レタスが茶色くなる理由とは?変色したレタスは食べても大丈夫?

変色したレタス

レタスが茶色に変色しているのは傷み始めか腐っているからでしょうか?実は、一見腐っているように見えますが、レタスの切り口から出たポリフェノールが酸素に触れることで酸化して茶色に変色しているだけです。ただし、茶色くドロドロになっていたら腐っていますので注意しましょう。レタスが茶色くなる原因や腐ったレタスの見分け方などを説明します。

レタスが茶色くなる理由

茶色くなったレタス

レタスが茶色に変色してしまう理由は主に3つあります。

酸化

レタスの芯の部分や切り口が茶色に変色してしまうのは、ポリフェノール色素が酸化するのが原因です。レタスの成分にはポリフェノールが含まれており、切り口が酸素に触れることで茶色に変色してしまうからです。

新鮮なレタスの茎の断面から白い液体が出てくることがありますが、これはサポニン物質という成分です。このサポニン物質の中に含まれているラクツカニウムというポリフェノールは、レタスの切り口を守ろうとします。このラクツカニウムの物質が酸化することで茶色に変色します。

ラクツカニウムは、レタスを守る以外に肝臓や腎臓の働きを助けてくれる効果やリラックスさせて、イライラするのを静める効果などがあると言われています。

腐敗

レタスが腐敗したことにより茶色に変色する場合もあります。茶色に変色してきてドロドロとしてきた場合はレタスが腐敗しています。

他にも、レタスの葉の表面は正常なのに葉の内側や中心の葉が茶色に変色してきた場合は腐敗してきてる可能性があります。

病気

レタスが病気になることで、茶色に変色してしまう場合もあります。レタスの葉の部分に斑点状の茶色い模様がある場合は斑点細菌病になっている可能性があります。

これはレタスを保存していて茶色に変色した訳ではなく、レタス栽培をしているときにかかる病気で茶色に変色してしまうためです。

レタスが茶色くなるのを防ぐ方法

レタスを手でちぎる女性

レタスが茶色く変色しても食べられる場合があるとわかりましたが、レタスが茶色く変色してしまうと見栄えがよくなく、美味しそうに見えないので、ここではレタスが茶色くなるのを防ぐ方法をご紹介します。

包丁を使わない

レタスは基本的に包丁を使わず手でちぎるようにしましょう、レタスを切るときに包丁を使って切ってしまうと、レタスの細胞が破壊されてしまい、レタスの切り口からポリフェノールが発生することで、より酸素に触れてしまいレタスが茶色く変色しやすくなってしまいます。

レタスを手でちぎることで、レタスの繊維の破壊を最小限でおさえることができ、レタスが茶色く変色するのを防ぐことができます。

他にも、レタスを手でちぎることで、断面が不ぞろいになり、レタスの食感がシャキッとしてドレッシングなど絡みやすくなり美味しくなります。

レタスを手でちぎる方法は、レタスの葉を広げて葉先の部分と芯に近い部分を持ち、まっすぐ引っ張るようにしてレタスをちぎるようにしましょう。

酢水や塩水につける

レタスを切った後は、酢水か塩水につけるようにしましょう、そうすることでポリフェノールの酵素の働きを抑えることができ、レタスが茶色く変色するのを防ぐことができます。

しかし長い時間、切ったレタスを酢水や塩水につけてしまうと、レタスの栄養素などが失われてしまうので、レタスの水分をよく切ってからラップやキッチンペーパーなどで包んでレタスの切り口が外気に触れないように冷蔵庫に保存してください。

レタスが茶色くなった時の対処法

レタスチャーハン

レタスがドロドロした場合

レタスが茶色く変色して、腐敗でドロドロとしていた場合はその部分を取り除いて食べようとはしないで、思い切って処分してください。他にも、レタスから茶色い汁がでて異臭がした場合も、食べないで、処分してください。

レタスが酸化して変色している場合

レタスが酸化して変色していた場合は、体には害がないのでレタスを食べることができます。レタスの変色している部分が気になる人は、その部分を取り除いてから食べてください。

レタスの変色が気になる場合のおすすめ加熱料理

レタスの変色が気になったり、広範囲で取り除くのが面倒な場合は、加熱料理でに使用するのがおすすめです。

レタスチャーハン

レタスチャーハンは変色が気になったレタスの加熱料理に一番おすすめです、レタスを炒めることでしんなり食感もなくなり、醤油などの調味料でレタスの変色部分が分からなくなります。

レタススープ

レタススープもおすすめの加熱料理です。スープのベースで色が薄い鶏ガラスープや中華だしなどの場合はレタスの変色部分が気になりますが、美味しく食べることができます。

どうしてもレタスの変色部分が気になる人は、スープのベースが濃いミネストローネなどがレタスの変色部分が気にならなくなるのでおすすめです。

食べてはいけない腐ったレタスとは

茶色くなった

腐ったレタスがどんな状態なるのかをご紹介します。

水分が多いレタスは油断してそのままにしていると、茶色く変色したり、すぐに腐ってしまいます。レタスが腐っているか、わからないときや迷ったときは、レタスの見た目や臭いや触ったときの感じで判断できますので、参考にしてください。

見た目

  • レタスの色が茶色に変色している
  • レタスからカビが生えている
  • レタスからドロッとした茶色い汁が出ている

臭い

  • レタスから変な臭いがする
  • レタスから酸っぱい臭いがする

触った感触

  • レタスを触ったときヌルヌルしている
  • レタスを触ったときドロッとしている

このような状態のレタスは腐っているので食べずに処分してください。

レタスの保存方法

冷蔵庫の中の野菜

スーパーや八百屋などで購入したレタスをそのままの状態ですぐに冷蔵庫に入れてしまうと、レタスが 茶色に変色したり鮮度が悪くなってしまいます。ここでは、レタスの鮮度を長くする保存方法のコツをご紹介します。

レタスの冷蔵保存方法

  1. レタスの芯を包丁は使わず手で取り除く
  2. レタスの芯を取り除いた場所に水で濡らしたキッチンペーパーを詰める
  3. レタス全体をラップや水で濡らしたキッチンペーパーなどで包む
  4. レタスの芯のあった部分を下にした状態で冷蔵庫に入れて保存する

レタスを全部食べられないときや、レタスチャーハンやレタススープをつくる場合は冷凍保存がおすすめです。ただし、レタスをサラダとして食べたい場合は、シャキシャキ感が損なわれるので冷凍保存には向いていません。

(保存期間:約1週間)

レタスの冷凍保存方法

  1. レタスを水洗いする
  2. レタス水気をキッチンペーパーなどでよく拭き取る
  3. レタスを手で料理するときに使う具材の大きさにちぎる
  4. レタスをジッパー付き保存袋などに入れてよく中の空気を抜く
  5. 保存袋に入れたレタスを冷凍保存する

冷凍したレタスを料理するときは解凍しないでそのままの状態で使用してください。

(保存期間:約2週間)

レタスにつま楊枝を使った保存方法

  1. レタスの芯の部分の4箇所につま楊枝のへこみ部分の2か所が見える所まで差し込む
  2. レタス全体を水で濡らしたキッチンペーパーなどで包んだらその上にラップをかける
  3. レタスのつま楊枝で刺した部分を下にした状態で冷蔵庫に入れて保存する

つま楊枝を使った裏ワザの保存方法はキャベツの保存に使うときに有名ですが、レタスにも応用できます。

(保存期間:約3週間)

レタスに小麦粉を使った保存方法

  1. レタスの芯の部分を少し切り落とす
  2. レタスの切り口に小麦粉をしっかりつける
  3. レタスをジッパー付き保存袋などに入れてよく中の空気を抜く
  4. レタスの芯のあった部分を下にした状態で冷蔵庫に入れて保存する

レタスに小麦粉をつけることでレタスの水分を中に閉じ込めることができ、同時にレタスの水分を外に出さないので保存期間を延ばすことができます。

(保存期間:約3週間)

最後に

茶色くなったレタス

レタスの色が茶色に変色した場合、食べられるときと、食べられないときがあるんですね。レタスの色が茶色になったり、腐らないようにするには保存方法も大切になります。

キャベツだけではなく、レタスにも、つま楊枝を使った保存方法が使えたのは驚きでした。レタスは保存方法の違いで、保存期間も変わってレタスを長持ちさせることができますので、この記事を参考にして美味しいレタスを食べて下さいね。

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