お茶の中にもたんぱく質が含まれているためとろみが出てきたり、容器のフチや底にぬめりがあったら腐っている可能性があるので処分するのをおすすめします。
お茶を腐らせないためのポイント
ご紹介したようにお茶は温度や保存状態によっては腐りやすい飲み物でもありますので、腐らせないためのポイントも押さえておきましょう。自宅で作るお茶は急冷することで腐りにくくなります。
- 氷を入れた容器に濃い目の熱いお茶を入れて冷蔵庫で冷やし急冷する
- 煮出したお茶はやかんごと水に入れてすぐに冷ます
- お茶を入れる容器は清潔にしてペットボトルの再利用はやめる
- 常温で放置せず冷蔵庫で保存する
茶葉も開封後は早めに使い切ること!
乾燥している茶葉はよほど悪い環境で無ければ腐るということはないそうです。しかし、未開封でも長期間保存していると茶葉が劣化する可能性や、開封後の茶葉は時間が経つほど劣化するスピードが速くなりますので、開封後は適切に保存して2週間~1ヵ月程で飲み切るようにしましょう。
劣化した茶葉は飲めないわけではありませんが、苦味が強くなったり香りも悪くなります。開封前の茶葉は、直射日光の当たらない場所で常温保存できますが、長期間保存する場合は、封を切らずに冷凍庫で保存するのがおすすめです。