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無水エタノールと消毒用エタノールの違い
エタノールとは
エタノールとは、エチルアルコールと呼ばれているアルコールです。無水エタノールと消毒用エタノールは、薬局でも並んで置いてあること多いですが、含まれているアルコールの濃度が違っています。手の消毒などで使用するほうは、一般的に消毒用エタノールで、無水エタノールよりアルコールの濃度が薄くなっています。
無水エタノールは水分を含んでいない
無水エタノールは名前の通り、ほぼ水分を含んでいないエタノールです。そのため、洗浄力や蒸発力が高いため、水が苦手なものでも使用できます。
しかし、一方で刺激が強いため、肌につくと水分が奪われてしまうため、肌の消毒や除菌には不向きです。精製水などで薄めれば、無水エタノールも濃度が薄まり、消毒用として使うことができます。
無水エタノールの使い方6選!
用意するもの
- 布
- 仕上げ用のやわらかな布
- アルコール可能なスプレーボトル
- ゴム手袋やマスク
- 歯ブラシや綿棒など
①キーボードやリモコンなどの掃除
水に濡れては困るパソコンやカメラ、テレビ、リモコンなどの電化製品にも無水エタノールであれば使用できます。
- 必ず電化製品の電源を切ります。汚れを払えるものは、払って取り除きます。
- 無水エタノールをしみこませた布や歯ブラシ、綿棒などで、汚れている箇所を掃除します。細かい部分は歯ブラシや綿棒を使いましょう。
- 最後にやわらかい布で拭きあげます。
②窓ガラスの掃除
無水エタノールは揮発性が高いため、窓ガラスの掃除をしても、水滴の跡が残りにくくキレイに仕上がります。
- 無水エタノールを布につけて、窓ガラスを拭いていきます。マイクロファイバークロスなどを使うと、糸くずなどが残りません。
- 汚れが気になるところは、無水エタノールをスプレーボトルにうつし、汚れている部分に直接スプレーをして布でふきましょう。
- 基本的には、二度拭きの必要はありません。
③キッチン掃除
無水エタノールはキッチン周りの掃除にもおすすめです。スプレーボトルにいれた無水エタノールを使えば、油汚れに直接拭きかけられます。
- 電子レンジには、無水エタノールをしみ込ませた布で庫内を拭きとります。油汚れが気になる箇所は、少し多めにしみこませたキッチンペーパーなどをのせてパックしてからふき取ってみましょう。
- 無水エタノール80mlと精製水20mlをスプレーボトルで混ぜます。お好みでペパーミントやレモン精油など20滴を上限に加えても良いです。換気扇やガスレンジなどに拭きかけ乾いた布でふき取ります。
- スプレーボトルをまな板や包丁にシュッとひと噴きしたり、三角コーナーや排水溝にも噴きかけて掃除ができます。
④畳やバスルームのカビとり
カビが発生する前や、市販のカビとりスプレーが使えない場所には、無水エタノールスプレーが効果的です。無水エタノール80mlと精製水20mlのスプレーで、掃除を終えたバスルームの天井から壁までスプレーをして、拭き取ることでカビの発生が防げます。
また、畳などに生えてしまったカビには、スプレーを噴きかけ10分以上そのまま放置した後、畳の目にそって柔らかいブラシなどでカビをかき出してみてください。
⑤お部屋やトイレの消臭対策
トイレ掃除に無水エタノールを使うと、殺菌消毒作用や消臭対策としても役立ちます。無水エタノール80mlと精製水20mlを混ぜたスプレーを作り、日ごろからトイレ内の掃除に使ってみて下さい。また、好きな香りの精油を加えれば、ルームスプレーとしてお部屋の除菌や消臭対策にもなります。ローズマリーやラベンダー精油がおすすめです。
⑥シールはがし
シールをはがした後のベタベタしたものも、無水エタノールでキレイになります。
- のりが残っている部分に、無水エタノールをつけ、のりを溶かします。
- 無水エタノールが乾く前に、やわらかな布でこすります。
- それでも落ちない時は、歯ブラシに無水エタノールをつけて、さらにこすってみて下さい。
無水エタノールの使い方の注意点
換気を行う
アルコール成分が高いため、空気がこもらないよう、換気をしながら掃除や除菌など行ってください。
マスクやゴム手袋を使用
素手で触ると肌荒れの原因になりますので、使用時はゴム手袋を使用したり、アルコール成分が残るので、必要に応じてマスクを着用しましょう。また、肌のかゆみがでたり、何らかの症状が出た場合は、すぐに使用を中止してください。
火器のそばでは使用しない
引火性も強いため、周りでの火の使用は厳禁です。キッチンの掃除のときは、完全に無水エタノールが乾燥しているか確認してから使用しましょう。
ワックス剤や革、発砲スチロールは使用禁止
変色や変質の恐れがあるため、ワックス剤や革、発砲スチロールは使用できません。素材を確認してから使いましょう。
まとめ
無水エタノールは、水に弱い電化製品などの掃除に最適なので、家に置いておくととても便利ですね。精製水と混ぜて使えば、除菌や消臭スプレーにも使えるのも嬉しいですよね。
ただし、使用の注意点はいくつかありますので、喚起を忘れずに行い、肌が弱い人は手袋やマスクの着用をします。そして、火の近くで使ったり革製品などに使用したりしないように気を付けてくださいね!