目次
生姜に生えたカビの見分け方と対処方法
- 白カビ:カビの部分を取り除くことで食べられる
- 黒カビ:食べてはいけないので処分する
- 赤カビ:黒カビと同様に食べずに捨てる
生姜に生えてしまうカビは、白や黒や赤など様々な色のカビがあります。カビの種類によっては、その部分を取り除くことで食べることができますが、腹痛など体調を崩してしまうことがあるカビもあります。
生姜に生えてしまうカビの種類の見分け方とその対処方法を紹介します。
「白カビ」が生えた場合
生姜にふわっとした白い綿毛のようなものが出た場合、それは白カビです。白カビは毒性が低いので少量を食べてしまっても、体に悪影響がでてしまうことがありませんが、大量に食べてしまった場合には腹痛などの症状が出てしまう場合があります。
食べる前から体調が優れない方や免疫力が落ちている方の場合は少量を食べただけでも腹痛の症状が出てしまうこともあるので、白カビが生えているのを見つけた場合は白カビを取り除きましょう。放置してしまうとどんどん拡大してしまいます。
対処方法
生姜に生えるカビの中で白カビの場合は他のカビと比較して毒性が低いので取り除くことができれば食べても大丈夫です。ただし、少しでも気分的にカビが生えてしまったものを食べるのが嫌だなと思った場合には食べないようにしましょう。
生姜自体に柔らかくなっていたり異臭がするなどの変化が見られた場合は食べずに処分しましょう。
「黒カビ」が生えた場合
黒カビは白カビが成長して変色したものが多く、カビの菌糸が深く根を張ります。目に見える部分のカビを取り除くことができればまだ食べられるのではないか?と思うかも知れませんが、根を張った菌糸が目で見えない部分にまで侵入していることが多く、食べてしまうと腹痛などの体に悪影響が出てしまうので食べることをあきらめて処分しましょう。
「赤カビ」が生えた場合
ピンク色をしている赤カビは、黒カビと同様食べてしまうと体に悪影響が出て健康被害が出てしまう可能性が高いカビです。
特にこのピンク色をしている赤カビは生姜に生えてしまうカビの中でも一番危険性が高いもので、口にいれただけでも腹痛や下痢を起こしてしまいます。このカビを手で触ったり、包丁が触れてしまった場合には、手や包丁などをすぐ洗ってカビが残らないようにしましょう。
黒カビと赤カビの対処方法
黒カビやピンク色の赤カビが生えてしまった生姜は、目で見ることができない部分まで菌糸が根付いてしまっています。何もないように見えても生姜にカビの菌糸が広がってしまっていると考えて処分しましょう。黒カビやピンク色の赤カビは、毒性も強く食べてしまうと腹痛や下痢の症状を起こしてしまいます。
カビが生える原因
生姜を保存しておいたら、いつのまにかカビが生えていたことありませんか?カビが生えた生姜を食べるのは心配になりますよね。まずは生姜にカビが生えてしまう原因を確認しておきましょう。
温度や湿度が高いところで保存している
生姜に限った話ではなく、どの食材にも言える話になりますが、温度や湿度が高い場所で保存していると雑菌やカビが繁殖しやすい環境となってしまうので、カビが生えてしまうことがあります。
生姜は高温になる環境に弱い食材で保存に最適な温度はおよそ15℃となります。冬の時期であれば常温保存でも問題ありませんが、温度が高くなってしまう夏や湿度が高くなってしまう梅雨の時期には冷蔵庫に入れて保存しましょう。
水分がついたまま保存している
生姜は1回の調理で使い切ることがほとんどなく、余った分を保存しておくことが多くなります。調理で使用するときには生姜を洗いますが、しっかり乾かさずに濡れたまま保存してしまうと水分んが残った部分からカビが生えやすくなってしまいます。
保存するときに水分が増えないようにするためには、生姜を使うときに必要な分を切ってから、切った分だけ洗って使用すれば保存する生姜に水分が残りません。
《 ポイント 》
- 温度と湿度と餌の条件が整ったときに、カビは生姜に限らず生えてきてしまうので、温度が低く湿度が低い場所で保存しましょう。
- 生姜が乾いている状態で冷蔵庫に入れて保存することが、生姜にカビを生えさせないためのおすすめの保存する方法になります。
カビさせないための保存方法
生姜に生えるカビを防止するための正しい保存の方法を紹介します。生姜が余った場合には、正しい保存の方法でカビを予防しましょう。生姜の保存に適している温度は、およそ15℃なので常温保存は冬場のみとなるので常温以外の保存方法を紹介します。
冷蔵保存する方法
生姜を冷蔵保存する場合は、生姜をカットせずにそのまま保存する以外にもすりおろしてから保存する方法もあります。
カットせずにそのまま保存する
- タッパーなどの容器や瓶の中に生姜を入れます。
- 生姜がしっかり浸かる量の水を入れて蓋をして保存する。
生姜をカットせずにそのまま保存をするときは、タッパーなどの容器に生姜を入れて、生姜がしっかり浸かる量の水を入れて蓋をして保存します。容器の中に入れる水は3日に1回のペースで交換しましょう。
この保存方法をすることでカビの繁殖を防ぐことができます。表面も乾くことが無くなるので1ヵ月程度日持ちさせることができます。また、水の代わりに焼酎を入れた場合はさらに日持ちさせることができるのでより長い期間保存したい場合は試してください。
すりおろしてから保存する
- タッパーなどの容器や密封できる保存袋にすりおろした生姜を入れます。
- そこに酢を少々加えて混ぜておきます。
生姜はすりおろした状態で使用することも多いので、すりおろしてから保存することもおすすめです。すりおろした生姜を保存するときは酢を混ぜることで変色してしまうのを防ぐことができます。生姜をすりおろしたの場合の保存期間は1ヵ月程度です。
冷凍保存する方法
生姜はすりおろしてから冷凍保存します。元の生姜のまま冷凍してしまうと使用するときにカットするには1度解凍しなければなりません。また生姜に限らず、1度解凍したものを再冷凍すると味や風味が著しく落ちてしまいます。
手順
- 生姜をすりおろして密閉できる保存袋に入れます。
- 薄く平らに伸ばして冷凍します。
生姜をすりおろして冷凍保存する場合は、保存袋に入れた後薄く平らに伸ばしてから冷凍することで、実際に使うときに使いたい分だけ取り出して使用することができるので便利です。冷凍保存した場合は1ヵ月から2ヵ月ほど日持ちさせることができます。
《 ポイント 》
- 生姜を保存するときの適温はおよそ15℃となるので、冬場以外は基本的に常温で保存することはむずかしいと考えてください。
- 生姜は冷蔵や冷凍で保存するようにしましょう。
- 生姜は焼酎に漬けて冷蔵庫で保存すると半年も日持ちさせることができますが、なるべく早く消費するようにしましょう。
生姜の賞味期限
生姜にカビが生えるを防止するための正しい保存の方法は分かったとおもいますので、ここでは生姜の賞味期限を延ばす裏技を紹介します。
- 常温時で保存:10日~2週間
- 冷蔵庫で保存:1ヵ月
- 冷凍庫で保存:1ヶ月~2ヶ月
生姜の賞味期限は常温で10日から2週間程度です。夏場は常温での保存は適していないので暑い時期には常温保存することは止めましょう。水に漬けて冷蔵保存をした場合はおよそ1ヵ月、焼酎に漬けて冷蔵保存をした場合には半年ほど日持ちすると言われています。また、すりおろして冷凍保存した場合は1ヵ月から2ヵ月日持ちさせることができます。
《 ポイント 》
- 生姜の賞味期限は、正しい状態で保存している場合に限るので、室温や水の入れ替え状況などによって短くなってしまうことがあります。
- 使い切れなかった生姜はすりおろして冷凍しておくと使いやすく賞味期限も長くなるのでおすすめです。
生姜のはちみつ漬けや梅酢漬けにカビができたら?
生姜のはちみつ漬けや梅酢漬けをしていても、はちみつや梅酢から生姜が出ていて、空気に触れてしまうとカビの原因になってしまいます。
カビが生えてしまっていても早い段階でしたらカビの生えていた部分を多めに取り除いてから再度しっかり空気に触れないように漬けて密閉して様子を見ましょう。
数日経過してカビが再度生えないようでしたらまだ食べることができます。数日経過してカビが再度生えるようでしたら諦めて処分しましょう。
《 ポイント 》
- 生姜をはちみつや梅酢に漬けておいても、生姜が空気に触れて言う状態になってしまうとカビが賞味期限内でも発生してしまうことがあります。
- 生姜が空気に触れないようしっかり漬かっていることを確認してから保存しましょう。
最後に
今回は生姜にカビが生えてしまう原因やカビの種類や対処の方法から正しい保存方法まで詳しく紹介しました。
カビは種類によって少量なら誤って食べても人体に害が無いものがあったり、腹痛や下痢の原因となるのでカビの部分を取り除いても食べない方が良いカビがあります。正しい保存の方法をしてカビを生やさないようにして、生姜を美味しく食べられるようにしましょう。