目次
秋財布とは
秋財布は実りに恵まれる縁起物
秋は実りの季節です。四季に恵まれた日本が収穫を迎えるのは秋の季節ですから、「秋財布」は実りに恵まれる縁起物とされています。
また、五行説の「金」が旺盛になる時期でもあり、「秋」と「金」を表す方位「西」に金が集まり、「北」で貯まるとも伝えられています。
このようなことから、今まで努力を積み重ねてきた成果を「実り」と重ねて、「秋財布」は縁起物として、その効果を期待されているアイテムとなっています。
財布は買い替えの時期で金運アップにつながる
風水によると「実り財布」と言って秋に買う財布は「金運が実る財布」と解釈され、「秋財布=金運のある財布」と伝えられています。
実は、お金持ちの人たちの多くは、「秋財布」はお金が貯まることを知っていて、一年の中で秋に財布を新調することが多いんですよ。五行相生(ごぎょうそうしょう)という自然の流れを示す風水では、「土から金が生まれる」とされています。
よって、秋の始めの9月は「土の季節」で、貯蓄運や家庭運を上げて生活を安定させ、10月と11月の「金の季節」は、事業運やお金回りをよくすると伝えられていますので、生活を安定させたい方は9月に、事業を営んでいる方は10月、11月に購入すると運気アップに期待できるでしょう。
秋財布がダメと言われている理由もある
秋財布は言葉のイメージから、財布の中身が「空っぽ」になる「空き財布」、またはお金を貯めるのを飽きる「飽き財布」と解釈されていました。なので、秋に財布を新調するのは、あまりよくないと思われていたこともあるようです。
《 ポイント 》
- 秋財布は実りに恵まれる縁起物。
- 秋の始めの9月は貯蓄運と家庭運、10月~11月は事業運がアップ。
秋財布の購入のタイミング
秋分は秋財布を買うのに良い時期
運気をアップさせるためには、秋財布の購入日や使い始める日をいつにするかが大きなポイントになります。秋分の日の9月23日から11月24日までは秋財布を買うのに良い時期です。
秋といえば、収穫ですね。新米が出回り、数多くの果物やきのこ類など秋の味覚がおいしい実りの時期ですので、この時期に財布を購入するのが最も縁起がよいとされているのです。
財布の買い替えは3年周期が良い
風水によると、財布の寿命は1000日といわれ、3年以上経ってしまうとどんなに金運をアップさせるためのゲン担ぎを行ったとしても、財布の金運パワーは失われてしまうようです。
このような理由から、金運をアップさせたい方は3年間使った財布は新しく秋財布に買い替えるようにしましょう。もちろん、擦り切れてボロボロになってしまったり、ファスナーや留め金具が壊れた場合には、3年経っていなくても秋財布の買い替えをおすすめします。
また、今の財布を使い始めてから金運が下がったような気がしたら、思い切って秋財布を新調してみましょう。秋財布を新調すると、金運を下げるお金の厄を落として、金運アップのパワーが強くなります。
《 ポイント 》
- 9月23日~11月24日までが秋財布を買うのに良い時期。
- 3年間使った財布を新調すると金運アップにつながる。
秋財布を使い始めにいい日
日本の暦では、金運アップにつながるとされるいくつかの「吉日」がありますので、これらの吉日に秋財布を購入したり、秋財布の使い始めの日にしてみましょう。
寅の日(とらのひ)
虎は一日で千里もの道を往復できるという意味の「虎は千里往って千里還る」の諺があります。
出て行ったものがすぐに戻ってくるということから、寅の日は旅立ちに良いとされ、秋財布を新しくすると出て行ったお金が再び戻ってくるとも言われています。
よって、この日は使ったお金を呼び戻す金運アップを期待する方にとっては、欠かせない日でになるのではないでしょうか。
2020年(令和2年)の寅の日
- 11月:7(土)、19(木)
- 12月:1(火)、13(日)、25(金)
2021年(令和3年)の寅の日
- 1月:6日(水)、18日(月)、30日(土)
- 2月:11日(木)、23日(火)
- 3月:7日(日)、19日(金)、31日(水)
- 4月:12日(月)、24日(土)
- 5月:6日(木)、18日(火)、30日(日)
- 6月:11日(金)、23日(水)
- 7月:5日(月)、17日(土)、29日(木)
- 8月:10日(火)、22日(日)
- 9月:3日(金)、15日(水)、27日(月)
- 10月:9日(土)、21日(木)
- 11月:2日(火)、14日(日)、26日(金)
- 12月:8日(水)、20日(月)
巳の日(みのひ)と己巳の日(つちのとみのひ)
七福神の中の弁財天は、芸事や財運のご利益をもたらす神様ですが、その使いである蛇を巳(み)と呼び、蛇の夢をみると縁起が良い、または金運に結びつく生き物だとされています。
この巳の日に、お金に関連する願い事をすれば、蛇が使いとなって弁財天に届けてくれるので、金運・財運アップの日と言われています。
巳の日は12日周期で訪れるのに対し、「己巳の日」は60日に一回訪れるとても貴重な日です。弁財天の縁日の日でもある「己巳の日」は、巳の日以上に吉日とされているので、秋財布を新調するにはおすすめの日です。
2020年(令和2年)巳の日
- 11月:10(火)
- 12月:4(金)、16(水)、28(月)
2021年(令和3年)巳の日
- 1月:2日(火)、14日(日)、26日(金)
- 3月:10日(水)、22日(月)
- 4月:3日(土)、15日(木)、27日(火)
- 5月:9日(日)、21日(土)
- 6月:2日(水)、14日(月)、26日(土)
- 7月:8日(木)、20日(火)
- 8月:1日(日)、13日(金)、25日(水)
- 9月:6日(月)、18日(土)、30日(木)
- 10月:12日(火)、24日(日)
- 11月:5日(金)、17日(水)、29日(月)
- 12月:11日(土)、23日(木)
2020年(令和2年)己巳の日
- 11月:22(日)
2021年(令和3年)己巳の日
- 1月:21日(木)
- 3月:22日(月)
- 5月:21日(金)
- 7月:20日(火)
- 9月:18日(土)
- 11月:17日(水)
一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)
一粒万倍日は一粒の籾(もみ)が万倍もの稲穂に実るという意味で、物事を始めるのに良い日とされています。仕事始めや開店、種まき、そしてお金を出す時の吉日にあたるので、秋財布を使い始めるのには最適な日です。
その一方で、借金をしたり物を借りたりすると、それが万倍になってしまう凶とされているので、秋財布を使い始めるときには、気を付けなければいけません。
2020年(令和2年)の一粒万倍日
- 11月:2(月)、14(土)、15(日)、26(木)、27(金)
- 12月:10(木)、11(金)、22(火)、23(水)
2021年(令和3年)の一粒万倍日
- 1月:3日(日)、4日(月)、7日(木)、16日(土)、19日(火)、28日(木)、31日(日)
- 2月:3日(水)、10日(水)、15日(月)、22日(月)、27日(土)
- 3月:7日(日)、14日(日)、19日(金)、26日(金)、31日(水)
- 4月:10日(土)、13日(火)、22日(木)、25日(日)
- 5月:4日(火)、7日(金)、8日(土)、19日(水)、20日(木)、31日(月)
- 6月:1日(火)、14日(月)、15日(火)、26日(土)、27日(日)
- 7月:9日(金)、12日(月)、21日(水)、24日(土)
- 8月:2日(月)、5日(木)、8日(日)、15日(日)、20日(金)、27日(金)
- 9月:1日(水)、9日(木)、16日(木)、21日(火)、28日(火)
- 10月:3日(日)、13日(水)、16日(土)、25日(月)、28日(木)
- 11月:6日(土)、9日(火)、10日(水)、21日(日)、22日(月)
- 12月:3日(金)、4日(土)、17日(金)、18日(土)、29日(水)、30日(木)
天赦日(てんしゃにち)
天赦日は、百神が天に昇り天が万物の罪を赦(ゆる)す日という意味です。どんなこともうまくいくような最上の大吉日なので、暦の中でもかなり貴重な日になります。
1年に5~7日しかなく、2020年と2021年は不成就日に邪魔されない大安よりも良い吉日とされていて、秋財布を使い始めるのには最適な日です。
2020年(令和2年)の天赦日
- 11月:1日(日)、17日(火)
2021年(令和3年)の天赦日
- 1月:16日(土)
- 3月:31日(水)
- 6月:15日(火)
- 8月:28日(土)
- 10月:27日(水)
- 11月:12日(金)
最強の日
先に述べた吉日が重なる日というのは、最も運勢アップに適した日となります。ちなみに2020年は4日、2021年はたった3日だけという貴重な吉日で、秋財布を使い始めるのには最適な日です。
2021年(令和3年)
- 1月:16日(一粒万倍日+天赦日)
- 3月:31日(一粒万倍日+天赦日+寅の日)
- 6月:15日(一粒万倍日+天赦日)
《 ポイント 》
- おすすめは「寅の日」「巳の日」「己巳の日」「一粒万倍日」「天赦日」
- 運勢の最強の日は、2021年ならたった3日だけ。
秋財布以外の換え時期
春財布
秋財布の他にも、金運アップにつながる財布の換え時期として、「春財布」があります。
「春財布」とは「張る財布」という意味合いで、財布がパンパンに「張る(はる)」ほどお札が入ってくると言われる縁起の良い金運財布とされ、立春の2月4日から啓蟄の3月8日頃までの期間にあたります。
締め財布
一年の締めくくりとなる12月に買い替える財布を「締め財布」言います。
一年の最後の締めとして財布の紐(口)が締まり、お金が出て行かないので、財布の中にお金が入ったら貯まるようになり、金運アップにつながるとされています。
《 ポイント 》
- 秋財布の他にも立春からの「春財布」、12月の「締め財布」がある。
財布を使い始める前に行うゲン担ぎ
秋財布を使い始める前のゲン担ぎとして以下の方法があります。
初めに沢山の札束を財布に入れる
財布は、「最初に入れたお金の量(金額)を覚えている」と聞いたことはありませんか?
いきなり使い始めるのではなく、初めにある程度の金額の札束を入れてそのまましばらく寝かせて、お金がたくさん入っている感覚を財布に覚えさせておくのだそうです。
この風水独特の金運アップの方法は、その状態を財布が維持しようとしてお金を引き寄せるという説です。本物のお金でなくても、一万円札の大きさに切った紙でもよいのですが、始めの一枚目と最後の一枚だけは本物の一万円札を使用するようにしましょう。
財布を寝かせる
財布を寝かせるというゲン担ぎは、お札の束を財布に入れてから白い紙に包んで、家の最も北側にある暗い場所で寝かせておくやり方です。タンスやクローゼットの中で、10日~21日程度寝かせておきましょう。
財布を休ませるためには、「運気を育てる」という北側の静かな暗所が適しています。これらの効果が出てくるのがちょうど10~21日くらいなので、その期間で浸透するということなのでしょう。
縁起物を入れておく
財布にまつわる「縁起物」を入れておくことも開運としてあげられます。
蛇の抜け殻
弁財天の使いである白蛇は縁起物とされていますが、蛇の抜け殻を財布に入れておくと金運アップに有効とされています。蛇は脱皮するので新しく生まれ変わると意味合いも込められています。
七福神
縁起物の代表である七福神は、「大黒天」「弁財天」「恵比寿天」「毘沙門天」「福禄寿」「寿老人」「布袋尊」ですが、金運意外にも縁起が担げるので、御守りや値付け付きのおみくじなどを財布に入れておくと良いでしょう。
フクロウ
日本では苦労知らずの「不苦労」や、福がこもる「福籠」などの意味合いから、古来から縁起物として扱われています。フクロウの首は180度回ることから、借金などで首が回らないようなことにならないという縁起も担いでいます。
亀
長寿の縁起物と思われがちな亀ですが、甲羅の形が小判に似ていることからお金運にまつわる縁起物でもあります。奈良県にはお金の神様である「銭亀善神」を祀ったお寺があり、金運のパワースポットになっているのだとか。
お守り
神社には様々な御守りが揃えられてありますが、金運に結びつく御守りを手に入れて、財布に入れておくのもいいですね。お金にまつわる神社にお参りした際に、是非とも手に入れてみてはいかがでしょうか?
種銭を入れておく
種銭とは「お金のタネ」になるということから、種銭を入れておくことでお金を呼び寄せる効果をもたらします。
種銭は使わずにずっと財布に入れておくことになりますが、新札の1万円札、ピカピカの5円玉(ご縁)、大開運する数字の115円(100円と10円と5円を紙で包んだもの)など、自分で用意しやすいいずれかをお財布に入れておくといいでしょう。
金運という大きな実がなるように、「実」という文字を書いた紙を財布に入れておくのもよいでしょう。
金運が上がる財布の材質
一番おすすめなのが「牛革」で作った財布です。牛革は土の属性なので豊かさの象徴としてお金を貯める効果があると言われています。また、蛇皮の財布は金に属し、お金を使う時の取捨選択能力がアップする財布といえるようです。
お金の向きを揃えて、頭から財布に入れる
財布にお金を入れる時に、お札の向きを揃えるのは当然ですが、これを頭から入れることで財布からお金が出ていきにくい状態になるようです。
最後に
秋財布を購入するタイミングと使い始めにいい日について、いかがでしたか?
実った作物を収穫する秋は、財を貯える季節として「お財布が実る」とされ財布を買い替えるのに適した時期です。お金だけに限らず、「物事が実る」ともいわれていますので、開運につながる実りのある素敵な季節でもあるわけです。
現在使っている財布が、3年以上使い続けているのであれば、この秋が買い替えのチャンスです。実りの秋に買った「秋財布」で、金運を大きく実らせましょう。皆さんの金運がアップしますように!