火事対策と備えを万全に!消火器の使い方や正しい避難方法とは

消火器と火事のイメージ

家庭で起こり得る火事の対策と備えは万全ですか?火災には普通火災の他にも、天ぷら油火災や電気火災、ストーブ火災など、さまざまなことが原因で火災が発生する危険性があります。日頃から注意することが何より大切ですが、万が一の時のために備えてある住宅用消火器の使い方や、正しい避難方法など、いざという時のために 覚えておいてくださいね。

火事の原因と対策

火事イメージ

放火による火事の対策

放火による火事を調べてみると、ライターによるものが全体のおよそ30%と最も多くなっています。

また、放火及び放火の疑いによる火事を時間帯別にみると、0時~2時の間に多く発生しているので、ゴミは前日の夜ではなく決められた日の朝に出す、燃えやすい物を家の周りに置かないなど、注意する必要があります。

また、物置や車庫など、無人の建物に侵入されないように、戸締まりも忘れずにしてください。

タバコによる火事の対策

全火災のおよそ10%を占めているのが、たばこの火による火事です。

その原因の多くは、寝たばこや吸い殻のポイ捨てによるものです。火のついたたばこは放置せずに、灰皿には常に水を入れて置くなどして、必ず消火されたかどうかの確認を怠らずにする必要があります。

火遊びによる火事の対策

子供の火遊びによる痛ましい火事は毎年発生しています。子どもは火に興味を持ちやすいので、日頃から火の恐ろしさを教えておくのはとても大切なことですが、まずは子どもの手の届くところに、絶対にライターやマッチを置かないようにしてください。

また、子どもだけで留守番をさせる時には、ガスの元栓を閉めたり、ストーブの取扱いに気を配ったりと、外出前にチェックを怠らないようにしましょう。

コンロによる火事の対策

住宅火災の火元として、一番多いのが「コンロ」、次に「たばこ」「ストーブ」と続きます。火を使っている所から離れるときは必ず消化する、燃えやすい物をコンロのまわりに置かないなど、徹底してください。

特にどこの家庭でも日常的に使用される天ぷら油に、万が一発火してしまった場合は、天井に向かって1メートル以上も炎が上がる恐れがあります。

手遅れにならないように、濡らしたシーツやバスタオルなどで即座に覆い、空気を遮断するなど、使用前に消化方法を再認識しておきましょう。

配線による火事の対策

最近は、数多くの電化製品を使用しているため、コンセントの数が足りなくなり、たこ足配線をしているご家庭が多いようです。何本もの配線をまとめて縛っていたり、上に物を載せたりするのは非常に危険です。

また、配線やコンセントにホコリが積もらないように、周囲の掃除を定期的に行い、常にきれいにしておくようにします。

ストーブによる火事の対策

ストーブの使い方を誤ると火事だけでなく、一酸化炭素中毒などの事故にも繋がります。

ストーブの横で暖をとっている時に、炎に触れて着ている服に燃え移って着衣着火するだけでなく、布団やカーテンなどを、ストーブのまわりに置かないように常に整理整頓をしておく必要があります。

当然のことですが、早く乾かしたいからとストーブの上に洗濯物を干すのは厳禁です。

また、ストーブに給油する際に、消火せずに補給しようとすると漏れた燃料に引火する可能性もありますので、完全に火を消してから行うようにします。

ストーブだけでなく、他の暖房機器や電気器具なども、定期的に点検するようにしましょう。

収れん火災による火事の対策

「収れん火災」とは、鏡やガラスなどに太陽光が集まることで発火する火事のことです。

実は、真夏の時期よりも太陽の高度が低く部屋の奥まで光が差し込む冬場に、最も発生しやすいようです。

収れん火災を引き起こす可能性のあるものは、他にもペットボトル、ガラス製の花瓶や金魚鉢、メガネや虫眼鏡(ルーペ)、ガラス玉や水晶玉、窓に貼った透明な吸盤など、思いもよらぬものもあります。それらを窓ぎわや直射日光が差し込む所に置かないように、カーテンで遮光するなど対策する必要があります。

たき火による火事の対策

廃棄物の焼却は,一部の例外を除いて禁止されています。正月のしめ縄や門松、キャンプファイヤーなどの例外となるたき火を行う場合には、風の強い日や空気が乾燥しているところでは危険が伴います。必ず水をそばに準備して、たき火の後は完全に消火したことを確認しましょう。

《 ポイント 》

  • 火がつきやすいものを家の周りに置かない。
  • 寝たばこや吸い殻をポイ捨ては厳禁。
  • 子どもの手の届くところにライターやマッチを置かない。
  • 天ぷら油に発火したら濡れたシーツなどで即座に覆い、空気を遮断する。
  • たこ足配線やホコリは危険。
  • カーテンで遮光するなどして収れん火災を防止する。
  • ストーブのまわりに物を置かない。
  • 風の強い日や空気が乾燥している所でたき火をしない。

火事対策のための備え

救急道具

住宅用火災警報器

火事の対策として、熱や煙を感知し、火事の発生を警報音や音声で知らせる機器で、平成16年の消防法改正により、住宅用火災警報器の設置が義務づけられました。火事の発生を早期に感知して住人に知らせることで逃げ遅れを防ぎ、初期のうちに消火を行えます。

安全装置付調理器具

過熱や火が消えたり異常が起きた時に、自動的にガスの供給を中断します。

感電ブレーカー

地震が起きたら、その揺れを即座に感知し、電気の供給を自動的に遮断するブレーカーです。

防炎グッズ

防炎品とは、素材に特殊な加工を施すことにより燃えにくくした防災グッズで、パジャマやエプロン、シーツや枕、布団、カーテン、ブラインド、絨毯、などさまざまなものがあります。

たばこの火やライターなどの小さな火であれば、簡単には火がつきませんし、例えついたとしても燃え上がりにくく、焦げる程度で抑えることができます。もし火事が発生したとしても、延焼を抑えて火事の危険を減らすことができます。

住宅用消火器

住宅用の消火器は、一般家庭で使いやすいように開発された消火器です。お年寄りや女性でも、火元をねらいやすいように手軽に持てる作りになっています。

住宅用は業務用のように、消火薬剤の詰め替えや点検をする必要はありませんが、使用期限が決められていますので、期限を確認し、それに従って定期的に買い替えるようにしましょう。

簡易自動消火装置

火事による熱を感知すると、自動的に薬剤を放出する装置です。

住宅用スプリンクラー

火事による熱を感知すると、部屋全体に放水する設備です。

《 ポイント 》

  • 住宅用火災警報器の設置が義務づけられている。
  • 自動的にガスの供給を止める安全装置付調理器具。
  • 地震を即座に感知し、電気を遮断する感電ブレーカー。
  • 素材に燃えにくい加工を施した防炎グッズ。
  • 一般家庭で使いやすいように開発された住宅用消火器。
  • 熱を感知すると薬剤を放出する簡易自動消火装置。
  • 熱を感知すると部屋全体に放水する住宅用スプリンクラー。

消火器の使い方

消火器

火事の対策といえば消火器ですね。消火器には、どんな種類の火事に適しているのかを記載したラベルが付いていますので、一般家庭の場合は、「万能タイプの粉末消火器」または「強化液消火器」を選びましょう。

万が一、火災が発生した場合、消火器はあくまでも初期対応に過ぎません。大きく燃え広がったり、天井まで火が達してしまったら、迷わず避難するようにしましょう。

消火器の使い方

  1. 安全ピンに指を引っかけて上に引き抜く。
  2. ホースをはずしたら火元を狙って向ける。
  3. レバーを強くにぎって噴射する。

構え方

  1. 逃げ道を確保した上で、火の風上に回り風上から構える。
  2. 腰をおとし気味にした姿勢になり、低くめに構える。
  3. 真正面から炎に向き合わないようにして、熱や煙に巻き込まれるのを防ぐ。
  4. 炎を狙うのではなく、ホースを左右に振りながら火の根元を掃くようにする。

点検

  • 安全ピンやレバーは、変形したり損傷したりしていないか。
  • 印は切れていないか。
  • キャップに変形やゆるみはないか。
  • ホースにひび割れなどの劣化、ゆるみはないか。
  • 本体や底の部分がサビていたり、変形したりしていないか。

《 ポイント 》

  • 消火器の使い方、構え方、点検の仕方。
  • 消火器は初期対応に過ぎない。

火事の対策に関するQ&A

119番通報イメージ

Q.119番通報で伝える内容は何でしょうか?

A.次の手順に沿って、しっかりと内容を伝えましょう

  • 1:まずは「火事」であることを伝える。
  • 2:災害現場の正確な場所。
  • 3:何がどのように燃えているか。
  • 4:けが人や逃げ遅れている人の有無。
  • 5:通報者本人の名前。

Q.携帯電話からの119番通報するときの注意点はありますか?

A.火災現場の場所を確かめてから通報する。車内から携帯電話で通報する場合には、安全な場所に停車させてから電話をかける。通話した後はすぐに電話を切らないようにする。携帯電話の場合は途中で途切れないように注意する。

《 ポイント 》

  • 火事だということ、場所、何が燃えているのか、けが人や逃げ遅れている人の有無、通報者の名前を伝える。

火事の時の正しい避難方法

火事から非難するイメージ

  • 「火事だ!」と大声で叫んで、周りの人に知らせる。
  • 服装や持ち物を気にすることなく、一刻も早く避難する。
  • 恐怖心でパニック状態に陥らないように、冷静さを保つようにする。
  • 短い距離であれば、息を止めて早急に避難する。
  • 濡れたタオルやハンカチなどで口と鼻を覆い、煙を吸わないようにする。
  • 一酸化炭素を吸って呼吸困難にならないように低い姿勢を取り、床の低いところに残っているきれいな空気を吸いながら壁伝いで出口へ向かう。
  • 大切な物を忘れたとしても、一度逃げたら絶対に戻らないようにする。
  • エレベーターは絶対に使わずに、階段を下って建物外や下階に向かう。
  • 窓から目につきやすい物を振るなど、あらゆる手段を使って逃げ遅れたことを知らせる。
  • 余裕があれば逃げながらドアを閉めて、空気を遮断し延焼を防止する。

最後に

消火器を使う男性

火事対策や消火器の使い方、そして正しい避難方法について参考になりましたか?

自分たちが日頃から注意をすることで火災の大部分は防ぐことができます。自分や家族の命、大切な財産を失うことがないように、ご家族全員で火災を防ぐためのポイントや、いざという時の避難方法をしっかりと把握し、注意し合うように習慣づけておきたいものですね。

消火器と火事のイメージ

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