冷蔵庫に入れてはいけない『野菜』8選

野菜の保存といえば、冷蔵庫というイメージが強く、すべての食材を冷蔵庫に保存しているという人もいるでしょう。しかし、野菜の中には、冷蔵庫で保存してしまうと傷みやすいものもあります。今回は、冷蔵庫に入れてはいけない野菜を紹介します。

「野菜の保存といえば冷蔵庫」と思っていない?

「野菜は冷蔵庫」は間違い?

皆さんは買って帰ってきた野菜をどこに入れて保存していますか。多くの人が冷蔵庫、特に野菜室に入れているのではないでしょうか。たしかに、冷蔵庫の中の野菜室は、野菜の保存に適した温度設定になっているため、多くの野菜の保存に適しています。

しかし、すべての野菜が冷蔵庫に適しているとは限りません。中には暖かい地方や季節に育ち、常温保存が最適とされている野菜も多いです。

温度が適切ではなく『低温障害』になる野菜も

前述したような温度の低い場所が苦手な野菜の場合、冷蔵庫の冷蔵室はもちろん、野菜室であっても、適切でない温度環境に保存してしまうことで、『低温障害』と呼ばれる現象を引き起こすことがあります。

これは、その野菜にとって保存環境の温度が低すぎることで、傷んでしまったり、なかなか熟すことができずに腐ってしまったりすることを意味しています。

野菜の中には冷蔵庫のように0℃~10℃の環境下では寒すぎるものも多いので、それぞれの野菜に適した温度環境を知ることも大切です。

冷蔵庫に入れてはいけない『野菜』8選

では、冷蔵庫に入れて保存することが適切でない、なるべく避けるべきと言われている野菜には、どのような野菜が含まれるのでしょうか。ここでは、冷蔵庫に入れてはいけない野菜を8種類ご紹介します。

1.じゃがいも

じゃがいも

じゃがいもを保存するために適した温度は、2℃~15℃と比較的幅が広いです。しかし、じゃがいもは湿気が苦手な野菜である上、なるべく10~15℃の温度環境下で保存することが好ましいとされています。

そのため、冷蔵庫保存はあまり適しておらず、常温で保存することが望ましいです。常温で保存する場合は、直射日光が当たらないよう、1つ1つ新聞紙などで包み、常温でも比較的涼しく暗い場所で保存することが理想です。

2.さつまいも

さつまいも

さつまいももじゃがいもと同じ理由で常温保存が適している野菜です。保存方法も同様に、1本ずつ新聞紙に包み、暗くて涼しい場所に保存します。このように常温保存することで、約1ヶ月ほど日持ちしますよ。

3.しょうが

しょうが

しょうがの保存に適した温度は、15℃と言われています。冷蔵庫では、野菜室であっても温度が低すぎるため、涼しい季節であれば常温で保存することが望ましいとされています。

しょうがを常温保存する場合も、新聞紙で1つ1つ包み、紙袋などに入れて風通しが良く、比較的暗い場所で保存するのが理想です。

しかし、先ほどお話ししたように、しょうがに適した温度は15℃です。真夏の常温はとても暑いので、常温保存に向いていません。そのため、真夏は冷蔵庫の野菜室に入れて保存した方が長持ちするでしょう。

4.タマネギ

たまねぎ

じゃがいもと並んで、一般家庭でよく使われる野菜の中でも常温保存が適している野菜といえば、タマネギを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

タマネギは湿気によって腐ってしまう野菜なので、基本的には風通しが良く乾燥している場所で、常温保存するのが理想的な環境です。正しく保存することで、約1ヶ月~2ヶ月ほど日持ちする野菜なので、長期保存も可能な野菜です。

タマネギの保存方法は、段ボールなどに入れて保存する方法と、ネットに入れ吊して保存する方法の2種類が主流です。段ボールに入れる場合は、少しでも湿気を避けるために、新聞紙で包んであげると長持ちします。

5.きゅうり

きゅうり

元々暑い季節に育てられているきゅうりは、寒さが苦手な野菜です。そのため、冷蔵庫に入れて保存してしまうと、実は低温障害を引き起こす野菜の1つなのです。きゅうりに適した温度は、10~13℃なので、夏場以外は常温保存が適しています。

保存する際は、しっかり水分を拭き取ってから、1本ずつ新聞やキッチンペーパーで包み、立てて保存します。牛乳パックなどを活用したり、専用の入れ物などを用意してあげると良いでしょう。

6.なす

なす

なすに最適な温度環境は、8℃~12℃と言われています。そのため、野菜の中では少々高い温度が適している野菜の1つです。なすも5℃以下の環境で保存してしまうと、低温障害を起こしやすいので、冷蔵庫は向いていません。

なすを常温で保存する際は、新聞紙などに包み、風通しの良い場所で保管しましょう。なすは傷みやすい野菜なので、常温で保存した場合は、3~4日で傷み始めます。早めに食べきるようにしてください。

7.ピーマン

ピーマン

ピーマンの保存に適した温度は、7℃~10℃と言われています。そのため、0℃~5℃に設定されている冷蔵室は適していません。基本的には常温保存が向いている野菜です。常温保存の場合は、新聞紙で包み、風通しの良い場所で保管してください。

しかし、冷蔵庫の商品によっては、野菜室が7℃~10℃前後とピーマンに適した温度設定になっているものもあります。その場合は、キッチンペーパーなどで包み、ポリ袋に入れた状態で保管しましょう。

8.青みがかったトマト

まだ赤くなっていない青い状態のトマトは、未熟であることを示しています。そのため、常温で保管し、追熟させる必要があるのです。追熟させることで赤く熟すので、トマトが赤くなったら野菜室で保存しましょう。

しかし、トマトの追熟に適した温度は、約10℃~15℃です。したがって、夏場は未熟なトマトであっても常温で追熟させるのはやめましょう。傷んでしまいます。

野菜はそれぞれに適した温度で保管することが重要!

今回は冷蔵庫に入れてはいけない野菜を紹介しました。知っていた物もあれば、知らずに冷蔵室で保存していた野菜もあったのではないでしょうか。今回紹介した野菜も、夏場に限り、常温は適していません。あくまで、暑い時期以外のシーズンに保存する際の参考としてください。

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