松前漬けの賞味期限と保存方法！腐った時の見分け方もご紹介

松前漬けは北海道の郷土料理

松前漬けの賞味期限とは別に松前漬けの由来と歴史について説明します。

松前漬けは松前という名前の通り、現在の北海道の松前郡松前町周辺の松前藩が発祥の郷土料理で、乾燥させたスルメイカと昆布を細切りにして醤油、酒、みりん、砂糖などで漬け込んだ、松前漬けの賞味期限を延ばす為の保存食です。

松前漬けは江戸時代の後期から明治にかけて北海道の南部では鰊漁が盛んに行われ鰊の卵である数の子を使って作られていましたが数の子の価格が高騰し使う分量は減りました。

松前漬けは昭和になり鰊漁が衰退しスルメイカ漁が盛んになったため昆布とスルメイカが多く使われるようになっています。

松前漬けは賞味期限を延ばす為の冬の保存食として親しまれ今では正月のおせち料理として出されることも多くなっています。

松前漬けの賞味期限

松前漬けがいつまで日持ちするのか賞味期限は保存方法で異なります。

松前漬けには数の子などの生ものが入っているので常温で保存すると傷みやすくなってしまうので冷蔵庫に入れて保存することになります。

松前漬けは手作りのものと真空パックに入っているものなど状態によって賞味期限は異なるので、それぞれの状態における賞味期限を紹介します。

手作りの場合

手作りの松前漬けの賞味期限を延ばす保存方法はジップ付の保存袋やタッパーなどに入れて、できるだけ空気に触れないようにして保存します。松前漬けは野菜室での保存でも問題ありません。

このようにした場合の松前漬けの賞味期限は10日前後です。

真空パックの場合

真空パックに入った状態の松前漬けは空気に触れることが無いので細菌が入り込むことも無いので、未開封であれば賞味期限は1ヵ月程度です。松前漬けは開封された後では真空状態では無くなってしまい空気に触れてしまっているので、賞味期限が短くなります。

松前漬けは手作りした場合と同じジップ付の保存袋やタッパーなどに入れて冷蔵保存をしていても賞味期限は10日前後となります。

冷凍保存の場合

松前漬けは真空パックの未開封の状態で冷凍保存をした場合は、大きく賞味期限を伸ばすことができます。

冷蔵庫に入れるときと同じように真空パックのまま冷凍庫に入れるだけで賞味期限を2倍～3倍にまで伸ばすことができます。

松前漬けの賞味期限は未開封でしたら冷蔵で2ヵ月～3ヵ月となるので、松前漬けを消費するまでの賞味期限の猶予が長くなるので安心できます。

松前漬けを開封してしまっている場合でも、ジップ付の保存袋やタッパーなどに入れて、できるだけ空気に触れないようにして保存することで賞味期限は2倍～3倍となるので賞味期限は約1ヵ月となります。

松前漬けは小分けにして1度で食べきることができる量で冷凍しておくと便利です。

松前漬けの賞味期限が切れたら

松前漬けの賞味期限は消費期限と違い美味しく食べられる期間を表しています。少し過ぎてしまっていても傷んで腐ってしまった状態になっていなければ食べても問題ありません。

傷んで腐ってしまった松前漬けを見分けるときのポイントは見た目や臭いや食感です。

糸を引いている

見た目で腐ってしまったと見分ける方法は箸で松前漬けをつまんで持ち上げてみましょう。

そのときに糸を引いている場合は傷んでいる可能性が高いと言えます。但し松前漬けは昆布も入っているため昆布特有の粘り気だった場合は問題ありません。

賞味期限内でも松前漬けの数の子が溶けてどろっとした感じになっている場合は傷んで腐ってしまっていると考えられるので食べるのは止めて処分してください。

生臭さや酸っぱい感じのにおいがする

松前漬けには数の子や昆布が入っているので、もともと魚介系のにおいがする食べ物なのですが、その匂いがより強くなって生臭くなっている場合は危険です。

松前漬けの、においは腐ってしまっているか判断するときに重要なポイントとなります。また賞味期限内でも松前漬けが酸っぱい感じの臭いがするときには、傷んで腐ってしまっていることの証拠となります。

松前漬けがこのようなにおいがする場合には傷んで腐ってしまっている状態と考えられるので食べることは諦めて処分するようにしましょう。

食感が変わってしまった

松前漬けを食べると数の子のプチプチとした食感を楽しむことができますが、傷んでしまって腐っている場合はその食感を楽しむことができなくなっています。

松前漬けの見た目やにおいに違和感が感じられなくて食べようとして口に含んだ時に、プチプチとした食感が無く柔らかすぎてしまった場合は傷んで腐ってしまっている可能性があります。

松前漬けを飲み込まないように注意して処分しましょう。

松前漬けの正しい保存方法

松前漬けの正しい保存方法は未開封の真空パックの状態で冷凍保存をすることです。

この方法で約1ヵ月と言われている賞味期限を2ヵ月～3ヵ月に伸ばして保存することができます。冷凍した松前漬けを解凍するときは、冷凍庫から冷蔵庫に移動して5時間ほどかけてゆっくり解凍して食べましょう。

松前漬けの解凍後の賞味期限は3日～4日なのでそれ以内で食べるようにしましょう。松前漬けを賞味期限内に食べきることができない場合は早めに再度冷凍するようにして保存しましょう。

松前漬けを再冷凍をした場合は風味が落ちてしまう可能性が高くなるので、冷凍保存して解凍した場合は出来る限り早めの賞味期限内に食べきるようにしましょう。

数の子が入っている松前漬けの場合は数の子は生もので傷みやすいので賞味期限内に限らず再冷凍をしないようにしてください。

松前漬けを冷蔵保存をする場合は、未開封の真空パックの場合は何も手を加えずにそのまま冷蔵庫で保存しましょう。

松前漬けを開封後は密閉できるジップ付きの保存袋の中に入れやタッパーなどに入れてできる限り空気が入らないようにして冷蔵して保存しましょう。

賞味期限内に使い切るための松前漬けおすすめの食べ方

松前漬けが余ってしまったという場合に賞味期限内に使い切るのおすすめのアレンジ料理を紹介します。

松前漬けを調味料として考えて大胆に利用してみましょう。

松前漬けチャーハン

チャーハンを作るときに賞味期限内の松前漬けを加えてみましょう。パックに残った汁も加えて炒めると和風で美味しいチャーハンを手軽に作ることができます。

松前漬け炊き込みご飯

ご飯を炊くときに賞味期限内の松前漬けを乗せるだけで昆布とスルメイカの旨味が染み込む美味しい炊き込みご飯が簡単に作つことができます。

松前漬けパスタ

パスタを茹で上げてフライパンにオリーブオイルを入れて賞味期限内の松前漬けを温めてパスタに絡めるだけで美味しい和風パスタを作ることができます。

最後に

松前漬けは1度の食事で大量に食べると言ったものでもないので、松前漬けを賞味期限内に食べきることができないと判断できた時点で、松前漬けは冷凍保存をするか冷蔵保存をするのか考えましょう。

松前漬けとして賞味期限内に食べきることができない場合には、無駄にしないよう松前漬けを調味料として考えてアレンジ料理をして松前漬けを賞味期限内に美味しく食べきるようにしましょう。