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雨戸を閉めっぱなしにする理由
窓を塞いで雨戸を閉めっぱなしにしているのか、その理由を聞いてみました。
- 開け閉めが面倒
- 窓の外がすぐ通りに面していて、家の中が丸見えになる
- 日中は不在で帰宅が夜なのでそのまま閉めっぱなしにしてしまっている
- 西日がまぶしいから
- 日当たりが良すぎて冷房がなかなか効かないので遮熱のため
- 冬場の室内の保温のため北側の雨戸は冬はつい閉めっぱなし
- 旅行で家族全員不在にするので防犯のため
- 台風の予報があったので窓ガラスが割れるのを防ぐため
- 隣の家との間隔が狭いので目隠しと防音のため
面倒というだけでなく、目隠し、遮光や遮熱、保温と防寒、防犯、防音、台風の際の安全対策など雨戸を閉めっぱなしにする理由はさまざまです。
雨戸の役割やメリット
雨戸とはガラス窓の外側に設置する板戸のことで、日本では、一戸建てに雨戸が設置されているのが一般的です。
海外では雨戸を設置しているケースはほとんどなく、ヨーロッパの一部の国では、室内を外に見せるために窓を大きく取るような文化があるようです。
基本的には雨戸のような役割のものはあまり設置されていないようです。
悪天候の際の雨風の吹き込みを防ぐ
台風などにより暴風雨が発生した際、外からの飛散物で窓ガラスが割れてガラス片が飛び散るなどを防ぎ、ケガや被害から守ってくれるメリットがあります。
遮熱効果がある
夏場は特に窓の向きによっては直射日光が当たり、室内の温度が上昇してしまうことがあります。雨戸を閉めることでカーテンよりも遮熱効果が高くなり、冷房の効きをよくしてくれるメリットがあります。
保温、防寒効果がある
冬場の窓付近は外気の影響を受けやすいため、わずかなすき間やガラス越しに冷気が侵入し底冷えの原因になります。
雨戸を閉めることで室内の保温効果が上がり防寒対策になります。冷え込みが厳しくなる夜間は特に防寒効果が高くなるため、雨戸を閉めることで室温の低下を抑えてくれます。
防音効果がある
昔ながらの板戸の雨戸の場合、完全防音は難しいですが、雨戸をしっかり閉めることで外からの音や、室内の音漏れは気にならない程度にまで抑える効果があります。
防犯対策になる
防犯機能付きの雨戸であれば、防犯対策として有効でしょう。
シャッタータイプの雨戸は頑丈なスチールやステンレスなどが使われている製品が多いため、外部からの侵入防止としての防犯効果があるそうです。
また、最近の雨戸は内側から施錠が出来るロック機能があるため、窓ガラスの鍵と合わせて二重に施錠することで長期間自宅を不在にする際や、夜間の防犯に役立ちます。
雨戸を閉めっぱなしにするデメリット
湿気がこもってしまう
雨戸を閉めっぱなしにすると窓を開けることが出来ず、日光も当たらず風通しもなくなります。
この状態が続けば、湿気が部屋にこもり、カビやダニ、シロアリなどの発生や、アレルギーによる健康被害が出るケースもあります。
また、風通しが悪くなると家全体が傷みやすくなります。雨戸をしめっぱなしにせず、朝には雨戸を開ける習慣をつけることをおすすめします。
雨戸の音が気になる、うるさく感じる
雨戸を閉めっぱなしすると、強風などが雨戸に吹きつけた場合、振動でカタカタと音がします。
夜の物音は神経質になりがちな人も多いはず。雨戸の音が原因で睡眠不足になるケースもあるようです。
雨戸の閉めっぱなしは防犯に役立つ?
スチールやステンレス製で、内側からしっかりしたロック機能を備えているタイプの雨戸であれば、窓ガラスの鍵との併用で犯罪者が外から短時間で鍵を壊すことが難しくなります。
空き巣などの犯罪者は、解錠に5分以上はかけないというルールがあるらしく、解錠に時間がかかることは防犯効果につながります。
ただし、ロック機能がない、またはロックしない状態で雨戸を閉めて出かけた場合はどうでしょうか。雨戸がずっと閉めっぱなしということは、留守であることを周囲に宣言していることにもなります。
犯罪者はそういう家を物色しているため、雨戸がロックされていないことを見破られてしまえば、簡単に侵入を許すことにもなり、室内の様子が見えないので侵入されてしまうとかえって犯罪行為がしやすい環境を与えることになってしまいます。
雨戸を閉めっぱなしで長期不在する場合は、防犯上のメリットとデメリットがあることを知っておきましょう。
最後に
雨戸を閉めっぱなしにする理由やメリットとデメリットについてご紹介しました。
雨戸は閉めっぱなしにせず、必ず朝は開けることなどを習慣にしましょう。雨戸のデメリットを減らして有効的に利用することができ、快適な住環境も維持できるでしょう。
日本は、四季による寒暖の差や、梅雨の湿気や台風などにより1年を通して生活環境が変化します。気候や環境から家屋や住人を守るために昔から雨戸を利用してきました。
最近では「外が暑すぎてエアコンの効きが悪い」「隣家との間隔が狭い」「人通りのある通りから室内が丸見え」などから雨戸を閉めるケースが増えてきているようですが、閉めっぱなしにはせず、目的に応じて雨戸を有効利用しましょう。