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冷蔵庫の開けっ放しは意外とやってしまう
冷蔵庫のドアを閉めたはずなのに開いていたために家族から怒られた経験はありますか?
冷蔵庫のドアは閉めたつもりでも、強く押し過ぎた反動で開いてしまったり、逆に弱めに押していたためドアが閉まり切っていなかったり、意外と開けっ放しになっていることがあります。
ドアがうまく閉まらない原因は、冷蔵庫のドアのゴムパッキンが不調であることが考えられます。冷蔵庫はドアのゴムパッキンの中にある磁石の磁力によってドアを閉めています。このゴムパッキンが汚れていると冷蔵庫とドアとの磁力が弱まることで閉まりにくくなることがあります。
また、磁力が弱くなることで勝手にドアが開いてしまい冷蔵庫内の冷気が逃げてしまうこともあります。ドアのパッキンが壊れてしまった場合は、修理会社に依頼して修理するようにしてください。
冷蔵庫を開けっ放しにしたら電気代はいくらかかる?
ここからは、冷蔵庫を開けっ放しにしているとどうなるのかをご紹介していきます。
冷蔵庫のドアを開けっ放しにしてしまった場合、多くの人が高い電気代を請求されると思いがちですが、実はそうでもありません。
そもそも冷蔵庫の電気代は契約している電力会社や冷蔵庫の容量にもよりますが、開けっ放しの場合は1時間で約16円かかり、1日で約388円、1ヶ月だと約1万1680円かかります。対して、一般的に冷蔵庫を使用する場合は、1時間あたりの使用平均だと1時間で0.8円、1日で約20円、1ヶ月で約613円かかると言われています。
冷蔵庫のドアの開けっ放しと閉めっ放しでは、ドアを開けっ放しの方が電気代は多少高くなります。それは冷蔵庫内の温度が上がってしまい、コンプレッサーが反応して設定の温度まで冷やそうと電力を使うため、電気代が上がるようです。
しかし、開けっ放しで電気代が高いといってもコンプレッサーの消費電力は少ないため、長期間開けっ放しにしなければ大幅に電気代が上がることはありません。電気代については、そこまで心配しなくても大丈夫のようです。
冷蔵庫の中に入れていた食材や食品はどうなる?
冷蔵庫のドアを開けっ放しにしていた時間と室内の温度によって、食品などをどう処理するかが決まります。
気温が20度以下で湿度がなかった場合は、1時間ほどの開放であれば問題はありません。しかし、5時間以上開けたままであれば、食材を捨てることをおすすめします。
というのも冷えていた食材や食品でも常温になるだけで、カビや細菌が発生する可能性があるからです。また未開封であったとしても乳製品やお肉、生野菜など傷みやすい食品は捨てたほうがいいでしょう。常温保存ができる食材や食品でも急激な温度変化により、風味や味が変わってしまう可能性がありますので、注意してください。
冷凍庫のドアが開けっ放しで半解凍になってしまった場合は、当日に調理すれば食べることができますが、完全に解凍されている場合は捨ててしまう方がいいかと思います。半解凍や完全に解凍されてしまった食品を再冷凍すると、痛みが早くなり賞味期限内に食べたとしても食中毒を引き起こす可能性があるのでなるべくすぐに食べるか、再冷凍せず捨ててしまうことをおすすめします。
冷蔵庫を開けっ放しにした後に確認すべきこと
食材や食品の状態は必ずチェック
冷蔵庫を開けっ放しにしてしまった時は、食材や食品の品質状態は必ずチェックしましょう。傷みにくい食材や食品でも、細菌やカビの繁殖によって食べられなくなっていることがあります。冷蔵庫内に食材や食品をあまり詰め込んでいない場合は腐りにくいですが、詰め込んでいる場合、廃棄しなければならない可能性が高いようです。
冷蔵庫内の温度ならば細菌やカビが繁殖することはまずありませんが、詰め込んでいる冷蔵庫の場合は、閉め忘れて温度が上がって繁殖しやすくなることもあります。食品の見た目が変わっていなくても捨てることをおすすめします。
冷蔵庫内が水滴で水浸しになっていないか確認する
冷蔵庫を開けっ放しにしていると、水滴などで水浸しになっている場合があります。冷蔵庫内に水滴が付着していたり、水浸しになっていたりするのを放置していたら故障の原因になる可能性が高いため、必ず確認しましょう。水滴の付着や水浸しになっている場合は、まずは冷蔵庫の電源を切って拭き取ります。そのあと電源を入れて冷蔵庫内が冷えているか確認してから食材を戻すようにしてください。
電気代が異常に上がっていないかチェックする
先ほどご紹介した通り開けっ放しにしたからといって、電気代が大幅に上がることはないようです。ですが冷蔵庫が故障してしまった場合は、冷蔵庫内に冷気がうまく伝わらないため電気代がかかってしまうことがあるようです。開けっ放しにした月とその翌月で電気代が変化しているか確認した方がいいでしょう。電気代が高くなっていたら、故障してしっかり冷えなくなっていることも考えられます。
冷蔵庫の開けっ放しから冷えるまでの時間
冷蔵庫の温度が上がってしまったら元の温度に戻す必要があります。冷えるまでの時間は夏場と冬場によって異なります。夏場でしたら半日程度、冬場なら3~6時間程度で設定温度まで回復します。しかし、回復するまでの時間で傷んでいなかった食品や食材が腐ってしまうことがあります。腐らないようにするために、大きめのクーラーボックスに保冷剤を入れて保存しておくようにしてください。
クーラーボックス使用の手順
ドアの開けっ放しが発覚した際は、電源を切って冷蔵庫内の食品や食材を保冷剤と一緒にクーラーボックスに入れます。このとき、クーラーボックス内に詰め込みすぎると温度が上昇して細菌やカビの繁殖の原因となるので、詰め込み過ぎには注意してください。
冷蔵庫内の温度が設定温度まで回復したら食品や食材を入れていきます。このとき食品や食材が傷んでいないか、変な臭いがしないか必ずチェックしてください。傷んでいたものを入れてしまうと他の食品が傷んでしまうことがあります。
冷蔵庫の開けっ放しを防止する対策
冷蔵庫を開けっ放しにしてしまった時の影響をご紹介してきましたが、色々と対応しないといけないことが多く、面倒だと思う人が多いかと思います。そもそも冷蔵庫がしっかり閉まりさえすれば起こらなくていいことばかりです。ここでは開けっ放しを防止する方法をご紹介します。
開けっ放し防止機能搭載の冷蔵庫に買い替える
最近の冷蔵庫には節電防止のためにドアの開けっ放し防止機能として、アラーム機能やオートクローズドア機能があります。アラーム機能は一定時間ドアが開けっ放しの際に音で知らせてくれます。
音だと分かりやすいのですぐに気が付くことができます。オートクローズドア機能は半ドアの際に自動でドアを閉めてくれる機能です。この機能があれば開けっ放しの心配がなくなります。冷蔵庫を買い換える時は防止機能付きのものにすることをおすすめします。
防止グッズを使う
また、冷蔵庫の開けっ放し防止グッズを買って閉め忘れを防ぐこともできます。開けっ放しを防止するグッズはたくさんあります。グッズは100円ショップでも購入することができますので気軽に試してみることができます。開けっ放しの際にアラームが鳴る付属の防止グッズなど、冷蔵庫に固定するだけで使うことができるのでぜひ一度試してみてください。
まとめ
冷蔵庫の開けっ放しの際に起きることやその対策方法について、ご紹介してきました。一番大切なことは冷蔵庫の開けっ放しを防止することです。冷蔵庫を開けた後は必ず閉まっているか確認すること、もし開けっ放しにしてしまっても被害が少ないよう冷蔵庫内に食品や食材を詰め込みすぎないことを意識するといいでしょう。
最後に紹介しましたが、100円均一で防止グッズを用意することは簡単にできてとても効果的かと思います。ちょっと気を付けることで、食品や食材を無駄にすることを防ぎ、冷蔵庫の故障を避けることできます。ぜひ一つ一つ意識を変えて冷蔵庫の開けっ放しを防いでいきましょう。