石油ストーブへの『絶対NG行為』6選

点火させた石油ストーブ

電気を使わない石油ストーブは停電の際でも使用でき、灯油によってパワフルに部屋を暖めてくれます。他にも、静かであること、エアコンのように乾燥が気にならないことなどメリットはいくつもあります。ですが、誤った使い方は火災につながる恐れがありNG行為はとても危険です。石油ストーブへの絶対NG行為をご紹介します。

石油ストーブへの『絶対NG行為』6選

室内に置いた石油ストーブ

1.換気をしないで使い続けるのはNG

石油ストーブを使う際は、1時間に1~2回、2分程度でよいので換気をしてください。換気をしないで使用を続けると、室内の酸素が減って不完全燃焼による一酸化炭素中毒になってしまいます。

一酸化炭素中毒になると頭痛や吐き気の症状、手足がしびれて動かせなくなることや、重症になると死に至る恐れもあります。換気の方法としては室外の空気をしっかり取り込めるよう、2カ所以上の窓を開けて風の通り道を作るようにしましょう。

2.灯油以外のガソリンや混合油の使用はNG

石油ストーブは必ず灯油を使い、灯油以外の使用は火災の原因となるため絶対にNGです。毎年のようにガソリンや混合油を使い火災が発生する事故が起きているそうです。

混合油とは草刈り機などの燃焼オイルとして使われるもので「油」という文字が付きますが成分はほぼガソリンと同じだそうです。石油ストーブには灯油以外は絶対に使ってはいけないことを覚えておきましょう。

3.持ち越した灯油や汚れた灯油の使用はNG

屋外に置かれた2つの灯油ポリ容器

石油ストーブに使える灯油は、たとえ灯油であっても変質した灯油や不純物が入った灯油を使うと異常燃焼や故障の原因となるため使ってはいけません。次のような灯油の使用はNGとされています。

  • 前の年から持ち越した古い灯油
  • 高温多湿・直射日光の当たる場所で保管していた灯油
  • 灯油用ポリタンク(赤色)ではない水用のポリタンク(水色など)で保管していた灯油
  • フタがきちんと閉まっていなかった灯油
  • 水やゴミなどが混入している灯油

4.カートリッジタンクから灯油が漏れているのはNG

灯油を入れるカートリッジタンクは、確実にタンクの口金を締めて灯油が漏れないようにして下さい。締め付けがあまかったり確実に締まっていないと灯油が漏れて、引火し火災につながる可能性がありとても危険です。

また、給油の際は必ずストーブを消して、完全に消えていることを確認してから給油するようにしてください。

5.近くにスプレー缶を置いたり使用するのはNG

キャップをしていない3本のスプレー缶

ヘアスプレーや殺虫剤などのスプレー缶には、噴射用のプロパンガスが使用されているものが多いため、石油ストーブの近くに置くと暖められてスプレー缶が破裂する恐れがあるそうです。

また、スプレーを使うことでも中身のガスに引火して火災になることもあるためNGとされています。置きっぱなしにしたり、うっかり使ってしまうことがないよう気を付けましょう。

6.近くに燃えやすいものを置いたり洗濯物を干すのはNG

石油ストーブの近くに、クッションや布団、衣類、新聞紙など燃えやすいものを置くのはNGです。カーテンに接触して出火することもあるため、カーテンが風で動いても接触しないような場所に設置してください。

また、室内干しの際、石油ストーブの近くで洗濯物を乾かすのも危険です。気づかないところで洗濯物が落下して火災になる例も後を絶たないそうですので控えましょう。

低温やけどや脱水症状にも注意

点火させた石油ストーブ

石油ストーブは長い時間当たり続けると、低温火傷や脱水症状になる恐れもあります。特に小さな子やお年寄り、病気の方が使う際は周囲の人たちがきちんと注意しておく必要があります。

また、ペットのいるご家庭ではペットが石油ストーブに近づきすぎると徐々に毛が焦げたり、ひどい場合は皮膚にやけどをおう危険もありますので気を付けて下さい。

賃貸住宅では使用禁止の場合もある

石油ストーブで火災が発生するイメージイラスト

ご紹介したように石油ストーブはNG行為によって一酸化炭素中毒や火災を引き起こすことがあるため、賃貸住宅では使用NGとされていることが多いそうです。

無断で持ち込んだ場合は火災になっても保険が効かなくなることもあるそうなので、賃貸住宅のご家庭では規約を確認することをおすすめします。石油ストーブは正しい使用方法で安全に活用してください。

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