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革靴の買い替えサイン
革靴の買い替え時は、靴の製法や履き方で大きく変わってきます。靴にはあらかじめ耐久年数があるものでもなく、履く頻度や日頃のお手入れによって寿命は左右されます。
また、底を除いたアッパー部分だけが古くなっている場合は、修理で修復できることもあります。革靴の買い替えのサインは次を参考にしてください。
- 靴底(ソール)がすり減り薄くなっている
- 歩きづらくなっている
- 足への衝撃が強くなり、履いていると以前より疲れる
- 皮の部分がひび割れたり、穴が空きそう(空いている)
- 修復できない雨染みがついている
- 気になるニオイが取れない
などです。
革靴の寿命は製法によって異なる
革靴の製法の種類
一般的な革靴の製法は大きく3つに分類できます。製法により、修理に出せる・出せない、など違いがあるため、寿命もそれぞれ違ってきます。
- グッドイヤーウェルト製法:靴底(ソール)を何度でも張り替えられるため、長期間履くことが可能
- マッケイ製法:靴底(ソール)を張り替えられないので、修理できるのは数回程度
- セメント製法:接着剤でくっつけられた革靴で、安価で耐水性に優れているのが特徴
グッドイヤーウェルト製法の寿命は約10年
グッドイヤーウェルト製法は伝統的な靴の作り方で丈夫で重厚です。高級紳士靴に使われていて、他の製法に比べて長持ちします。
靴底(ソール)を少なくとも3回以上は交換することができるため、10年以上履けるものが多く、中にはお手入れ次第で20年近く履けることもあるそうです。ですが、1足当たりの価格は40,000円以上が相場と他の製法の革靴より高価です。
マッケイ製法の寿命は約5年
マッケイ製法は、靴底(ソール)と甲革(アッパー)を直接縫い合わせる作り方です。革靴の中底を見て、縫い目があるのはこの製法であるはずです。この靴の特徴は、軽く履き心地も良く幅広いデザインに対応できます。
価格は、20,000~40,000円で購入できるものがほとんどです。ですが、伝統的なグッドイヤーウェルト製法に比べると靴底(ソール)の修理ができるのは1~2回程度のため、寿命は5~10年とされています。
セメント製法の寿命は約2年
セメント製法は紳士用の革靴だけでなく、レディース靴やスニーカーなどにも幅広く使われている製法です。1足20,000円以下という他の製法より安価で購入でき、耐水性があるのがメリットです。
しかし、靴底(ソール)と甲革(アッパー)を接着剤で貼り付けたものなので、修理ができません。そのため、靴底(ソール)がすり減ってきたら寿命となり、早いと1年で寿命となる場合もあります。お手入れ次第では3年以上履くことも可能のようです。
革靴を長く履くためのコツ
革靴を長く履くためには、日頃の扱い方とお手入れで大きく寿命が左右されます。気を付けることややっておくべきことを習慣化させ、長持ちさせましょう。
- 革靴を履くときは必ず靴ベラ(シューホーン)を使う
- 携帯用の靴ベラ(シューホーン)を持ち歩く
- 脱ぐときはかかとの部分を片手で抑えながら脱ぐ
- 正しい姿勢で歩く
- サイズに合った革靴を履く
- 汚れやほこりはこまめにブラッシングをして落としておく
- 毎日同じ革靴を履かず、1~2日休ませる
- 保管の際は必ずシューキーパーを使う
- 定期的に甲革(アッパー)にはシューケアー用のクリームを塗る
- 防水スプレーを使用する
寿命は靴の製法と扱い方で変わる!
革靴の寿命は、靴の製法が大きく左右します。修理ができるグッドイヤーウェルト製法とマッケイ製法の革靴は、靴底(ソール)がすり減ってきても修理で修復できることもあるため、まずは販売店や修理店で相談してみましょう。
また、普段の履き方やお手入れ方法でも寿命は変わりますので、ご紹介した「長く履くためのコツ」を参考にしてみ