目次
1.強火で使用してはNG
テフロン加工(フッ素樹脂加工)フライパンの耐熱温度は250℃位と高熱に弱いです。この耐熱温度を超えるとフッ素樹脂加工が損傷して焦げ付きやすくなります。さらには、加工そのものがはがれる原因にもなるため、火加減は「弱火から中火」が基本です。
2.空焚きはNG
食材など何も入れずに加熱する空焚きや空焼きは厳禁です。空焚きや空焼きはおよそ1分で温度が約200~300℃、5分程度で葉400℃近くまで上がると言われています。
250℃の耐熱温度を超えてしまうためフッ素樹脂加工が傷むだけではなく、約350℃を超える高温は有毒ガスが発生する可能性があります。
人体に有毒なガスということが実験の結果でも出ているため、空焚き空焼きはNGであることを覚えておきましょう。調理の初めにフライパンを熱する場合は「中火で30秒」くらい加熱するのがよいでしょう。
3.金属製のヘラ・タワシ・研磨剤スポンジはNG
金属製のヘラを使うと、表面に傷がつきそこへ油や水分が入って焦げやすくなったり、はがれたりします。ヘラを使う際は「シリコン製・ナイロン製・木製・竹製」を使うようにします。
同様に、金属製のタワシなどの使用も避けてください。中でも注意が必要なのが、研磨剤入りのスポンジです。「研磨粒子を含んでいる」などと書かれたスポンジは研磨作用でテフロン加工(フッ素樹脂加工)に使うと、キズがつきますので注意しましょう。
焦げ付きを落とすときは、固い素材のアイテムで落とすのではなく、熱湯で焦げ付きを柔らかくしてから落とすのが望ましいです。
4.作った料理を入れっぱなしにするのはNG
作った料理をそのまま長時間フライパンに入れっぱなしにするのはNGです。その理由は、テフロン加工(フッ素樹脂加工)フライパンの表面には微細な穴のピンホールという小さい穴が空いています。
長時間作った料理を置きっぱなしにすることで、その穴から成分や水分が浸透して、サビができたりテフロン加工がはがれやすくなります。作った料理は時間を置かずにお皿に移し替えましょう。
5.調理後すぐに水で洗わない
調理後、フライパンが高温のまま洗うと、急にフライパンが冷えることで金属が歪んでしまいます。
その結果、テフロン加工がはがれやすくなります。調理後は熱々のまますぐに洗わずそのまま冷めるまで置いておくのが良いですが、すぐに洗う場合は熱いお湯で洗うようにするとよいでしょう。
鉄製フライパンにしてはいけないNG行為3選
1.使用前の油ならし(シーズニング)をしないで使うのはNG
鉄製のフライパン(スキレット)はこびりつきやすいサビを防ぐために表面に油をなじませて油膜を作っておく「油ならし(シーズニング)」という作業が必要です。
最初に使う時は、洗剤を付けたスポンジで表面のサビ止めワックスを落とし、空焼きをしてからフライパンを熱し油をなじませていきます。油ならし(シーズニング)をしないとフライパンの寿命が大きく変わってくると言われていますので気を付けて下さい。
2.初めから「強火」少なすぎる「油」はNG
鉄製のフライパンは熱が伝わりやすいため、初めから「強火」の火加減はNGです。基本的には「初めは弱火、強める場合は中火」で十分でしょう。油も適切な分量をしっかり注ぐようにしてください。少ない油は焦げ付きの原因となるためNGです。
3.洗剤を使って洗うのはNG
鉄製のフライパンの洗い方は「水洗い」が基本です。タワシやスポンジでこするのはOKですが、強くこすらないようにします。
ニオイがついてしまった場合などは洗剤を使うことになりますが、洗剤で洗った場合は都度「油ならし(シーズニング)」をすることになりますので、忘れないようにしましょう。
さいごに
フライパンはテフロン加工(フッ素樹脂加工)と鉄製では、注意点がそれぞれ違っています。正しく使うことで長持ちしますので、それぞれのNG行為を忘れずにしましょう。
また、テフロン加工(フッ素樹脂加工)には「金属ヘラも使用OK」などと書かれたフライパンもあるようですが、強度が高いというだけでテフロン加工がはがれないということではないようです。長持ちさせるためには、使わないほうが安心です。