目次
イヤホンしたまま寝た場合の体への影響
耳が痛くなる
イヤホンをしたまま寝ると耳が痛くなることがあります。耳の中が詰まるような痛みがある時は大音量が原因です。
イヤホンが触れていた部分が痛い時はイヤーピースのサイズや素材がご自身の肌と合わないのでしょう。イヤホンをしたまま寝ると耳の痛みから頭痛や吐き気を感じることもあります。
片頭痛が起こる(イヤホン頭痛)
イヤホンをしたまま寝ると片頭痛が起こることがあります。頭の奥に脈を打つような感覚がし、ズキズキと痛みます。「イヤホン頭痛」と呼ばれています。普段から片頭痛になりやすい人がイヤホンをしたまま寝ると痛みが強くなりやすいです。
筋緊張性頭痛が起こる
イヤホンをしたまま寝ると精神的緊張(ストレス)によって脳の筋肉が収縮し続けることで頭痛が起こることがあります。
筋肉の血行が悪くなると老廃物がたまり、頭や首の痛みや懲りを起こします。目が見えにくい、歯が痛いなどの症状を併発することがあります。イヤホンをしたまま寝ると筋肉の緊張が和らぐまで症状が続きます。
めまい・耳鳴りが起こる
イヤホンをしたまま寝る若い世代にめまい・耳鳴りの症状が起きやすくなっていると警鐘を鳴らす医師がいます。ご年配の方の症状や病気だと思いがちですが、大音量でイヤホンをしたまま寝ることが若い世代にも広がった原因だとしています。
周りの音がかき消されることで音楽の世界観に入り込みやすく、リラックスして眠れるのではないかと考える人が多いためです。イヤホンをしたまま寝ると耳の内側の血行が悪くなるとめまい・耳鳴りを起こし、耳が聴こえにくくなる「難聴」の恐れがあります。
難聴になる(イヤホン難聴)
イヤホンをしたまま寝ると難聴になることがあります。イヤホンで大きな音を聞き続けることで生じる病気です。
耳の最も内側に噛牛(かぎゅう)という器官があります。噛牛には有毛(ゆうもう)という細胞があり、壊されることで耳が聴こえにくくなります。有毛細胞には脳に音を伝達するための働きがあり、壊されることで機能が低下するためです。
症状は少しずつ進行するため初期段階では気づきにくいです。イヤホンをしたまま寝ると「大音量で聴いているのに物足りないな」と感じるようになり、耳が詰まったように感じるなど難聴を発症する恐れがあります。
出典:東京新聞 TOKYO Web|内耳の細胞破壊 WHOも警告
耳の中にカビが生える
イヤホンをしたまま寝ると耳の中が高温多湿になりカビが生えることがあります。カビは繁殖を続けますし、耳の中でカビが塊になると詰まった感覚がします。綿棒や耳かきではご自身で取り除くことができません。
耳垢の色がおかしい、耳が腫れて痛い、耳から液体が出るなどの症状にご注意ください。イヤホンをしたまま寝ると耳にカビが生え、少しずつ悪化しますので放置しないでください。
外耳道真菌症になる
イヤホンをしたまま寝ると外耳道真菌症(がいじどうしんきんしょう)になることがあります。耳の入り口から鼓膜までのことを外耳道と言い、粘膜に真菌(カビ)が生えて感染し炎症を起こす病気です。
耳鼻科で適切な治療を受け真菌を取り除かなければなりませんが、完治するまでに相当な時間がかかります。耳の中に痛みや痒みを感じた時、耳垢の色がおかしい、耳が腫れて痛い、耳から液体が出るなどの症状が出た時はすぐに病院へ行ってください。
イヤホンをしたまま寝ると外耳道真菌症が起こり、放置していても自然治癒することはありません。
感電によって死亡する
イヤホンをしたまま寝ると感電死する恐れがあります。スマートフォンの充電中にイヤホンで音楽を聴きながら眠りについたタイに住む16歳の少女が感電によって死亡しました。充電器からの漏電が原因だったそうです。
海外ではイヤホンをしたまま寝てしまったことによる感電死が相次いで起きています。充電器からの漏電に関係なく、イヤホンの小さな破損によっても感電が起きることがあります。ケガ・火傷・火災にもご注意ください。
イヤホンしたまま寝る場合は注意が必要
有線イヤホンの断線
有線イヤホンをしたまま寝る時は断線にご注意ください。コードが絡まったり、強く引っ張られるなどして断線してしまうことがあります。断線は有線イヤホンに最も多いトラブルです。
- 左右で音量が違う
- 左右で音質が違う
- 音が途切れる
- 雑音が入る
異常を感じたらイヤホンをしたまま寝るのはやめてください。断線したイヤホンを使い続けると感電の恐れがあります。修理や買い替えをご検討ください。
静かな音で聴く
イヤホンをしたまま寝る時は静かな音で聴いてください。心地よいと感じる音量は人それぞれ違うと思いますが、イヤホンから音が漏れる状態は大音量だと言えます。
耳から外れやすいイヤホンを使う
イヤホンをしたまま寝ることで不調を感じる人は耳から外れやすいイヤホンを使うようにしてください。眠りに入った時、寝返りを打つと自然と耳からイヤホンが外れます。
寝る前に少しだけ音楽を聴くつもりが寝落ちしてしまうという人は、耳から外れやすいイヤホンに変えてください。
イヤホンしたまま寝たい人におすすめの商品
寝ながらイヤホン(寝ホン)
寝ホンは睡眠用のイヤホンです。イヤホンをしたまま寝る時はもちろん、家事をしながら音楽を聴きたい時、通勤中の電車やバスの中で聴きたい時など様々なシーンで快適なイヤホンです。
- やわらかいシリコン製のイヤーピースで耳が痛くなりにくい
- 静かな音で聴いても周りの音に邪魔されない
- 横向きに寝る時も耳を圧迫しない
- 断線に強く絡まりにくいコード
Bose Sleepbuds II(睡眠用イヤープラグ)
Boseが作成した睡眠サウンドが搭載された睡眠用のイヤホンです。ノイズマスキングサウンドという機能によって寝付きがよくなる仕組みです。
Bose Sleepアプリのオリジナルコンテンツのみ再生することができます。登録されている睡眠サウンドは50曲以上です。イヤホンをしたまま睡眠サウンドを聴きながら寝ることで入眠しやすくなることが臨床的に証明された睡眠用イヤープラグです。
カナル型睡眠用イヤホン
カナル型イヤーピースで耳が痛くなりにくい酢意味尿イヤホンです。イヤホンをしたまま寝ることに最適なチューニングが施された音質が安眠をサポートする設計です。静かな音で聴いている時も周りの音をしっかり遮断し、ASMRをリアルに体感できるほどです。
骨伝導イヤホン
骨に振動を伝えることで脳に音を届ける仕組みのイヤホンです。耳の穴を塞ぐことがないため、イヤホンをしたまま寝ると起こる体への影響を防ぐことができます。
音漏れするというデメリットがあるため、ひとりで寝る時用のイヤホンとしておすすめします。オフィスや電車内では使用しないでください。有線タイプとワイヤレスタイプがありますが、どちらも骨伝導イヤホンであるため商品によって音質に違いがあります。
最後に
イヤホンをしたまま寝ると漏電や断線によって感電死してしまう恐れがあります。次のような症状や病気にも十分に注意し、症状が出た時は放置しないでください。
- 耳の痛み
- イヤホン頭痛
- 筋緊張性頭痛
- めまい
- 耳鳴り
- イヤホン難聴
- 耳の中にカビが生える
- 外耳道真菌症
- 感電死
最も恐ろしいのが感電死ですよね。充電中のスマートフォンに繋いだイヤホンをしたまま寝るのは絶対にやめましょう。寝ながら音楽を聴きたい時、動画を観たい時は睡眠用の寝ホンをおすすめします。