目次
おしゃれ着洗いをするべき服の選択方法
「おしゃれ着洗い」というのは、クリーニングに出してもおかしくないデリケートな洋服をおうち洗いする方法のことです。
おしゃれ着洗いする服
- 型崩れしやすい洋服
- 縮みやすい洋服
- デリケートな生地
- 繊細な生地
- 高価な生地
おしゃれ着洗いができる洋服
洗濯表示を見れば、その洋服がどんな方法で洗濯できるかが一目で分かります。おしゃれ着洗いができるものには、手洗いマークがついています。桶の中に手を入れているマークや「手洗イ」の文字がついている桶のマークがあると手洗いOKで、おしゃれ着洗いができます。
逆に、手洗いできないものは、桶にバッテンマークがついているのですぐ分かりますよ。手洗い禁止マークがついているものはおうち洗いができませんのでクリーニング屋さんで洗ってもらいましょう。
おしゃれ着洗いの前準備
洗濯表示の確認
洋服の内側につている洗濯表示を見て、手洗いマークがついているか確認しましょう。水やお湯を張った桶のマークがついていたら水洗いOKです。水を張った桶にバッテンマークがついていたら水洗い中止。クリーニング屋さんに出しましょう。
色柄物の色落ちテスト
洋服が色落ちしないかおしゃれ着洗いで使用する洗濯洗剤でテストします。
用意するもの
- 使用する洗濯洗剤
- 綿棒
手順
- 使用する洗濯洗剤を綿棒に塗ります。
- 綿棒で、洋服の目立たない箇所をとんとんたたいたりこすりつけます。目立たない箇所としては、洋服の内側の縫い代などが無難ですね。
- こすり付けた綿棒に服の色が付いていないかを確認しましょう。
綿棒に洋服の色が付いていた場合は、おしゃれ着洗いでも色落ちすると思いますのでクリーニング屋さんに出した方がいいと思います。
洗濯表示で手洗いOKなはずなのに、洗剤をつけたら色が落ちた!ということがありますので、色落ちしたら後悔しそうな服は必ずテストしてくださいね。
おしゃれ着洗いの方法4選!
1.「洗濯機」でおしゃれ着洗いをする
おうちの洗濯機に「手洗いコース」、「おしゃれ着洗いコース」、「おうちクリーニングコース」、「ドライコース」などがありましたら、洗濯機でおしゃれ着洗いができますよ。
おしゃれ着洗いで使うもの
- おしゃれ着洗い洗用洗剤(エマールなど)
- 洗濯ネット
洗濯手順
- 洋服を裏返します。直接肌に触れる内側を表に出して汗汚れなどを落としやすくします。
- 洋服のボタンやファスナーを閉め、洗濯ネットの大きさに合わせてたたみます。
- たたんだ洋服を崩れないよう洗濯ネットにいれます。洋服1枚につき洗濯ネットも1つです。何枚も入れないでくださいね。
- 洗濯機に入れて「手洗いコース」や「おしゃれ着洗いコース」など、おしゃれ着洗いようのコースを選んで、すすぎまでします。
- すすぎが終わって脱水する時は、脱水スタート後10秒~20秒ほどで止めます。
- 脱水後はすぐ洗濯機から出して干しましょう。
もし洗濯機で脱水するのが心配な方は、すすぎ終った洋服を洗面器に移し、洋服の上から手で押して水を切りましょう。完全に水分を取らなくて大丈夫です。
2.「押し洗い」でおしゃれ着洗いをする
押し洗いは、手洗いの方法の1つです。
押し洗いで使うもの
- おしゃれ着用洗濯洗剤
- 洗濯ネット
- 洗面器
- ゴム手袋
押し洗い手順
- 洋服を裏返します。直接肌に触れる内側を表に出して汗汚れなどを落としやすくします。
- 洋服のボタンやファスナーを閉め、洗濯ネットの大きさに合わせてたたみます。
- たたんだ洋服を崩れないよう洗濯ネットにいれます。
- 洗面器に水またはぬるま湯を張り、おしゃれ着用洗濯洗剤を1~2滴ほど入れて良くかき混ぜます。
- 洗濯ネットの洋服を洗面器に浸し、手で押したり離したりを30回ほど繰り返して汚れを出します。
- 洗面器にキレイな水を入れ、洋服を押したり離したりしながらすすぎます。水が汚れたら取り替えて汚れがなくなるまで繰り返しすすぎましょう。
- すすぎ終わった後、平たい場所に置くか、水を拭いた洗面器の中に置き、洋服の上から水を押し出します。
洗濯機で脱水する場合は、脱水スタートから10秒~20秒くらいで止めてください。脱水時間が長いとシワシワになりますので注意しましょう。
3.「振り洗い」でおしゃれ着洗いをする
振り洗いは、手洗いの方法の1つで、服の端を持って、洗面器ので左右に振るように動いて洗う方法です。
振り洗いで使うもの
- おしゃれ着用洗濯洗剤
- 洗面器
- ゴム手袋
振り洗い手順
- 洋服を裏返してボタンやファスナーをきちっと留めましょう。洋服は直接肌に触れる裏側に汗や皮脂などの汚れがついています。
- 洗面器に水またはぬるま湯をため、おしゃれ着用洗濯洗剤を1~2的ほど入れて良くかき混ぜます。
- 洗面器の中に浸して、服を前後左右に泳がすように振り洗いします。
- 振り終わったら、洗面器に綺麗な水を入れ、衣類を押しながらすすぎます。水が汚れたら取り替えて汚れがなくなるまで繰り返しすすぎましょう。
- すすぎ終わった後、平たい場所に置くか、水を拭いた洗面器の中に置き、洋服の上から水を押し出します。
- もし洗濯機で脱水する場合は、脱水スタートから10秒~20秒くらいで止めてください。脱水時間が長いとシワシワになりますので注意しましょう。
4.「漬けおき」でおしゃれ着洗いをする
漬けおき洗いは、手洗いの方法の1つで、洋服を洗剤水の中につけこんで汚れを落とす方法です。
漬けおき洗いで使うもの
- おしゃれ着用洗濯洗剤
- 洗面器
- ゴム手袋
漬けおき洗い手順
- 洋服を裏返してボタンやファスナーをきちっと留めましょう。
- 洗面器に水またはぬるま湯をため、おしゃれ着用洗濯洗剤を1~2的ほど入れて良くかき混ぜます。
- 洗面器の中に洋服を浸して15分~30分ほど放置します。放置時間は汚れに応じて変えてください。
- つけ終わったら、洗面器に綺麗な水を入れ、服を前後左右に泳がすように振り洗いします。水が汚れたら取り替えて汚れがなくなるまで繰り返しすすぎましょう。
- すすぎ終わった後、平たい場所に置くか、水を拭いた洗面器の中に置き、洋服の上から水を押し出します。
- もし洗濯機で脱水する場合は、脱水スタートから10秒~20秒くらいで止めてください。脱水時間が長いとシワシワになりますので注意してください。
自宅でオシャレ着を洗濯するときは洗ったあとも細心の注意が必要です。
脱水はかけすぎないことが大切。脱水をかけすぎると余計なシワがついてしまいます。干すときは水を含んで重たくなっているものは平干し。最近は専用のネットも売っているのでそれらを利用するといいでしょう。
それ以外のものは、着用しているときの形をイメージして、それに近い形で干すようにすると型崩れを防ぐことができます。
洗濯機のおしゃれ着洗いコースと通常コースの違い
おしゃれ着洗いコースは、型崩れしやすいものやデリケートな生地のものを弱い水流で洗います。
おしゃれ着コースの場合
- 特徴:水流が弱く、軽い脱水
- 適した衣類:デリケートな衣類、ニット、ワンピース、スーツなど型崩れしやすい衣類
- 対応する洗濯表示:手洗いマーク
通常コースの場合
- 特徴:一般的な洗濯内容(洗い・すすぎ・脱水)
- 適した衣類:Tシャツ、下着、タオルなど
- 対応する洗濯表示:桶や洗濯機のマーク
おしゃれ着用洗剤と洗濯洗剤の違い
一般的な洗濯洗剤は「弱アルカリ性」
弱アルカリ性の洗剤は洗浄力が強く、汚れをきれいに落としてくれますがその分衣類への負担がかかることがあります。デリケートな繊維や、色落ちや型崩れなどを避けたい場合はおすすめしません。
おしゃれ着洗いの洗剤は「中性」
中性洗剤は 弱アルカリ性の洗剤に比べ、洗浄力のパワーは落ちますが、素材への影響が少なく生地の色落ちや変色、型崩れを防ぎながら汚れを落としてくれます。
お好みのおしゃれ着洗い洗剤で自宅で上手に洗濯してみてください。
まとめ
おしゃれ着洗いでお湯を使う場合は30℃以下のぬるま湯を使いましょう。30℃以上の熱めのお湯で洗うと色落ちや型崩れをする可能性があります。クリーニング屋さんにセーターを1枚出すと、材質やデザインにもよりますが500円~1,000円ほどかかります。クリーニングに出すのは1枚だけでは無いと思いますので、おうち洗いができたらかなりの節約になりますね。
せっかく買ったオシャレ着であれば長く大切に使いたいものです。自宅での洗濯が可能なものは手順さえ覚えれば簡単に洗うことができます。
まずは洗濯表示を確認して自宅で洗えるかどうか。洗えるものであれば、オシャレ着洗い専用の洗剤を使って手洗いや洗濯機のドライコースなどを使って洗うようにしましょう。あとは形を整えて干すだけです。
今までクリーニングに出していたものも今一度洗濯表示を確認して、手洗いOKのものだったら家での洗濯を試してみませんか?
家事アドバイザー・節約アドバイザーとしてテレビ・講演・コラム連載などで活動。頭を使って賢くスマートに、時間とお金をバランスよく使う暮らし方を提唱。著書に「シンプルライフの節約リスト」(講談社)などがある。
洗濯表示を確認して手洗い禁止マークがついていなければ、自宅で洗濯することができます。桶や洗面台を使っての手洗いでも良いですし、洗濯機にドライコースやオシャレ着コースがついている場合はそれも利用することができます。