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食べ物の賞味期限は『味が保障されている期限』
スーパーやコンビニなどで購入する食材や食品には、必ず『賞味期限』や『消費期限』が記載されています。皆さんは、この2つの期限の違いをご存知でしょうか。
- 賞味期限…その商品の味が保障されている期限
- 消費期限…その商品を安全に食べることができる期限
一般的には上記の基準を元に記載されていることが多いです。つまり、基本的には賞味期限に記載されている期日を少し過ぎても、問題なく食べることができる商品が多いです。
しかし、消費期限を過ぎた商品は、食中毒などの危険性があるため、食べることを控えるよう指示されています。もしも消費期限を過ぎた商品を食べて、なんらかの症状が現われた場合は自己責任となります。
賞味期限が過ぎたら絶対に食べてはいけない『NGな食べ物』5選
賞味期限は、その商品を美味しく食べられる期限とお話ししました。しかし、中には賞味期限を過ぎた時点で食べてはいけない食べ物も存在します。これらの食べ物は、賞味期限が過ぎて食べてしまうと、お腹を壊したり、食中毒などの危険性があるため、十分注意が必要です。
そこで、ここでは賞味期限が過ぎたら絶対に食べてはいけないNGな食べ物を5つご紹介します。下記に記載する食べ物は、特に賞味期限、あるいは記載されている消費期限に注意をしてください。
1.生卵
卵ではなく、生卵です。火を通さず生卵をそのまま食べる習慣が日本人にはあるため、基本的に卵の賞味期限は、「生で食べても大丈夫な期限」を目安に記載されています。つまり、卵に記載されている賞味期限を過ぎた場合、生卵の状態では食べることを控えるべきなのです。
しかし、前述したように、卵の賞味期限は、あくまでも「生で食べても大丈夫な期限」です。つまり、加熱調理をすれば、問題なく食べることができます。
2.開封済みの牛乳
牛乳はパックに賞味期限、あるいは消費期限が記載されています。未開封の場合、賞味期限を過ぎた牛乳は、中見の臭いや見た目を確認した上で、早めに飲む、あるいは料理に使うことを推奨されています。
しかし、すでに開封済みの牛乳の場合、賞味期限を過ぎてしまうと菌が増殖し、食中毒を引き起こす危険性があります。また、牛乳は開封した場合、開封してから3日程度が消費期限といわれているため、賞味期限を過ぎていなくても、開封してから3日が経っているのであれば、捨てることが望ましいです。
3日経ったけれど、どうしても使いたいという場合は、飲んだり使ったりする前に、必ず臭いや見た目を確認した上で、自己責任でお使いください。
3.肉
皆さんもご存知の通り、生肉は賞味期限、消費期限が非常に短いです。そのまま冷蔵保存している場合は、スーパーなどで購入してから1~3日ほどが限度でしょう。賞味期限(あるいは消費期限)を過ぎてしまうと、食中毒を引き起こす可能性が高まります。
特に、生肉は特別傷みやすい食材といわれています。そのため、冷蔵保存し賞味期限になっていなくても、早々に傷んでしまう恐れもあるのです。
生肉をできるだけ長持ちさせるために、冷凍保存しているご家庭も多いでしょう。たしかに、冷凍保存することで、本来記載されている賞味期限よりも長く保存することができます。しかし、いつまでも保存できるというわけではありません。
生肉の場合、冷凍した場合も1ヶ月くらいを目処に廃棄することが推奨されています。冷凍保存は、まったく菌が増殖しない状態を作っているということではありません。増殖を抑えているに過ぎないのです。
4.魚
生肉と同じように、生魚も傷みやすい食材です。そのため、賞味期限(あるいは消費期限)を過ぎてから食べてしまうと、食中毒の危険性が高まります。
特に青魚は、食中毒を引き起こしやすいヒスタミンを多く含んでいます。そのため、賞味期限が過ぎると非常に危険です。嘔吐や下痢のみならず、顔面の腫れや蕁麻疹、目眩など、さまざまな症状を引き起こします。
5.パン
パンも傷みやすい食材の1つです。1枚1枚丁寧にラップで包み、冷凍保存したとしても1週間が限度です。パンは一般的に、購入してから3~4日が賞味期限(あるいは消費期限)とされていることが多いです。
パンの場合、賞味期限を切れるとパサパサになり、食感が明らかに悪くだけでなく、カビが増殖し、見た目からもとても食べられない状態となります。そのため、パンは大量買いせず、必要な時に必要な分だけ購入するようにしましょう。
食べ物はできるだけ賞味期限前に食べきるよう意識して
いかがでしたでしょうか。今回は賞味期限を過ぎると危ない食べ物をご紹介しましたが、他の食材も賞味期限を過ぎると、徐々に風味や食感が劣化していきます。できるだけ美味しく食べるためにも、賞味期限前に食べきるよう意識しましょう。