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手湿疹とは?
手湿疹とは、手に触れた物の刺激や、アレルギーによって生じる湿疹や炎症のことです。
「手荒れ」と呼ばれる症状よりも進行して、かゆみや痛み、ひどい場合は膿んでしまったり、指紋がなくなってしまったりすることもあります。水仕事の多い調理師や、美容師に多い疾患です。
手湿疹の原因は手洗いかも!その理由とは
水や化学物質に触れる機会が多いと、手指のバリア機能である皮脂膜が減少・消失してしてしまいます。すると皮膚は刺激を受けやすくなってしまい、手湿疹の症状が起きてしまうのです。
化学物質は洗剤だけではありません。シャンプーや石けん、ハンドソープや消毒液も化学物質です。新型コロナウイルスの感染予防のために手洗いや消毒の回数が増えたことで、手指のバリア機能が失われ、手湿疹が起きている可能性があります。
手湿疹を防ぎながら手洗いをするポイント
手湿疹の原因になっているとはいえ、新型コロナウイルスやインフルエンザの感染予防のためには手洗いをしないわけにはいきません。
ここからは、手湿疹を防ぎながら手洗いをするポイントを紹介します。
1.手洗いと消毒は使い分ける
ウイルスが心配で、手を洗った後に消毒液をつけているという人も多いのではないでしょうか。しかし、手洗いと消毒液両方をいつも行っていては、刺激が強すぎます。
日常生活においては、同時に手洗いと消毒をする必要はありません。家庭内では手洗いのみとし、外出先では手洗いと消毒をするというように使い分けをするとよいでしょう。
2.石けんはよく泡立てる
石けんやハンドソープによる摩擦も、手にとっては刺激になります。できるだけ摩擦を抑えるためにも、石けんはよく泡立てるようにしましょう。
泡が汚れを吸着し、洗浄効果も高まります。毎回泡立てるのが大変な人には、泡で出てくるタイプの石けんがおすすめです。
3.洗った後はしっかり水分を拭き取る
手を洗った後、水を払ったり、軽く拭いたりするだけという人も多いのではないでしょうか。
実は、手に水分が残っていると、水分が蒸発する時に手の水分も一緒に蒸発してしまいます。乾燥しないよう、しっかりとタオルで水分を拭き取るようにしましょう。
4.手洗いのたびに保湿をする
皮膚のバリア機能を保つためには、保湿が大切です。おすすめなのは、手洗いのたびにハンドクリームなどで保湿をすること。洗面台やキッチン、エプロンのポケットにハンドクリームを常備しておくのもよいでしょう。
手湿疹予防には正しい手洗いと保湿が大切!
手湿疹は、一度かかると繰り返しやすい疾患です。手洗いをする時には、しっかり泡立てたり、水分を拭き取ったりと、刺激や乾燥を防ぐようにしましょう。