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おにぎりの日持ちはどの位?
おにぎりはどれくらい日持ちするものかご存知ですか?
手作りのおにぎりは、いつまで安心して食べることが出来るのか?おにぎりは日持ちが良い?悪い?これは温度や環境によって変わります。
冷蔵庫に入れて保存できる環境ならば少しは安心出来るかも知れませんが、湿度が高い梅雨や暑い夏では心配になってしまいますよね?
食べ物を悪くなった状態にならずに安心して食べることが出来る期間の説明には、賞味期限と消費期限があります。賞味期限は品質が変わらずにおいしく食べられる期限のことを意味していて、消費期限は安全に食べられる期限を意味しています。
これは賞味期限の表記の場合、期限を過ぎてもすぐ食べられない状態になるわけではありません。しかし消費期限の場合は期限を過ぎてしまうと食中毒を起こしてしまう恐れもあるので食べられないと考えましょう。
この賞味期限と消費期限は、パッケージなどに表示されている保存の方法を守って保存された場合の期限なので、要冷蔵のものを常温で保存していた場合には期限前でも傷んでしまい食べられなくなってしまう可能性があるので注意が必要です。
おにぎりの場合は安全に食べられる期限ということで消費期限として考えます。それでは手作りのおにぎりとコンビニのおにぎりの消費期限と保存の条件を確認しておきましょう。
手作りのおにぎりの消費期限と保存の条件
手作りのおにぎりの消費期限はおよそ12時間とされています。
この場合の保存の条件は、しっかりとした手洗いを行い、清潔な環境で作り、冷蔵庫や保冷剤などで10度以下の環境で保存をした場合の期限です。
作る時の手洗いが不十分な場合や不衛生な環境でおにぎりを作った場合は、食中毒の原因となってしまう雑菌が付着してしまい、保存する環境によっては菌が繁殖して食中毒の危険性も高まります。
ラップを使って作るおにぎりの場合、付着する菌も少なくなるので、冷蔵庫や保冷剤などで10度以下の環境で保存をした場合でしたら1日持ちますが、時間が経つにつれておにぎりの表面は乾燥し固くなってしまいます。
美味しく食べることを考えた場合はできるだけ早めに食べるようにしましょう。
コンビニのおにぎりの消費期限と保存の条件
コンビニのおにぎりは中の具材によって消費期限が異なりますが、6時間~12時間の間に設定されていることが多く、直射日光や高温多湿の環境で保存をしないことが条件になっているようです。
要冷蔵とまで記載されていませんが、コンビニでおにぎりを陳列している棚は温度設定が16℃~20℃となっているので、これを超える温度では早めに傷んでしまうこともあるので注意してください。
傷んで腐ってしまったおにぎりの状態とは
おにぎりが傷んで腐ってしまった場合は、ネバネバと臭いで判断します。
おにぎりを触った時になんとなく、ねっとりしてネバネバとしていた場合はおにぎりが傷んでいます。さらに放置していると糸を引くようになるので、その状態になってしまっていたら腐っています。食べずに廃棄しましょう。
また、おにぎりを食べようとした時にツンとした臭いを感じた場合はおにぎりが傷んでしまっています。おにぎりの場合は臭いよりも食べようとして触った時にネバっとした感じがしたら傷み始めている証拠となるので、食べても平気かな?と判断に迷った場合にはネバつきと臭いに注意してみましょう。
《 ポイント 》
- おにぎりの消費期限は作り方、中に入れる具材、保存の方法で異なりますが、10℃以下の環境で保存した場合におよそ半日が目安。
- おにぎりを食べる時にはネバっとしていないか、変な臭いがしないかを確認してから食べるようにする。
おにぎりの日持ちが良い具材
おにぎりの日持ちが良い具材と痛みやすい具材について理解しておくと、食べるまでの時間を考慮したときに何を中に入れておにぎりを作るのが良いのか参考にすることができます。
昔からおにぎりの日持ちの良い具材として、定番の塩分の高い梅干しや鮭や塩昆布などは保存が効く具材となるので傷みにくいことから長く利用されています。
その一方で、ツナマヨなどのマヨネーズを使った具材やいくらなどの生の食材、明太子は傷みやすいのでおにぎりの具材にする場合は、すぐ食べるようにしましょう。
すぐ食べない場合にはおにぎりの具材にすることはおすすめできません。
また、炊き込みご飯や混ぜご飯をおにぎりにする場合、具材によって傷みやすくなるので注意が必要です。油揚げやたけのこ、玉ねぎが入っている場合は傷みやすくやすくなるので注意しましょう。
《 ポイント 》
- おにぎりの日持ちが良い具材は、昔からおにぎりの具材として定番となっている塩分が高い梅干しや鮭や塩昆布です。
- 梅干しや鮭や塩昆布の具材は水分が少なく塩分が多いため傷みにくい具材となるので日持ちが良いとされている。
おにぎりを日持ちさせるためのコツや注意点
おにぎりを日持ちさせるためにできるコツは、素手でおにぎりを作らないことです。
どんなに手を清潔に洗ってからおにぎりを作っても、手には細菌や雑菌が残ってしまっています。手に付着している細菌の代表格である黄色ブドウ球菌は繁殖してしまうとエンテロトキシンという毒素を発生させます。
エンテロトキシンは発生してしまうと再度加熱しても毒性をなくすことができません。これが付着してしまった食品を食べると腹痛や嘔吐や下痢といった食中毒の症状を引き起こしてしまいます。
食品に菌を付けないことが重要になるので、おにぎりを作る時はラップにご飯を乗せて握るようにして素手でおにぎりを作ることを避けるようにしましょう。
また、おにぎりを作る時に少量の酢をご飯に加えて混ぜることで傷みにくくすることができます。お酢には殺菌効果があります。
ご飯にお酢を加える量はご飯3合に対してお酢を大さじ1.5~2程度です。お酢を加えると酸味が出てしまうので小さなお子さんは嫌がることもあるので注意してください。
多くの量を加えてしまった場合には殺菌効果が弱くなってしまうこともあるので注意が必要です。
おにぎりに海苔を巻く場合も、おにぎりを作ってすぐ海苔を巻くよりも、海苔はおにぎりと別にラップなどで包んでおいて、食べる時に海苔を巻いて食べる方が傷みにくくなるのでおすすめです。
海苔がご飯の水分を吸ってベタっとなってしまうと食べる時に海苔を巻くことで海苔もパリっとした食感のまま食べることが出来るのでおすすめです。
《 ポイント 》
- おにぎりを日持ちさせるために簡単に実行できることはコツは素手でおにぎりを作らないこと。
- おにぎりのご飯に少量のお酢をくわえること、海苔は別に用意して食べる時に海苔を巻くこと。
- 細菌や雑菌をおにぎりに付けないようにして殺菌効果を持たせることで日持ちさせることができる。
おにぎりを長持ちさせる保存方法
おにぎりを日持ちさせる保存方法を確認しておきましょう。おにぎりを保存する場合にはラップかアルミホイルで個別に包んで保存しますが、長持ちさせるためには以下の点に注意しましょう。
注意点1:冷ましてから包む
おにぎりがまだ温かい内にラップやアルミホイルで包んでしまうと、ラップやアルミホイルの内側には水滴が発生してしまいます。水滴がおにぎりについてしまうと傷みやすくなってしまうので、おにぎりはしっかり冷ましてからラップやアルミホイルで包むようにしましょう。
注意点2:すぐ食べない場合は冷蔵庫で保存
おにぎりを作ってすぐ食べない場合は冷蔵庫で保存しましょう。常温と言っても季節によっては温度に差があります。個別でラップやアルミホイルで包んでから冷蔵庫に入れて10℃以下の環境で保存することで安心して食べることができます。
冷蔵庫で保存するとご飯が固くなってしまうので、食べる時には電子レンジで温めてから食べるようにしましょう。
《 ポイント 》
- おにぎりを日持ちさせる方法は、しっかり冷ましてから個別にラップやアルミホイルで包むことと冷蔵庫で保存すること。
- おにぎりのご飯がまだ温かいうちにラップやアルミホイルでおにぎりを包んでしまうと内側に水滴が発生し、その水滴がおにぎりを傷みやすくしてしまう。
- すぐに食べないおにぎりは常温で放置せず冷蔵庫に入れて保存する。
おにぎりは冷凍保存するのもおすすめ!
おにぎりを日持ちさせるために、冷蔵保存することをお話しましたが、おにぎりは冷凍保存することもおすすめです。
ごはんが余ってしまった場合はおにぎりにして冷凍しておくことで、電子レンジで手軽に解凍して食べることが出来るので時短調理にも役立ちます。実は冷凍保存をするとごはんの劣化を防ぐことが出来るので、冷蔵よりも冷凍保存がおすすめです。
冷凍したおにぎりは保存期間は約1ヶ月ですが、長期保存をすると味は落ちてしまうのでできるだけ早く食べるようにしましょう。
冷凍保存をするときにのおにぎりは理想としては何も具材を入れず、海苔も巻かない状態でラップを使って素手で握らないようにして個別で包んで保存することが理想ですが、それだけですと味気ないので冷凍するときに相性が良い具材を入れて握って冷凍保存しましょう。
冷凍する時におすすめの具材は、おにぎりの日持ちが良い具材と同じで、水分が少なく味が濃いものを選びましょう。おにぎりの具材として定番の梅干しや焼き鮭や塩こんぶがおすすめです。
冷凍したおにぎりは電子レンジで解凍して食べましょう。ラップに包んだままの状態で600Wの電子レンジで1分ほど加熱して、裏返し上下を入れ替えて再度1分ほど加熱しおにぎりがまんべんなく温まるようにしましょう。
《 ポイント 》
- おにぎりを冷凍する場合、ラップで個別に包んでから冷凍する。
- 冷凍するおにぎりを作る場合も素手で握らず、具材には水分が少ない味が濃いものを選ぶ。
- おにぎりは海苔を巻かず冷凍保存して、解凍は電子レンジで表裏両面温めるようにする。
最後に
今回はおにぎりの日持ちに関して、日持ちが良い具材やおにぎりを日持ちさせるためのコツから保存の方法を詳しく紹介しました。また傷んでしまったおにぎりの見分け方も紹介したので、実際に食べる時の参考にしてください。
おにぎりは持ち運びがしやすいので、さまざまな場面で重宝しますが、持って出かける際は保冷剤などといっしょに入れて温まって傷まないようにする配慮しましょう。