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『本みりん』の正しい保存方法
本みりんには、12.5~14.5%ほどのアルコールが含まれています。そのため、アルコール度数の高さから、酒類として分類されます。みりんを購入するとき、“この商品は安いのに、この商品はやけに高いな…”と感じたことはありませんか?
本みりんが酒類に分類されることが関係しているのですが、酒類には酒税が課税されるため、その他のタイプのみりんよりも少し価格が高いのです。
開封前の本みりんは「常温」で保存しましょう!
アルコールを多く含んでいる本みりんは、常温で保存します。もっと細かく言うならば、冷暗所で保存します。高温になる場所や湿度の変化が激しい場所、直射日光や紫外線が当たる場所や蛍光灯の当たる場所は避けなければなりません。
風味を落としてしまう可能性があるからです。もし、お使いのみりんが本みりんである場合、どんな容器に入れられているでしょうか。光や紫外線の影響を受けないようにするため、茶色の瓶に入れられていることがありますが、価格は少しお高めなようです。
本みりんは開封後も「常温」で保存しましょう!
食品の中には、開封前は常温で保存できるものの、開封後は冷蔵で保存しなければならない、という商品も多いですよね。もしかして、開封後の本みりんを冷蔵庫へ入れてしまっていませんか?
本みりんは、開封後も常温で保存しなければなりません。糖分が多く含まれているため、冷蔵で保存してしまうと、その糖分が結晶化し、塊になってしまう可能性があります。
開封後の本みりんを「常温」で保存するときの注意点!
本みりんには、12.5~14.5%ほどのアルコールが含まれているため、開封後でも常温で安全に保存することができます。
しかし、開封後の本みりんは、空気に触れることで風味や品質が落ちていきます。使用した後は、蓋や栓がしっかり閉まっていることを確認し、なるべく早く使い切るようにしましょう。
また、開封前と同じように、高温になる場所や湿度の変化が激しい場所、直射日光や紫外線が当たる場所や蛍光灯の当たる場所を避けて保存しなければなりません。
『みりん風調味料』の正しい保存方法
未開封のみりん風調味料は「常温」で保存OK!
未開封のみりん風調味料は、冷暗所で保存することができます。高温になる場所や湿度の変化が激しい場所、直射日光や紫外線が当たる場所や蛍光灯の当たる場所は避けるようにしましょう。冷蔵で保存しても構いません。
開封後のみりん風調味料の保存は「要冷蔵」です!
開封後のみりん風調味料は、蓋や栓をしっかり閉めて、立てた状態で冷蔵保存しましょう。アルコール度数が1%未満と低いため、常温での保存はできません。
『発酵調味料(加塩みりん)』の正しい保存方法
発酵調味料(加塩みりん)は未開封・開封後のどちらも「常温」で保存OK!
発酵調味料(加塩みりん)には、14%ほどのアルコールが含まれているため、未開封・開封後のどちらも常温で保存することができます。冷暗所で保存し、高温になる場所や湿度の変化が激しい場所、直射日光や紫外線が当たる場所や蛍光灯の当たる場所は避けましょう。
開封後の発酵調味料(加塩みりん)は、空気に触れることで風味や品質が落ちていきます。使用した後は、蓋や栓がしっかり閉まっていることを確認し、なるべく早く使い切るようにしましょう。
みりんには3つのタイプがある
みりんには
- 本みりん
- みりん風調味料
- 発酵調味料(加塩みりん)
の3タイプあります。
本みりんとは
本みりんの原料は、“もち米・米麹・焼酎(もしくはアルコール)”です。商品名に“純米本みりん”や“国産米100%本みりん”などと表示されていることがあります。アルコール度数が14%ほどと高く、酒類に分類されており、酒税が課税されます。
みりん風調味料とは
みりん風調味料は、アルコール度数が1%未満と、ほとんど含まれていません。主な原料は、ブドウ糖や水あめ、香料などです。アルコール度数が1%未満と低いため、酒類には分類されず、酒税も課税対象外です。本みりんと比べて、低価格で販売されています。
発酵調味料(加塩みりん)とは
発酵調味料(加塩みりん)の原料は、うるち米・麹・酵母・糖類・アルコール・塩です。
うるち米を麹で糖化させた後、酵母によって発酵させます。さらに、糖類とアルコールを合わせ、塩で調整します。原料にアルコールが含まれていますが、塩を加えることで調整されているため、酒類には分類されず、酒税も課税対象外です。
みりんの賞味期限
賞味期限とは、“美味しく食べることができる期間”のことを言います。賞味期限を過ぎたからといって、食べてはいけないということではありません。
もうひとつ、消費期限がありますね。消費期限とは、“安全に食べることができる期間”のことを言います。
みりんには、「本みりん」「みりん風調味料」「発酵調味料(加塩みりん)」がありますが、どのタイプのみりんにも賞味期限が表示されています。
賞味期限は未開封のものに限ります
みりんのパッケージに表示されている賞味期限は、未開封の状態で正しく保存されていた場合の期限です。「賞味期限(開栓前)」などと表示されているはずです。開封後は、表示されている賞味期限に関係なく、なるべく早く使い切るようにしましょう。
開封後のみりんの賞味期限
「本みりん」「みりん風調味料」「発酵調味料(加塩みりん)」のどのタイプのみりんも、開封後は1ヶ月以内には使い切りことをおすすめします。
とくに、開封後も常温で保存することができる本みりんと発酵調味料(加塩みりん)は、より早く使い切ることをおすすめします。
開封後のみりん風調味料の保存は要冷蔵が基本ですが、冷蔵での保存だからといって、安心できるわけではありません。どのタイプのみりんも、開封後は1ヶ月を目安に使い切るようにしましょう。
みりんってどんな役割のある調味料なの?
甘味をプラスしたいときに
みりんの糖分は50%ほどと高いのですが、砂糖と比べると、上品でまろやかな甘さがあります。そのため、料理に自然な甘味をプラスすることができる調味料です。
臭みを消したいときに
本みりんや発酵調味料(加塩みりん)は、アルコール度数が14%ほどと高く、このアルコールによって、食材の臭みを消すことができます。みりん風調味料は、アルコール度数が1%未満と低いため、臭みを消すための調味料としては相応しくありません。
照りを出したいときに
みりんに含まれている高い糖分によって、料理に照りを出すことができます。たとえば、ブリの照り焼きですが、食材の表面に美しい照りがあるだけで、見た目の美味しさも変わってきますよね。
味を染み込ませたいときに
みりんに含まれるアルコールには、食材に味をより早く染み込ませることができる作用があります。アルコール度数が高い、本みりんまたは発酵調味料(加塩みりん)を使用すると良いでしょう。
煮崩れを防ぎたいときに
長時間じっくり煮込みたいときは、みりんを使うことで、食材を煮崩れしにくくすることができます。じゃがいもの煮崩れがとくに気になる、肉じゃがに使ってみてはいかがでしょうか。
最後に
本みりんは、開封前も開封後も「常温」で保存することができます。冷蔵で保存してしまうと、糖分が結晶化し、塊になってしまう可能性があるため、常温で正しく保存しましょう。
みりん風調味料は、開封前は「常温」で保存し、開封後の保存は「要冷蔵」です。蓋や栓をしっかり閉めて、立てた状態で冷蔵保存しましょう。
発酵調味料(加塩みりん)は、開封前も開封後も「常温」で保存することができます。
どのタイプのみりんも、開封前は冷暗所で保存し、高温になる場所や湿度の変化が激しい場所、直射日光や紫外線が当たる場所や蛍光灯の当たる場所は避けるのが基本です。また、本みりんと発酵調味料(加塩みりん)は、開封後も同じです。