目次
クッキーが生焼けになる原因3つ
少ない材料で手軽に作ることができるクッキーですが、レシピ通りに作ったつもりでも、焼き上がりが生焼けになったことはありませんか?
そのまま食べてしまうと、消化不良や食中毒による腹痛を引き起こす危険性があるため、注意が必要です。なぜ生焼けになってしまったのでしょうか。
ここでは、クッキーが生焼けになる具体的な原因を3つ紹介していきます。
原因1:バターや卵を足し過ぎている
材料を混ぜている時にまとまりが悪かったり、アレンジで分量を変える方もいるかもしれません。
しかし、お菓子作りには正確な計量が重要です。分量をきちんと守らないと、仕上がりが変わってしまったり、失敗の原因となります。
分量を変更したのに焼き時間はレシピ通りでは、生焼けになってしまっても仕方がありません。レシピによっては、1g違うだけで失敗してしまうものもあるので、計量は正確に行いましょう。
原因2:焼く時の温度が低い
クッキーを焼く時の目安温度は170~180℃で、予熱が必須です。予熱をせずに低い温度で焼き始めると失敗の原因になりますので、生地を入れる前にオーブンがきちんと指定の温度まで温まっていることが大切です。
また、オーブンを開けた時に庫内の温度が下がりってしまいます。生地を入れる際は手早く行うこと、冬など気温の低い場合は10~20℃くらい高めに設定して予熱をするといいでしょう。予熱をすることで焼きムラや生焼けなどの失敗を防ぐことができ、焼き上がりもきれいに仕上がります。
原因3:生地が厚すぎる
生地が厚くなれば焼く時に必要な温度は高くなり、中まで火が通るまでの時間も長くなります。一般的なクッキー生地の厚さ目安は5~8mmです。少し薄いと感じても、焼くと膨らみますので試してみてください。
生地に厚みムラがあると、一部分が焼けすぎたり生焼けになったりと、焼きムラの原因になってしまいます。麺棒などを使って、できるだけ均等な厚さになるように伸ばしましょう。
クッキーが生焼けかどうかの判断方法3つ
一般的に焼きたてのクッキーは柔らかく、冷ますとサクサクの食感に変わりますが、ソフトクッキーと呼ばれるしっとりした食感のクッキーもあります。生焼けかどうか判断に困ってしまいそうですが、この2つには明らかな違いがあります。
ここでは、焼き上がったクッキーが生焼けかどうかの見分け方を紹介していきます。
判断方法1:中が少ししっとりしている
まずは、焼き上がったクッキーを半分に割って中の状態を見てみましょう。断面を見て、中心部分に生の状態の生地が残っていないか確認してください。また、参考にしたレシピの仕上がりはどうでしょうか。
サクサクした食感のクッキーのレシピで作ったのに中がしっとりしている、または冷ましても柔らかいままの場合は、生焼けの可能性があります。
判断方法2:生の生地の味がする時
生焼けのクッキーは、食べると生の生地の味がします。焼き上がったクッキーを少し食べてみて粉っぽいと感じたり、卵の生臭さや小麦粉のにおいが残ると感じる場合は、生焼けの可能性が高いといえるでしょう。生の生地の味がわからないという方は、極少量食べてみて味や食感を覚えておくとよいでしょう。
判断方法3:焼き色から判断する
クッキーの焼き色はどうでしょうか。焼き色がつかないように調節した場合は別ですが、しっかり焼けているクッキーはバターが焼けて表裏に焼き色がつきます。
焼き色がつかなかったり焼き色が薄く見た目が白っぽい場合、しっかり熱が伝わっておらず、中が生焼けになっている可能性があります。
生焼けになったクッキーの焼き直し方法3つ
生焼けになってしまったクッキーはどうしていますか。せっかく作ったのに、失敗してしまったと処分してしまうのはもったいないですよね。生焼けになったクッキーは焼き直すことができます。
ここからは、焼き直しの方法を紹介していきます。3つの方法がありますので、自分に合った方法を試してみてください。
方法1:トースターを使う場合
クッキーの焼き直しはトースターで行うことができます。オーブンをもう一度予熱して焼き直すのは面倒くさいという方におすすめです。トースターを使って焼き直しを行う際の具体的な注意点について紹介していきます。
アルミホイルを被せて焼くこと
トースターは、短時間に高温で食品を温めることができるのが特徴です。一般的には、表面に焼き色をつけるために使用する調理器具なので、表面が焦げやすくなります。焦げつきを防ぐために、焼き直しの際はアルミホイルを被せてください。トースターは細かく温度調節できないものもあるので、こまめに焼き加減を見ながら焼き直しを行いましょう。
方法2:オーブンを使う場合
オーブンを使用してクッキーをもう一度焼き直すことも可能です。ですが、再加熱になりますので、最初に焼いた時と同じ温度・時間で焼いてしまうと、今度は焦げる原因となります。
焼き直しの際の、具体的な温度や時間を紹介していきます。
しっかり予熱をする
失敗を繰り返さないためにも、オーブンはしっかり予熱してください。一度焼いているクッキーの焼き直しですので、焼く時の温度は少し低めの140~150℃が目安です。
予熱は目安温度より10~20℃高めの設定で行うとよいでしょう。焼き時間は10分程度を目安に、焼き加減を見ながら調整してください。
方法3:生焼けしたクッキーを使ってパウンドケーキを作る
ここまで、クッキーの焼き直し方法を2つ紹介してきました。クッキーとして焼き直しする他にもう一つ、失敗したクッキーの救済方法があります。
その方法とは、違うお菓子にアレンジして焼き直すことです。3つめの方法として、生焼けのクッキーをパウンドケーキにリメイクする方法を紹介していきます。
必要な材料
パウンドケーキにリメイクするには、以下の材料を用意しておきましょう。
材料(18㎝型の分量)
- 生焼けのクッキー:180g
- ホットケーキミックス:100g
- サラダ油:60g
- 砂糖:60g
- 卵:2個
作り方
生焼けのクッキーをビニール袋に入れてざっくり砕き、材料全てをボウルに入れてよく混ぜます。混ざった生地を型に流し入れ、予熱した180℃のオーブンで30分程焼けば完成です。
ポイント
失敗を防ぐためにも、材料の計量とオーブンの予熱はしっかり行いましょう。オーブンは開けると庫内の温度が下がるため、焼き加減を確認したい場合は、手早く行ってください。材料を混ぜる段階で、チョコチップやドライフルーツを混ぜてもおいしくできます。
クッキーの生焼けを防ぐならホットケーキミックスを使おう
先ほど紹介したレシピでも活用されていたホットケーキミックスは、お菓子だけでなく料理全般に幅広く使用でき、価格も手頃でとても便利です。ホットケーキミックスを使用することで、材料を計量する手間が減り、失敗を防ぐことにもつながります。
ここからは、そんなホットケーキミックスの特徴やホットケーキミックスを使ったクッキーの作り方を紹介していきます。
ホットケーキミックスの特徴
ホットケーキミックスは、小麦粉・砂糖・ペーキングパウダー・油脂など、ホットケーキを作るために必要な材料が予め調合されている商品です。
ホットケーキミックスに卵や牛乳を混ぜて作るのが一般的ですが、最小限の材料で作ろうとするなら、水とホットケーキミックスだけでホットケーキを作ることができます。
また、この商品はホットケーキだけでなく、様々な料理にアレンジすることが可能で、クッキー作りに使用することもできます。ここからは、ホットケーキミックスを使用したクッキーの作り方を紹介していきます。
ホットケーキミックスでのクッキーの作り方
材料(直径5cm 20枚分)
- ホットケーキミックス:150g
- バター:50g
- 砂糖:40g
- 卵黄:1個分
- 牛乳(※生地がまとまりにくい場合のみ):適量(小さじ2程度)
作り方
室温に戻したバターを泡立て器でクリーム状になるまで混ぜ、そこへ砂糖、卵黄の順に加えてよく混ぜます。ゴムベラに持ち替えて、ホットケーキミックスを加え、粉っぽさがなくなるまでよく混ぜます。(生地がまとまらない場合はここで牛乳を適量加えてください。)
生地がある程度まとまったら、手で軽く捏ねてひとまとまりにします。生地を5mm程度に伸ばし、型抜きをして天板に並べ、予熱した180℃のオーブンで10分程度焼けば完成です。
ポイント
作業をしているうちに室温や手の温度で生地が柔らかくなってしまった場合は、一度冷蔵庫で冷やしてから作業を再開しましょう。
クッキーが生焼けにならないように対処しよう
ここまで、クッキーが生焼けになる原因と判断方法、対処法について紹介してきました。
生焼けになる原因は、
- レシピと分量が違う
- 焼く時の温度が低い
- 生地が厚い
という3点でした。生焼けの判断基準は、冷めても中がしっとりしている、食べると生の生地の味がする、焼き色が薄いという3つの基準で判断しましょう。
生焼けになってしまったクッキーの対処法として、トースターで焼き直す、オーブンで焼き直す、違うお菓子にアレンジするなどがありました。クッキーが生焼けになる原因を把握し、楽しくおいしいお菓子を作りしましょう。
もし、失敗してしまったと思っても、諦めずにこの記事の対処法を参考にしてみてください。