目次
ほうれん草が腐り始めると
腐り始めの状態
ほうれん草は少しずつ劣化していくため、食べることができるうちに早めに使い切りましょう。腐り始めると、まず、葉の水分が抜けてしおれてきます。
そして、葉や茎に水がしみたような色の濃い部分が出てきます。この段階であれば、色の変わったところやしおれた部分だけを取り除き食べることができます。
白い粉や根の赤みは腐敗ではない
まれに白い粉が付いていたり根が赤いほうれん草があります。白い粉はほうれん草に含まれるシュウ酸の結晶、根が赤いのはほうれん草の鉄分などの栄養が詰まっている証拠だと言われています。
どちらも腐り始めとは違いますので、安心して食べることができるとのことです。また、根の付け根がふっくらしているほうが甘みがあって美味しいようです。
ほうれん草が腐っている時のサイン4選
1.変色する
劣化が進むと葉が黄色く変色してきます。黄色くなった部分はエグミもあり食べないほうがよいでしょう。もし茎の部分は変色していなければ、繊維を経つようにカットして炒め物などに使うことができます。
2.葉が溶ける
変色からさらに劣化すると、葉先から溶けたようになって、ネバネバした状態になります。これは、いわゆる腐敗が起きた証拠です。ほうれん草に限らず、野菜が溶けてくるのは腐敗が最後まで進んだ状態であるそうです。このような場合は食べないほうが良いでしょう。
3.異臭がする
腐ったほうれん草は異臭・悪臭がするので、いつもと違う臭いを感じたら食べないほうが良いかもしれません。
4.汁などが出る
ほうれん草が腐ると茶色っぽい汁が出てくることもあります。この場合も腐敗が進んでいるので食べないほうが良いでしょう。
ほうれん草の賞味期限と保存方法
賞味期限
ほうれん草は賞味期限が短く、旬の時期は冬で冷涼な場所での栽培が適した野菜のため暑さに弱いです。そのため、夏場など常温保存で置いておくと1日で葉がしおれてきてしまうこともあります。
冷蔵庫で保存した場合は3、4日、最大で1週間程度持つこともありますが、できるだけ新鮮なうちに使いましょう。茹でたほうれん草の賞味期限は冷蔵保存で2日程度と言われています。冷凍保存にした場合は1~2カ月程度保存できます。
冷蔵保存
低温で育つほうれん草は、常温ではなく冷蔵保存がおすすめです。乾燥にも弱いため、水で濡らして絞ったキッチンペーパーや新聞紙で包み、保存袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。できるだけ育った状態に近くするよう、立てた状態で保存したほうが持ちがよいです。
保存袋の口は軽くしめておきます。根の部分に湿らせたキッチンペーパーをまいて水分補給しながら保存するとより長持ちするようです。
冷凍保存
冷凍保存する際は茹でてから保存するのがおすすめです。ほうれん草を水でサッと洗い、水1リットルに対し小さじ1杯ほどの塩を入れ沸騰したお湯を用意しておきます。茎の部分だけを先に30秒ほど茹で、残りの葉の部分を入れてもう30秒ほど茹でます。
水にさらしよく絞ったら食べやすい大きさにカットします。使いやすいよう小分けにしてラップで包みフリーザーバッグに入れて冷凍庫で保存します。
また、茹でずに生のままカットして冷凍保存もできます。食感は劣りますが味は変わらないため、お味噌汁などの具材に使うのがおすすめです。
さいごに
ほうれん草は栄養価も高く積極的に取り入れたい野菜の一つですが、あまり日持ちしないのですね。葉の先から傷みやすくなりますが、傷んだ部分を取り除けば食べることができます。
ですが、そのまま劣化が進むと腐敗して食べることができなくなりますので、適切な保存方法で保存しながら、早めに使うのが良いでしょう。