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【保存方法別】筋子の賞味期限
筋子の賞味期限は最大で90日程度と長持ちしますが、保存状況や保存方法によっては当日中に食べきる必要があります。
冷凍筋子の賞味期限
冷凍筋子の賞味期限は30~90日程度です。
ただし、賞味期限が近づくと同時に冷凍保存されている期間が長くなれば長くなるほど美味しさも失われていきます。
また、冷凍保存されていた期間が長い筋子は冷凍焼けしてしまうことがあります。表面が乾燥したり、水分が減ってパ食感がサパサしたり、中がスカスカになってしまいます。食べることはできますが、美味しいとは言いにくいです。
解凍方法
冷凍筋子は自然解凍してください。
食べる前日~半日前までに冷蔵庫またはチルド室へ入れ、ゆっくりと時間をかけて解凍することが美味しく解凍するポイントです。
解凍した筋子の賞味期限は当日中~2日程度です。食べきるようにし、再度冷凍保存することはおすすめしません。
冷凍筋子は電子レンジの解凍機能を使用しての解凍はしない方が良いです。熱が加わりすぎてしまい、煮えてしまう可能性があります。
また、流水での解凍は水道水の温度によって筋子が傷んでしまう可能性がありますのでおすすめしません。
生筋子の賞味期限
生筋子の賞味期限は当日中~1日程度です。
購入してから翌日には消費期限を迎えてしまいます。基本的には冷蔵庫またはチルド室で保存し、翌日までには食べきるようにしましょう。
生筋子を塩漬けにし、当日中に食べきるのであれば常温で保存しても傷みにくいです。
調理・加工した筋子の賞味期限
醤油漬けされた筋子の賞味期限は冷蔵で保存した場合14~20日程度です。開封した後は賞味期限に関わらず早めに食べきるようにしましょう。
塩漬けされた筋子の賞味期限は冷蔵で保存した場合10日程度、冷凍で保存した場合90日程度です。
冷凍保存と解凍方法
冷凍で長期保存したい場合には、筋子をラップで包んでフリーザーバッグへ入れます。なるべく空気に触れないようにすることで美味しさを保ちながら長期保存することができます。
解凍する時は、食べる前日~半日前までに冷蔵庫またはチルド室へ入れ、ゆっくりと時間をかけて解凍します。
筋子のおにぎりの賞味期限は当日中です。筋子を買ってきて手作りのおにぎりを食べるのであれば、食べきれる分だけ作るようにします。
当日中に食べきり、傷みやすいため保存はしない方が良いです。
賞味期限切れの筋子は食べても大丈夫?
賞味期限の筋子は食べても大丈夫です!
ただし、賞味期限がどのようなものであるかを理解しなければなりません。
消費期限:この期限内であれば安全に美味しく食べることができる期限。
賞味期限の補足
賞味期限は「未開封」で保存方法に従って保存されていた場合にのみ有効です。
容器や袋に表示されている賞味期限をかなり過ぎてしまったとしても、異常がなければ食べることができます。
変色はないか、異臭はないか、カビは生えていないか、そして最後に味も確認してみると良いです。
消費期限の補足
消費期限は「未開封」で保存方法に従って保存されていた場合にのみ有効です。容器や袋に表示されている消費期限を過ぎてしまったら食べない方が良いです。
未開封で保存方法に従って保存されていた場合、食品によっては、消費期限を1日過ぎた程度であれば慎重に判断して食べることができる可能性のある食品もあります。
傷みやすい食品であればほぼ不可能ですが、傷みにくい食品であれば可能性があります。
傷んだ筋子の見分け方
筋子が腐ったらどうなる?
筋子が腐ったら赤黒い色へと変化します。より黒に近い色で、明らかに見た目が悪く美味しそうには見えません。
鱒(マス)の筋子、秋鮭の筋子、紅鮭の筋子など、どの魚の筋子なのかによって、元々の色に少し違いがあります。しかし、どの魚である場合にも、生筋子は明るく澄んだオレンジ色であると鮮度が良いとされています。
赤っぽく色が変化したものは鮮度が落ちています。さらに赤黒く色が変化したものは美味しく食べることができない、もしくは腐っている可能性があります。
筋子の黒い粒は何?
粒(卵)が繋がった状態であるのが筋子です。
その中に黒い粒がいくつか確認できるのであれば、その粒だけが他よりも早く傷んで赤黒く色が変化したものである可能性があります。
ただし、筋子の黒い粒が全て傷んだ卵であるというわけではありません。買ったばかりの筋子に黒い粒がついている場合、それは「卵核」と呼ばれるものです。
筋子は卵巣に入った状態の魚卵であり、卵巣膜によって繋がっています。そのため、卵細胞の核がついたまま販売されることもあるのです。
食べても問題ありませんが、どうしても気になるのであれば取り除いてください。
筋子からカビの臭いがする…
筋子からカビの臭いがする時は食べない方が良いです。しかし、筋子そのものが傷んでカビが発生しているわけではないこともあります。
筋子が売り場まで運ばれてくる間、他の物に発生していたカビの臭いが移ってしまった可能性を考えることができます。
臭いだけが移ったのかもしれませんし、筋子が入れられている容器や袋の表面にカビそのものが移ったのかもしれません。
当日中であれば、返品や交換が可能であるはずですので、すぐに購入したお店に持って行き、事情を説明しましょう。
購入してから1日過ぎたくらいでカビが生えることはありませんので、翌日であってもレシートを持ってお店へ相談に行きましょう。
溶けた筋子を食べて食中毒に…
筋子が傷むと卵(粒)が溶けます。
汁が出ている、水分が減って粒がへこんでいる、筋子全体がナヨっとしているなど、粒にハリや弾力がない状態のことを溶けていると表現することがあります。
しかし、初めて筋子を食べたため、色・ニオイ・味などの異変に気づくことができず、何の疑いもせずに食べてしまった結果、筋子による食中毒を起こしてしまった事例があるようです。
筋子の粒が溶けている状態は食中毒を起こす可能性が高いほど傷んでいる状態です。
最後に:筋子の賞味期限は保存状態と保存方法でかなり違う!
- 筋子の保存状態:「未開封」であることが必須
- 冷凍筋子の賞味期限:30日~90日程度(冷凍焼けに注意)
- 生筋子の賞味期限:当日中~1日程度(翌日には消費期限を迎える)
- 醤油漬けされた筋子の賞味期限:冷蔵で14日~20日程度
- 塩漬けされた筋子の賞味期限:冷蔵で10日程度・冷凍で90日程度(冷凍焼けに注意)
冷凍で保存すると賞味期限は伸びますが、長期保存であるほどにどうしても美味しさが失われてしまいます。
生筋子や筋子はご自分で漬けに加工するなどし、美味しさが失われにくい冷蔵で保存し、なるべく早く食べきりましょう。
「生筋子」は卵巣に入った状態の未成熟の魚卵で未加工のものです。塩漬けにすることで賞味期限が伸びます。
生筋子を塩漬けにしたものが「筋子」です。筋子をさらに醤油漬けにすることで賞味期限が伸びます。食べきれずに余ってしまった生筋子や筋子はすぐに塩漬けまたは醤油漬けにしてから保存すると良いです。
いつまでも冷凍庫に入ったままの冷凍筋子の使い道に困っているのであれば、冷蔵庫またはチルド室で半日~1日かけてゆっくり解凍し、醤油漬けにしてしまいましょう。
賞味期限も消費期限も当日中です。炊きたての白米にのせて食べるのがおすすめです。