らっきょうで臭いおならが出るのは何故?一日の摂取量の目安

らっきょう

らっきょうを食べると臭いおならが出ます。らっきょうは畑の薬と言われることもあるほど体に良いとされるシャキシャキ食感で美味しいものですが、食べるとおならが出やすくなったり、臭くなってしまいます。今回はらっきょうを食べるとおならが出たり、臭くなる理由やらっきょうの栄養効果についてを詳しく解説します。

らっきょうを食べるとおならが出るのはなぜ?

お腹を押さえる女性

らっきょうを食べるとおならが出る理由は、らっきょうは水溶性食物繊維の含有量が全食品の中でもトップクラスの食品です。

らっきょうのように繊維質の多い食品は胃では消化しきれずに大腸まで届いてしまいます。

そのため腸内で分解されて炭酸ガスやメタンガスになりやすくなってしまうため、らっきょうはおならが出やすくなると言われています。

また、らっきょうはシャキシャキと歯ごたえのある食品なので、食べるときにはよく噛んで食べるのでそのときに空気も一緒に体内に入り込んでしまいます。

その空気の一部も体内を通って、腸内で食べ物が大腸菌によって発酵されて発生したガスと混ざりあっておならとして体外に放出されます。

らっきょうには整腸作用があるのでおならが出やすくなってしまいますが、便秘の方の場合には便秘の解消を期待することができると言われています。

《 らっきょうを食べるとおならが出る理由 》

  • らっきょうは水溶性食物繊維の含有量が全食品の中でもトップクラスの食品なので、胃では消化されず腸内まで運ばれて発酵し、分解されて炭酸ガスやメタンガスを発生させる。
  • らっきょうはシャキシャキの歯ごたえのある食感のためよく噛んで食べるので空気を一緒に体内に取り込んでしまうため腸内で食べ物が発酵されて発生したたガスと混ざり合ってしまうためです。

らっきょうを食べた時のおならが臭い理由

らっきょう

らっきょうを食べた時のおならがいつもよりも臭いと思ったことはありませんか?

これはらっきょうに含まれている硫化アリルという成分が原因となっています。らっきょうに含まれる硫化アリルは腸内の細菌によって分解されると強い臭いを発生させてしまいます。

硫化アリルはらっきょう以外にもにんにくやニラや玉ねぎや豆腐や納豆や肉や魚にも含まれているので、同じようにおならが臭くなってしまうことがあります。

《 ポイント 》

  • らっきょうを食べた時のおならが臭くなってしまう原因はらっきょうに含まれている硫化アリルという成分が原因となっています。
  • らっきょうに含まれる硫化アリルは腸内の細菌によって分解されるときに強い臭いを発生させてしまうことが原因です。

らっきょうの栄養と効能

生らっきょう

おならを臭くしてしまうらっきょうですが、らっきょうは元々薬用植物として平安時代の頃に中国から平安時代に伝来しました。

らっきょうは「畑の薬」と呼ばれるほどいろいろな栄養と効能があります。

硫化アリル

硫化アリルはアリシンとも呼ばれている、らっきょうの辛味や臭いの元となる成分です。このアリシンには血液が固まりやすくなるのを防いでくれる作用があるので血液をサラサラにしてくれます。

また、抗菌や殺菌作用のある成分で、消化を促進してくれる効果や疲労回復の効果があります。

サポニン

らっきょうに含まれるサポニンは界面活性作用でコレステロールの吸収を抑制したり、血糖値の上昇を防ぐ効能があります。

フルクタン

フルクタンはらっきょうやにんにくやごぼうなどに含まれている水溶性の食物繊維です。

水溶性食物繊維は硬い便に水分を与えて排便を促してくれるの作用があるので便秘の方にとても有効な成分です。腸内に残る便が排出されることで腸内環境が正常化されます。

また、フルクタンは血糖値の上昇を緩やかにしてくれる効能があります。

カリウム

らっきょうに含まれるカリウムは体内の過剰な水分や塩分を排出させてくれます。水分が体内に溜まってしまうと体はむくんでしまいます。

カリウムはむくみの原因である体内の水分を排出してくれるのでむくみを改善させる効能があります。水分と合わせて過剰な塩分も排出してくれるので高血圧の改善にも役立ちます。

ビタミンC

らっきょうに含まれるビタミンCは美肌効果が良く知られていますが、コラーゲンの生成を促進してくれるので、皮膚や筋肉や骨を作るときに役立ちます。

また抗酸化作用もあるので、アンチエイジングにも役立ちます。

ナイアシン

お酒を飲むとお酒は肝臓で無毒成分に分解されるのですが、ナイアシンはお酒を分解するときに必要な栄養素です。

これが不足しているとアルコールの分解が緩やかになってしまうため、吐き気や頭痛などの二日酔いの症状が出てしまいます。このことかららっきょうは二日酔い対策に良いと言われています。

この他にもらっきょうにはビタミンB1やミネラルなどの体に良いと言われている成分を多く含んでいます。風邪の症状を和らげることに役立ったり生活習慣病の予防にも役立ちます。

《 ポイント 》

  • らっきょうは畑の薬と呼ばれるほど、体に良いとされる多くの栄養素を含み、さまざまな効能を得ることができる食品です。
  • らっきょうの効能だけを確認しても、「生活習慣病の予防」「疲労回復」「便秘の解消」「むくみの改善」「血流の改善」「風邪の症状の緩和」など多くの効能があります。

らっきょうの一日の摂取量

らっきょうを箸で摘む

らっきょうを食べ過ぎてしまうとおならが出やすくなってしまったり、臭くなったりしてしまいます。らっきょうを1日に食べるときの摂取量には目安があるので確認しておきましょう。

らっきょうを1日に食べるときの量の目安は4粒とされています。

栄養成分が豊富なので食べられるのでしたら、可能な限りできるだけ多く食べたほうが体に良いと思ってしまいますが、らっきょうの効能が高すぎてしまうので、食べ過ぎてしまうと胃に負担を掛けてしまうことにもなり、胃もたれの原因になってしまいます。

らっきょうは目安よりも少ない3粒食べた場合でも、体に良い効果がしっかりあるとも言われています。

らっきょうの食べ過ぎには注意が必要なので、らっきょうは毎日適量を食べるようにしましょう。

《 ポイント 》

  • らっきょうはシャキシャキ食感が楽しめて美味しい食品ですが、ついつい食べ過ぎてしまうと、らっきょうの効能が高過ぎてしまうため胃に大きな負担を掛けてしまうことになり、胃もたれを起こすことがあります。
  • らっきょうを1日に食べる目安は4粒とされています。適量を守って食べるようにするのが効果的です。

おなら以外でらっきょうを食べる時に気をつけること

らっきょうとらっきょうの瓶詰め

おなら以外でらっきょうを食べるときに気をつけなければならない点があるので確認しておきましょう。

口臭に気をつけましょう

らっきょうに含まれている硫化アリルという成分は、口臭の原因にもなってしまうので、らっきょうを食べた後は歯磨きをするようにしましょう。

歯磨きができない外出先で食べたときには口臭に気をつけるようにしましょう。

ダイエット効果と食欲増進

らっきょうには水溶性食物繊維が野菜の中でも最も多く含まれている食品です。

らっきょうに含まれている水溶性食物繊維のフルクタンは便の排出を助ける効果があるので便秘解消に役立ち、体内に老廃物や脂肪を貯めにくくしてくれるのでダイエットにも良いとされているのですが、食欲を増進させる効果もあるのでダイエット効果を求める場合の食事には気をつけるようにしましょう。

最後に

らっきょうと箸

らっきょうは多くの栄養素を含んだ食品なので積極的に食べるようにしたいものですが、らっきょうのシャキシャキの触感で美味しいからとらっきょうを食べ過ぎてしまうと、らっきょうの成分で、おならがでやすくなり、腹痛や下痢の原因や、体が臭くなったりします。

らっきょうの食べ過ぎて、おならがでないように注意して1日の適量である4粒を毎日食べるように、体に良い効果を得るようにしましょう。

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