子どもの感受性が乏しくなってしまう「親のNG行動」4つ!今すぐ見直そう

泣き顔の子供の横顔

多くの子どもは生まれながらにして感受性が高いものです。この素晴らしい資質を大切にし、伸ばしていきたいと考えるのは、親として自然なことです。しかし、親の特定の行為によって、子どもの感受性が次第に鈍くなってしまうことがあります。それでは、子どもの感受性を低下させてしまう親の行動にはどのようなものがあるのでしょうか。

子どもは生まれながらに感受性豊か!

仲良しの子どもたち

よく「子どもは感受性が豊か」と言われますが、「感受性が豊か」とは何を意味するのでしょうか。

子どもたちは、外からの様々な刺激や印象を直接的に受け止め、素直に反応することができます。これにより、多彩な経験をし、感情の幅を広げ、感情表現も豊かになります。これを「感受性が豊か」と呼びます。

外からの刺激を直接的に受け止め、それに感情を込めて表現することは、大人には難しいことがあります。子ども特有のこの感受性は、純粋な友情や感動、人や動物への共感を可能にします。これは非常に素晴らしい才能だといえるでしょう。

子どもの感受性を伸ばすことが親の願い

母親にキスをする子供

子どもたちは、豊かな感受性を持って生まれてきます。大人になってからも、他人に思いやりを持ち、様々なことに共感し、感動する能力は非常に価値があるものです。

親としては、子どもが持つこの素晴らしい才能を伸ばしてあげたいと願うものです。ただ、周りを見てみると、子どもの頃のような感受性を保持している大人は少ないと思いませんか。

人はさまざまな経験を経るうちに、感受性を徐々に失ってしまうことがあります。そして、感受性を失ってしまう原因の一つに、最も身近な存在である親の役割があることを見落としてはいけません。特に、幼い時期には、親の影響を受けやすく、親の行動が子どもの感受性に影響を及ぼすこともあります。

子どもの感受性を鈍らせる「親のNG行動」4つとその対策

母親に叱られて耳をふさぐ女の子

ほとんどの親は、子どもの感受性を育てたい、または維持したいと思っています。これを実現するには、子どもの感受性を損ねる可能性のある親の行動を避けることが重要です。

以下に挙げるような行為は、子どもの感受性を抑え込んでしまうため、避けるようにしましょう。

1. 子どもの意見を聞かず、親の言う通りにさせる

大人に叱られうつむいている少女

「これは可哀想だ」と思われがちですが、多くの親が無意識にこの行動を取っています。

確かに、ほとんどの親は「子どもの話を聞きたい」「子どもの気持ちを理解したい」と願っています。しかし、実際には忙しい日常に追われ、子どもの話に耳を傾ける余裕を持つことが難しい場合があります。

さらに、たとえ話を聞く時間があったとしても、疲れているときには、その話を受け止める心の余裕がなく、「こうすべきだ」「早くこれをやりなさい」といった強い指示を出してしまうことも少なくありません。

このような行動は、子どもの思考や感情をその場で遮ってしまいます。このような対応が繰り返されると、子どもは徐々に感情を内に秘めがちになり、感受性が薄れていくのです。

2.「ダメ」という否定的な言葉を繰り返し使う

泣きじゃくる幼い子供

よく指摘される点ですが、「ダメ」のような否定的な言葉は、特に幼い子どもに対しては大きな影響を与えます。頻繁に「ダメ」と言われると、子どもは自分が否定されていると感じ、その言葉を聞くだけで泣いてしまうことも珍しくありません。

親は「マナーを身につけさせたい」「これは危険だから」という良い意図で言うことがほとんどです。しかし、反抗期にある子どもや高揚している時は、親の穏やかな言葉を受け入れにくいものです。

そんな時、つい簡単に「ダメ」と言ってしまいがちです。ですが、幼ければ幼いほど、「ダメ」という言葉は子どもに深く刻まれ、「何をしてはいけないのか」「自分自体がいけないのでは」「ママは僕を好きじゃないの?」と誤解してしまう恐れがあります。

「ダメ」という言葉は、本当に危険が迫っている時や他人に害を与えかねない時に限定して使い、それ以外は子どもが新しいことに挑戦するのを支援する姿勢を心がけましょう。子どもがやりがちな行動を予測し、事前に対策を考えておくと、親も心に余裕を持ちやすくなります。

3. 子どもの感情を封じ込める対応をする

泣きじゃくる子供に頭を抱えている母親

子どもが感情的になって泣き叫んだり、大声を出したり、身体を動かしすぎたりする場面では、親もため息が出ることでしょう。その瞬間、親自身の感情も昂ぶってしまい、「うるさい!」と叱りつけることもあるかもしれません。

しかし、子どもの感情を完全に無視するような行動や、怒鳴って感情を抑え込もうとする姿勢は、子どもが感情を内に閉じ込めるようになり、結果的に感受性を損なわせてしまいます。

親も完璧ではなく、感情を制御するのが難しい時もあります。そのような時は、「ちょっと待ってね」と言って一時的に場所を変えたり、子どもが安全な状態であることを確認した上で少し距離を置いたりするなど、自分自身を冷静に戻す工夫をしましょう。

この短い時間を取ることで、親自身も感情を整理でき、子どもも感情の高ぶりが落ち着きます。落ち着いたところで、「どうして嫌だったの?」「何をしたかったの?」と、子どもの話を聞いてあげることが大切です。

4. 新たな体験の機会を制限する

ルーペを使っている少年

日常生活の忙しさに追われ、子どもに多彩な体験を提供するのが難しいと感じる親御さんは多いと思います。

子どもは新しい刺激に触れることで感受性を磨いていきます。可能な限り様々な経験をさせてあげることが理想的です。ただ、時には親の都合で、子どもが受けられる刺激の機会を制限してしまうこともあるかもしれません。

たとえば、「やってみたい!」と子どもが言う絵の具を「今日は使えないよ」と断ったり、雨で外出を避けたりすることです。親の立場からすると、その気持ちは非常に理解できますが、外出が難しい時期だからこそ、子どもの「やりたい!」という声に応えるべき時もあります。

雨の日が外遊びを敬遠させる理由になることも分かりますが、雨特有の匂いや音、遊び、感触を体験する機会も多いのです。絵の具を使うことでしか得られない楽しみもあります。

毎日子どものすべての要望に応える必要はありませんが、親としてはできる範囲で多くの刺激を提供し、日に1〜2回は子どもの望みを叶えるよう努めましょう。「今日は何をしたいか、2つ教えてね」と子どもに尋ねることも、楽しみを共有し、ポジティブな影響を与える方法です。

子どもの感受性を育むためには、感情や好奇心を大切にすること

楽しそうに子供と接している母親

この記事を通してご理解いただけたと思いますが、幼い子どもの感受性は親の振る舞いによって大きく影響を受けます。育児は難しく、完璧を求めることはできませんが、子どもの感情や好奇心に耳を傾けること、そしてそれを共に楽しむ心を持つことが大切です。

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