蛍光灯とLEDの電気代はどっちがお得?料金比較や節約方法を解説

電気代のイメージ

近年、省エネ照明として人気が高まっているLED電球ですが、従来人気のあった蛍光灯と比べるとどちらがお得なのでしょうか。今回は、蛍光灯とLEDの料金比較と電気代の節約方法を紹介します。ぜひ電気代節約の参考にしてくださいね。

近年、人気や注目度が高まっている『LED』とは?

LED電球

近年、照明器具として注目が集まっているLEDは『Light Emitting Diode(光る半導体)』の略語です。1993年に青色発光ダイオードが開発されたことで、その後、黄色の発光ダイオードと組み合わせて白色のダイオードが完成しました。

白色ダイオードが完成したことで、一般的な照明器具として商品開発が進み、現在では一般家庭の照明として普及しています。

LED照明の特徴

LED電球

人気が高まり、自治体によっては切り替えが推奨されているところもあるLED照明は、以下のような特徴を持っています。

  • 消費電力が低い
  • 寿命が長い
  • 環境に優しい

LED照明の主な特徴は以上の3つです。消費電力が低く寿命が長いことから、コストパフォーマンスに優れているとされています。消費電力が低いことで、電気代も従来より抑えることができ、電気代節約にも貢献する傾向があります。

また、自治体によっては切り替えが推奨されていると紹介しましたが、こちらは水銀を使わないことから環境に優しいとされているからです。環境に優しいLEDを使うことで、二酸化炭素量も少なく地球温暖化改善に役立つと考えられています。

蛍光灯とLEDの電気代はどちらがお得?料金を徹底比較

LED電球

従来、白熱電球や蛍光灯が主流でしたが、特に最近はシーリングライトに使われることの多い蛍光灯が人気でした。そんな蛍光灯とLEDでは、どちらの方が電気代はお得なのでしょうか。初期費用が電気代を含めて、料金を徹底比較してみましょう。

蛍光灯の初期費用と電気代は?

丸型蛍光灯

蛍光灯は、初期費用として一般的に700円〜1200円ほどのコストがかかります。また、消費電力は経済産業省の調べによると、だいたい12Wとされています。

電気代は「消費電力(W)÷1000×1日の使用時間(時間)×1kWhあたりの料金単価(円/kWh)」で計算されるので、1日の使用時間を8時間として計算し、1kWhあたりの料金単価を全国家庭電気製品公正取引協議会の新電力料金目安単価から引用し、27円と仮定します。

すると、蛍光灯を1日8時間使用した場合の1日の電気代は、約2.6円となります。これを1年間365日に換算すると約949円が1年間でかかる蛍光灯の電気代に当たります。初期費用と合わせて、初年度は1年間で2149円のコストがかかると考えられます。

LEDの初期費用と電気代は?

LED電球

続いてLEDの初期費用と電気代を確認していきましょう。LEDは現在一般家庭で使用されている照明の中でも最も高額な照明です。初期費用として、約1000円〜3000円前後の金額がかかります。高いものでは4000円前後の金額がかかるのです。

LEDの消費電力は、だいたい9Wとされています。上記の計算式に当てはめると、LEDを1日8時間使用した場合の1日の電気代は、約1.9円となります。これを1年間に換算すると、約693円となり、初期費用と合わせて、初年度は1年間で3693円のコストがかかると考えられます。

初年度だけを見ると蛍光灯がお得!でも…

以上の情報からは、初年度だけを見比べると蛍光灯の方がお得だという印象が残ります。しかし、これはあくまで初年度だけです。

1年間の電気代だけを見ると、LEDの方が256円お得であることがわかります。また、これは1つの電球に対する電気代なので、数が多ければ多いほど、その差は広がります。

また、比較する上で重要なポイントは消費電力だけではありません。寿命も重要な比較ポイントとなります。蛍光灯は平均して6000〜10000時間が寿命であるのに対し、LED電球は40000時間と4〜7倍もの寿命を持ちます。

これは、1つのLED電球に対して、蛍光灯を4〜7回買い換えることを意味するため、LEDの初期費用約3000円に対して、蛍光灯は4800円〜8400円ほどのコストがかかるということになります。

つまり、1年単位ではなく、10年単位など長い目でみると、圧倒的に蛍光灯よりもLEDの方がお得であることがわかるのです。

電気代を節約するために意識したいポイント

下がる電気代のイメージ

最後に、蛍光灯であってもLEDであっても電気代をできる限り節約するために、普段からできる節約のポイントを紹介します。

  • 日中は電気を点けない
  • 電気料金がやすい時間帯に電気代の高い家電を使用する
  • ホコリが積もらないように定期的に照明を掃除する
  • ご家庭にあった電気契約プランに変更する

特に節約を頑張っているのに電気代が高い場合、現在契約している電気プランがご家庭に適していない可能性があります。最近は、様々な電力会社がありますし、プランも豊富です。ご家庭にあった電気プランをシミュレーションしてみることをお勧めします。

また、洗濯機や食器洗浄器などは、消費電力が多いため、電気代が高くつきます。プランによって異なりますが、電気代が安くなる夜間などに使用するようにすると、電気代の節約につながります。

長い目で見ると蛍光灯よりLEDの方がお得!

電卓と小銭入れを持っている女性

いかがでしたでしょうか。初年度のトータルコストを見ると、蛍光灯の方がお得に感じますが、長い目で見るとLEDの方が圧倒的にお得です。自治体から切り替えが推奨されているところもあるので、ぜひこの機会にLEDへの切り替えを検討してみてはいかがでしょう。

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