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琥珀糖の乾燥中にカビが生える原因
せっかきれいに寒天は固まったのに、乾かしている途中で琥珀糖にカビが生えてしまってはもったいないですよね。琥珀糖を結晶化させるための乾燥させる過程でカビが生えてしまう原因について紹介します。
砂糖の量が足りなかった
砂糖の濃度を一定以上に高めると細菌が侵入しても、浸透圧で水分が脱水され乾燥が進んで細菌は死滅して増殖できなくなるそうです。
琥珀糖を作るにはたくさんの砂糖が必要になります。甘味を抑えるために砂糖の分量を減らすと、カビの増殖の原因になります。
乾かす場所の風や空気の流れが悪い、湿気が多い
琥珀糖を結晶化させるにはしっかり乾燥させる必要があります。乾かす場所は、風通しが良く、乾燥を促せるような環境だったでしょうか?風や空気の流れが良くない、湿気の多い場所では琥珀糖は乾燥せずにカビが生えてしまいます。
水分が多すぎた
水分が多すぎると、なかなか琥珀糖は乾燥しません。いつまでも水分を含んでいることでカビは繁殖してしまいます。材料は目分量ではなく、必ずレシピ通りにきちんと計量してから琥珀糖を作りましょう。
埃防止にラップをして乾燥させようとした
琥珀糖を乾燥させる過程で表面をラップで覆ってしまっては、乾燥を妨げてしまいます。表面にラップなどは被せずに、容器は密閉しないようにしましょう。
琥珀糖にカビを生えさせない乾燥方法
扇風機・エアコンを使う
清潔に掃除の行き届いた扇風機やエアコンで、琥珀糖に風を当てて乾燥させることでカビの発生を防ぐことができます。
うちわで扇ぐ
少々疲れますが、少しでも風通しの良い場所に移動して、定期的に琥珀糖をうちわで扇いで琥珀糖を乾燥させましょう。
レシピ通りに作る
琥珀糖作りに慣れている方のレシピや、信頼できるレシピを確認し、分量や工程の順序、コツなどを守ればまず失敗することはないでしょう。
食卓用の蚊帳を使う
埃や虫よけには、食卓用の蚊帳で乾燥中の琥珀糖を覆うと良いでしょう。ラップと違い、空気や風の通りを妨げることはありません。扇風機やエアコンとの併用が良いでしょう。
琥珀糖にカビを生えないようにするコツ
琥珀糖にカビを生えさせないための重要なポイント、コツについてご紹介します。
砂糖は自然の防腐剤
たっぷり入れた砂糖は、細菌の繁殖を抑制してくれます。カビの繁殖を抑えるのに、砂糖の量は一番重要なポイントになります。
特に梅雨の時期など湿気が気になる時期は、レシピより少し多めの砂糖を用いても良いかもしれません。琥珀糖を作る際は、糖分やダイエットは一旦忘れましょう。
正しい計量は綺麗な琥珀糖を作るコツ
琥珀糖を作る際に多すぎる水分は大敵です。レシピで分量を確認しましょう。正しい計量は琥珀糖作りを成功させることに間違いありません。
琥珀糖の正しい作り方
ここまでにご紹介したアイテムやコツと合わせて、お試しになってみてください。
材料
- 粉寒天(または糸寒天):4g(※1)
- 水:200cc
- グラニュー糖:300g
- 好みの食紅などの色粉、食用色素を適量(※2)
- ようじ:数本
(※2)かき氷用シロップでも可。ただし水分量に注意が必要です。
作り方
- 水200㏄と寒天を鍋に入れて中火にかけ、しっかり混ぜながら寒天を溶かす
- 寒天が完全に溶けたらグラニュー糖を加えて静かにかき混ぜながら、さらに煮詰める
- ヘラでかきまぜ持ち上げたときに、糸を引く位のとろみになるまで煮詰める
- 煮詰めたら火を止めて、平たいバットに静かに移す
- バッドに流した後、ようじの先に水で溶いた食紅や色素をつけて色を付けていく
※バットの両端から、違う2色をつけたところでそっと混ぜるとマーブル模様ができます - 常温で1時間~1時間半程度で固めていく
- 固まったら包丁または手でちぎって、好みの大きさにしてクッキングシートの上に間隔をあけて並べる
※手でちぎると宝石のような断面が楽しめます - 風通しの良い日陰で1週間程度かけてしっかりと乾燥させる
※うちわや扇風機、エアコンなどを併用してしっかり乾燥させましょう - しっかりと乾燥した琥珀糖は、外側が結晶化してシャリシャリになり、内側は柔らかく口当たりの優しいとろっとした状態になる
これで琥珀糖は完成です。
最後に
カビが生えない琥珀糖作りは、乾燥させていく過程にコツと時間が必要になります。
十分な砂糖と、乾燥させる場所の環境が重要です。扇風機やエアコン、うちわ、食卓用の蚊帳などを上手に併用すると、乾燥の工程も楽になるでしょう。
見た目がとても美しく、材料は簡単に手に入るものばかりですので、是非一度、ご家庭で作ってみてはいかがでしょうか。