目次
マフィンとカップケーキの違いは何?
マフィンとカップケーキの違いはあまりなく、どちらも小さなカップ型で焼かれていて見た目はよく似ていますよね。
マフィンとカップケーキの違いは、カップケーキがその名前の通り「ケーキ」の一種なのに対して、マフィンは「パン」の一種で、甘くトッピングしたものが多くあるのが特徴です。
マフィンの特徴
マフィンとカップケーキの違いでマフィンは、フルーツやナッツなどの様々な具材を中に混ぜ込んでいるものが多く、カップからぽっこり盛り上がった形状をしています。
ブルーベリーとかフルーツが入ったスイーツ系の甘いマフィンもあれば、ほうれん草やニンジン、チーズなどを入れた甘くないスナック系のものもあり、バラエティ豊かなレシピが特徴的です。
また、近頃ではヘルシー志向の米粉や豆乳などの乳製品を材料として使ったマフィンも見受けられるようになりました。
朝食で食べられることが多いからでしょうか、味は塩辛いものから甘いものまでいろいろあり、カップケーキよりも若干大きめのようです。
フワフワな生地のカップケーキと比べると、しっとり感があり、基本的にデコレーションはされていません。
カップケーキの特徴
マフィンとカップケーキの違いでカップケーキは、名前の通り「ケーキ」の一種ですが、ホールケーキのような大きなケーキではなく、カップサイズなのでカップケーキと呼ばれています。
日常生活での食事では、カップケーキを食べることはあまりなく、ホームパーティやウェディングなど特別な日にナイフとかフォークを使わなくても手軽に食べることができるミニサイズのケーキというイメージなのでしょう。
マフィンと同じくカップ型で作られたフワフワして軽いスポンジ状の生地の上に、生クリームやフロスティングシュガーなどのトッピングや、フルーツやチョコレートを使ってデコレーションされているものが多くあり、見た目が華やかなのが特徴です。
動物や花の形を作ったり、プレートが乗っていたりと「見せる」楽しみも同時に味わうことができます。
マフィンとカップケーキの材料の違い
マフィンとカップケーキの材料にはどんな違いがあるのでしょうか?
マフィンとカップケーキの基本的な材料は2つともほぼ一緒で、主に「薄力粉」「油脂」「砂糖」「卵」「牛乳」「ベーキングパウダー」ですが、各材料の比率によってマフィンかカップケーキになるかの違いが現れます。
例えば、マフィンとカップケーキの違いでカップケーキにはバター、卵、砂糖を多く入れているので、ふんわりとした仕上がりになります。
それに対してマフィンの場合は、小麦粉の分量を多めにすることが多く、具材を生地に混ぜてから焼き上げます。
また、カップケーキに使う油脂はバター、マフィンには通常オイルが使われることが多いようです。
ただし、様々なレシピがあって、マフィンでもバターを使用していることもあり、判断基準として決定的なものではないので、あくまでも参考程度に考えてくださいね。
《 ポイント 》
- マフィンとカップケーキの違いはカップケーキは「ケーキ」の一種なのに対して、マフィンは「パン」の一種。
- マフィンは具材を中に混ぜ込んでいるものが多く、主に朝食で食べられる。
- カップケーキは、ホームパーティやウェディングなど特別な日に食べることが多い。
- カップケーキに使う油脂はバター、マフィンにはオイルを使うことが多い。
マフィン・カップケーキとマドレーヌは違う?
普段、何気なく食べている誰もが知っている焼き菓子といえば、「マフィン」「カップケーキ」の他に「マドレーヌ」があります。
見た目や材料が似ているこの3つの違いには、それぞれに特徴があります。
ここでは、「マフィン」「カップケーキ」「マドレーヌ」のルーツや定義について解説してみましょう。
「マフィン」はパンとケーキが合わさったような食感
マフィンとは、小麦粉とベーキングパウダーなどを入れて作った生地を、カップに流し込んで焼いたアメリカ発祥の焼き菓子のことを言います。
パンのようにしっとりとしていながら、ケーキのような柔らかさもあり、パンとケーキが合わさったような食感が特徴的です。
生地の中にブルーベリーやバナナ、ナッツ類、チョコレートなど、バラエティ豊かな具材を混ぜ込み、ベーキングパウダーで膨らまして作られます。
マフィンの名前の由来は、16~18世紀ごろのヨーロッパにおいて、貴婦人たちが手を温めるために使った「マフ」からきています。
マフとは、両端から手を入れる円筒状のファッション小物のことです。
毛皮でできた円筒状の防寒具「マフ」に両手を差し込んで手を温めていたのが、マフの代わりにパンを両手で持って暖を取るようになり、そのパンをそのまま食べられるようになったというわけです。
「イングリッシュマフィン」は円盤状でパンケーキに近い形をしている
マフィンとカップケーキの違いでマフィンは、カップケーキ型だけに限らず、イギリス発祥の「イングリッシュマフィン」のように、平べったい丸型のものもあります。
アメリカ発祥のマフィンとは異なり、円盤状でパンケーキに近い形をしており、プレーンな生地の他にもライ麦を混ぜたものも出回っています。
20年ほど前のイギリスでは、マフィンといえば「イングリッシュマフィン」のことでしたが、型に入ったマフィンが普及してからは、そちらが「マフィン」と呼ばれるようになりました。
「アメリカンマフィン」を「マフィン」と呼ぶのに対して、平べったい方のマフィンに「イングリッシュ」をつけて「イングリッシュマフィン」と呼ぶようにして区別するようにしています。
「カップケーキ」はかわいくデコレーションされたカップ型ケーキ
マフィンとカップケーキの違いでカップケーキは、アメリカ発祥の焼き菓子で、アメリカやヨーロッパの子供たちが好んで食べるかわいらしいケーキというイメージがあります。
余ったケーキの材料を陶器製の小さなカップに入れて焼いたものがカップケーキの発祥だと言われています。
クリームやフロスティングシュガーなどをトッピングして、かわいくデコレーションされたカップケーキは、イベントやパーティなどで、手軽なケーキのひとつとして振舞われる場面が多いようです。
このようにデコレーションされたカップケーキのことを、欧米では、「デコカップ」と呼んでいます。
材料も作り方の手順も、基本的にはマフィンとほとんど変わりませんが、その分量に若干の違いがあり、カップケーキはバター、砂糖、卵を多めに使うことが多く、ふんわりとした食感が特徴的といえます。
マドレーヌは見た目や味がシンプル
アメリカ発祥の「マフィン」や「カップケーキ」、イギリス発祥の「イングリッシュマフィン」に対して、「マドレーヌ」はフランス発祥の焼き菓子で、多くはコロンとした貝殻型をしています。
「マドレーヌ」という名前の由来は一つではありません。
この焼き菓子を最初に作った料理人がマドレーヌさんであったという説や、このお菓子を配っていた少女の名前であるという説など諸説あるようです。
本来のマドレーヌは、コロンとした貝殻型ですが、他にもカップケーキを平たくしたような円形のものも見受けられますよね?
平たい円形の正式名は「パンドジェーヌ」という焼き菓子なのですが、いつからか混同され、二つとも「マドレーヌ」と呼ばれるようになりました。
トッピングはされてなく、比較的シンプルな見た目や味をしています。
《 ポイント 》
- マフィンの生地の中にはバラエティ豊かな具材を混ぜ込んでいるものが多い。
- アメリカ発祥のマフィンは「マフィン」、イギリス発祥のものは「イングリッシュマフィン」
- カップケーキはトッピングしてかわいくデコレーションする。
- マドレーヌはフランス発祥の焼き菓子で、シンプルな見た目や味をしている。
マフィンの材料と作り方
カップケーキとマフィンでは作り方に違いはあるのでしょうか?ここではマフィンの作り方を紹介します。
材料
- 薄力粉
- 砂糖
- 卵
- バター
- 牛乳
- ベーキングパウダー
作り方
- 薄力粉とベーキングパウダーを粉ふるいでふるっておく。
- オーブンをあらかじめ予熱しておく。
- バターと砂糖を練り混ぜ、卵を数回に分けて溶きながら加える。
- ふるっておいた薄力粉とベーキングパウダー、牛乳を少しずつ加えて混ぜる。
- 型に入れて焼く。
カップケーキの材料と作り方
カップケーキとマフィンでは作り方に違いはあるのでしょうか?こんどはカップケーキの作り方を紹介します。
材料
- 薄力粉
- バター
- 砂糖
- 卵
- 牛乳
- ベーキングパウダー
- クリームやフロスティングシュガーなど
作り方
材料と作り方の手順は、基本的にはカップケーキはマフィンとほとんど違いはありません。ただし、さまざまなレシピがありますので、それぞれ分量に違いがあるようです。
マフィンは小麦粉の分量が他の材料と比べて多いのに対し、カップケーキはマフィンと比べて小麦粉の分量が少なめでバター、砂糖、卵の分量が多くなっているようです。
焼き上がったらクリームやフロスティングシュガーなどで華やかにデコレーションしてみましょう。
マドレーヌの材料と作り方
材料
- 薄力粉
- アーモンドプードル
- バター
- 砂糖
- 卵
作り方
- 薄力粉、アーモンドプードル、ベーキングパウダーを粉ふるいでふるい、泡立器で混ぜる。
- 砂糖を加えた溶き卵を少しずつ入れて混ぜ合わせる。
- よく混ぜたら、その中に溶かしバターを少しずつ加えてしっかり混ぜ合わせる。
- 生地と使う型を1時間程度冷蔵庫で寝かせる。
- 型に生地を入れたらオーブンで焼く。
焼き目がつくまで焼くことで、中はしっとり外はサクサクの美味しいマドレーヌに仕上がります。
《 ポイント 》
- マフィンとカップケーキ材料と作り方に大きな違いはない。
- 焼き上がったカップケーキの上をデコレーションしてみる。
- マドレーヌを焼き目がつくまで焼くと中はしっとり外はサクサクに仕上がる。
最後に
見た目が似ているマフィンとカップケーキの違いですが、材料や食感にそれぞれ特徴があることがお分かりいただけましたか?
パンの一種であるマフィンは、生地の中にデコレーションやアレンジがあるのに対して、ケーキの一種であるカップケーキは、生地の上で多彩なデコレーションがされていることが多いようです。
見た目はデコレーション次第でマフィンとカップケーキの違いが出てきますが、生地自体の材料にはそれほどマフィンとカップケーキには大きな違いはありません。
ですが、それぞれの良さがあり、食べる場面や味わい方も、マフィンとカップケーキでは違いがあります。
どちらもご家庭で気軽に作ることができる焼き菓子なので、現代では材料や型に厳格な規定はなくなっています。マフィンやカップケーキを食べる機会があれば、この記事を参考にして意識して食べてみてください。
また、ご家庭で作る方は、食べてくれる人の喜ぶ顔を思い浮かべながら具材を考えたり、デコレーションを楽しんでみてくださいね。