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パスタのNGなゆで方とは?
1.長く茹ですぎる
パスタを茹ですぎは、柔らかくなり消化も良くなると思いがちですが、実は逆だそうです。その理由は、パスタの主成分であるグルテンとでんぷんが関係しています。長い時間茹でるとパスタからでんぷんが流出して、消化酵素が成分を分解しにくくなるそうです。
つまり少し固めよりも長く茹でたほうが消化は悪くなってしまうそうです。他にも、長く茹ですぎればパスタに含まれているビタミンB1などの栄養素もゆで汁と一緒に流れ出て栄養価も低くなると言うデメリットもあります。
2.お湯の温度が低すぎるのもグツグツなり過ぎるのもNG
パスタを茹でる時にお湯の温度が低すぎると、全体にコシのないブヨブヨとした食感のパスタになり、アルデンテに仕上がりません。ですが一方で、パスタを茹でているときに吹きこぼれるほどグツグツと煮立てると、パスタの表面が溶けだし麺がべた付く原因となります。
3.鍋が小さくお湯の量が少ない
美味しくパスタに仕上げるにはたっぷりのお湯で茹でることが大切です。パスタを茹でる鍋が小さいと、茹でている間からパスタ同士がくっついてしまいますので深さのある大きい鍋を使いたっぷりのお湯を沸かすようにします。
4.差し水をする
美味しくパスタを茹でるには火の調節が大切です。そのため、茹でている間に吹きこぼれたとしても差し水をするのは間違いです。お湯の温度が急激に下がると、パスタの表面がべたつき食感も悪くなります。
5.茹でている間かき混ぜない
パスタは鍋に入れお湯の中に沈んだらパスタ同士がくっつかないようかき混ぜます。また、茹でている間かき混ぜないと、鍋底にパスタがくっつく原因となります。茹でている間、ひっきりなしにかき混ぜる必要はありませんが、入れっぱなしにするのはくっつく原因となります。
パスタを茹でる時に塩を入れないのは間違い?
塩を入れる理由
塩を入れる理由には、コシを出す、早く茹で上がる、など諸説ありますがこれらは微々たるものだそうです。塩を入れる意味は、『パスタに塩味がついて出来上がった時に風味がよくなる』それだけだそうです。
また、塩を入れるタイミングも沸騰してから入れるのが正解、という訳ではなく、水の状態から入れても問題ないそうです。塩はぬるま湯でも溶け、最初に溶けなくてもお湯が煮立ってくれば簡単に溶けるからです。
塩を入れる理由は、風味がよくなるだけでありますが、出来上がりのパスタの味は塩を入れたほうが美味しくなるので塩を入れて茹でたほうが良いでしょう。
ゆで汁を使う場合には塩は入れたほうがいい
パスタを絡めるソースによっては、ゆで汁を入れると美味しく仕上がります。これは、ゆで汁に含まれるでんぷんが乳化を促し、ソースとよくなじむからです。この時にもゆで汁に塩味が付いているほうが味は引きしまり美味しく仕上がります。
パスタの正しい茹で方
- 深さのある大きな鍋にたっぷりのお湯を沸かします。(2人前なら約2リットル)
- 塩を入れます。2リットルのお湯に対し塩約20g(大さじ1と1/4)を加えます。
- 沸騰した湯の中にパスタをばらして入れます。(パスタを両手で持って軽くひねり同時に手を離すときれいに広がります。)
- トングや菜箸などでお湯の中にしずめ、しんなりしてきたらくっつかないようかき混ぜます。
- 火加減を少し弱めて、お湯が小さく沸騰するくらいの状態にしておきます。
- 途中、鍋底にパスタがくっつかないかかき混ぜながら規定時間を目安に茹でます。
- 時間が近づいたら一度すくってパスタのかたさを確認します。
- 茹で上がったら手早くザルなどにあげお湯を切ります。
最後に
パスタを茹でるときに大切なのは大き目の鍋とたっぷりのお湯で茹でることでしょう。また、美味しく仕上げるポイントは正しく茹でたパスタをソースの中に加えることです。
ソースをパスタに加えるやり方では、パスタとソースがしっかり絡まずなじまないこともあるからです。ソースはあらかじめ大きめのフライパンで作り、正しく茹でたパスタをその中に加えて絡ませましょう。